あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2010 OFFICIAL Blog

展望回廊で素敵な夜を!

2010/09/30 16:17|ニュース

愛知芸術文化センター11Fの展望回廊には、渡辺英司さんの「名称の庭/グラスハウス」が展示されています。回廊の床一面に図鑑を切り抜いて作られた花畑が広がる、美しい空間です。

こちらは明るい昼間と暗くなってからの夜間では雰囲気がガラリと変わり、同じ場所でありながら何度も楽しめる、この展望回廊ならではの作品となっています。

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近づいてよく見ると...

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こんな花たちがいっぱい!
奥まで続く庭をお楽しみください。
(展望回廊へは、10Fロビーから松井紫朗さんのバルーン横の階段を上がってお越しいただけます)

渡辺英司さんの作品は長者町のスターネットジャパンビルにもありますが、こちらもわっと驚くおもしろい展示になっていますので必見です。

そして20時までの夜間開館をしている木・金・土曜日はライトダウンしてより素敵な雰囲気になっています。
展望回廊にはソファもありますので、栄の夜景を見ながら大切な人と語らうのも良いですね。

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(M .I)

人間的な、あまりに人間的な。

2010/09/30 13:42|アーティスト

8月に開幕したあいちトリエンナーレも、いよいよ折り返し地点に差し掛かりました。
今後も多くの企画が予定されており、10月末まで祝祭は続いていきます。
まだ訪れていないという方も、何度も足を運んでくださっている方も、引き続きトリエンナーレをお楽しみください。

さて、あいちトリエンナーレ・パフォーミングアーツ部門の幕開けで好評を博した、"ロボット演劇"のタッグ、平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)が、再びあいちトリエンナーレにやって来ます。

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今回は、人間そっくりのロボットが登場する"アンドロイド演劇"を世界初上演いたします。
本公演に出演するロボットは、大阪大学とATR知能ロボティクス研究所が開発し今年4月に発表した人型ロボット「ジェミノイドF」です。

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Geminoidとは、ふたごを意味する「gemin」と、「~のような」を意味する「-oid」からの造語だそうです。
人間の声や顔の表情をリアルに再現するまさに世界最先端の技術を駆使したロボットである"彼女"。
"彼女"が話している姿を目にするだけで、なんだか頭がクラクラしてきます。
人間らしい外見と動き、人間らしい対話によってロボットがどこまで人間に近づくことが出来るのか、ロボット演劇がさらなる境地を目指す作品です。

先日リハーサルが行われ、それにともなって各メディアからの取材が殺到しておりました。
日本のみならず、スイスなど海外からも記者が訪れていて、この研究が世界的に注目されていることをあらためて実感しました。

写真は、石黒先生の記者会見の様子。「ジェミノイド」へのただならぬ熱意がさく裂した会見でした。

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「ジェミノイドをアイドルとして育てたら、完璧な存在ですよね。年をとらないし、スキャンダルもでない。そうなった時、人間の存在(この例だとアイドル)は、どうなってしまうのか。」
アンドロイドの存在が"日常"になった時、人間の存在が揺るがされる時代がくるかもしれません。

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さて、自分そっくりの「ジェミノイド」がこの世に存在したら、あなたはどうしますか?

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学&ATR知能ロボティクス研究所)
Oriza Hirata + Ishiguro Laboratory (Osaka University)
アンドロイド演劇『さようなら』【世界初演】
脚本・演出:平田オリザ
テクニカルアドバイザー:石黒浩(大阪大学&ATR知能ロボティクス研究所)
出演:アンドロイド「ジェミノイドF」 ブライアリー・ロング(青年団)
アンドロイド操作:井上三奈子/舞台監督:中西隆雄/照明:岩城保/ロボット側ディレクター:力石武信(石黒浩研究室)、小川浩平(ATR知能ロボティクス研究所)/演出助手:渡辺美帆子/制作:野村政之
公演日時:9月30日(木)20:30(上演時間20分+トークセッション40分)
会場:愛知芸術文化センター・小ホール
*終演後に平田オリザ+石黒浩のトークセッション(約40分)を開催。

※アンドロイド演劇『さようなら』の当日券の販売状況について
本公演の当日券は、受付開始時間(19:50)より20枚程度販売をいたします。
公演日時:9月30日(木)20:30(上演時間20分+トークセッション40分)
会場:愛知芸術文化センター・小ホール
受付開始時間:19:50~
当日券料金:1,000円
販売予定枚数:20枚程度
*当日券はお客様おひとりにつき1枚を販売いたします。

当日券料金:1,000円
※当日券はお客様おひとりにつき1枚を販売いたします。

※あいちトリエンナーレTwitterやってます!
        当日券情報など、速報はこちら→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(H.I)

キッズトリエンナーレ開催中!

2010/09/29 12:00|ニュース

愛知芸術文化センター8Fでは、子どもたちが創作活動を楽しめるキッズトリエンナーレが開催中です。
中にはいろいろな材料があり、それらを自由に使って作品を作ることができます。
(入場は子どもとつきそいの親だけで、残念ながら大人は外から見学です。こちらの写真でお楽しみください)

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また、同じく8Fの通路にはキッズトリエンナーレアーティスト派遣事業と題して行われた、さまざまな現代アートの普及教育事業の報告活動パネルが展示されています。

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トリエンナーレ会期前、県内の小中高校へアーティストが訪問して授業を行いました。

今回参加した学校とアーティストは、
・豊田市立則定小学校 × 北山美那子
・名古屋市立御園小学校 × エレファント
・飛島村立小中一貫教育校飛島学園飛島中学校 × フジイフランソワ
・知多郡南知多町立篠島小学校、中学校 × 島袋道浩
・県立岩倉総合高等学校 × 森北伸
・東栄町立東栄小学校 × ジュー・チュンリン

以上、6人のアーティストが7つの学校に訪問して授業を行いました。
展示は、パネルによるものだけでなく、制作した映像も上映しています。

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子どもたちが周りにないものを口々に叫ぶ「無いものが響いている」(北山美那子さん)子どもが大人へ篠島のことを教える「大人に教える篠島の生活」(島袋道浩さん)などの映像や、長者町会場での出品作家であるジュー・チュンリンさんのステンシルによる小学生との絵画制作など、作家と子どもたちが共に制作をした様子が見られます。

映像をじっくり見ていると、楽しそうな子やちょっとはずかしそうな子、魚をさばく子までさまざま(篠島での作品は、民宿や漁師の子も参加しているそう!)。
また、島袋道浩さんの作品は名古屋市美術館でも見ることができます。同じく篠島で制作された作品になりますので、そちらも見てみてくださいね!

キッズトリエンナーレの詳細はこちら→→→http://kidstriennale.jp/

(M.I)

《Over the Table》トーク・イベントQ&Aをご紹介

2010/09/28 13:20|アーティスト

9月26日(日)、1日5時間、5日間に及ぶパフォーマンス/インスタレーション《Over the Table》が終了しました。この5日間はティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァによるコール&レスポンスが作品化されてきました。2人のアーティストによる対話と交流のプロセスを終えた後、それを見続けてきた観客との出会いの場を創出するべく、アフター・トークを開催しました。

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アフター・トークで挙げられたQ&Aの内容を、ここに抜粋して紹介します。

Q1. T5(テーブル5)で繰り広げられた、英和辞書を使用して日英である言葉をカードに書き写し、カードを並べるパフォーマンスについて。カードの組み合わせには、テーマやストーリーはあるのでしょうか?

A1. T5の上で作られるカードの組み合わせには特にテーマやストーリーはありません。英和辞書の中で見つけられた言葉を使って、2人の共同作業として即興的に絵や風景が出来ていきます。また、時間と共にそこにある意味は変化を遂げていきます。

Q2. T4(テーブル4)では、色々なオブジェを作られていますが、何かテーマはあるのでしょうか?また作られた中で特に好きなものはありますか?

A2. T4では、日用品のようなどこにでもある素材を使用して馬鹿げたとも言えるオブジェを制作する、というタスクを設定しています。用意した素材の多くは捨てられていたり、どこかで使われていたものを使っていますが、既に使用済みの素材を用いることで私たちが作り上げたオブジェには、私たちが触れる以前の痕跡が見えます。

好きなオブジェについては、時やその時の気分と共に変化します。(ヴラトゥカ・ホルヴァ)

好きなものは、とても限られた素材やシンプルな造作で作り出されたオブジェです。例えばロープを何重にも巻いて縛っただけのものが、なんとなく人形のようにみえるオブジェとか。1つだけの素材を使用して何か別のものを作り上げることは、経済活動ともリンクしているように思います。山のようにある選択肢から何かを作り出すのではなく、これしか無いという限定された条件の中で無限の可能性を模索するのは、興味深いことです。(ティム・エッチェルス)

とても限定された範囲というのは、全てのテーブルにおいてルールのように設定しています。各テーブルはとても限られた要素で構成されています。例えばT1は手を使ってパフォーマンスをするという範囲内で、無限の可能性を追求しようと試みています。手の動きがパターン化されたとしても、日々新しい組み合わせやリズムが生まれるのです。可能性VS限られた要素は全てのテーブルに共通します。(ヴラトゥカ・ホルヴァ)

Q3. 長時間に及ぶパフォーマンスは、日常の生活とリンクするようなところがあるように思いますが、それは意識しているのでしょうか?

A3. 長時間パフォーマンスを続けることにより、確かに普段の生活の中で感じることをパフォーマンス中に体感できると言えます。時には疲れたり、眠くなったりしながら、創作活動を続けようと努力します。長時間続けることで良いアイデアが浮かんだり、楽しくなることもあります。長時間パフォーマンスをすることの意味は、疲れや予期できない展開への期待といった自身の状態を変化させるためとも言えます。そして、観客も巻き込み、人間による行為が空間を埋め尽くしていくという点も、日常生活とリンクすると言えるでしょう。

(E.N.)

草間の水玉プリウスに乗れる!

2010/09/26 15:00|ニュース

先日、ニュース等でも話題になった草間彌生氏の水玉プリウスですが、実は、愛知芸術文化センターと長者町会場間をつなぐ乗り物として、利用することができるんです。

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真ん中の赤×白カラーは、愛知芸術文化センター前(2階の入口のところです)に常設展示されており、他1台はアーティストの送迎に使われています。
残りの3台は、栄の街中を走っているのですが、見たことありますか?

こちらに乗るためには、愛知芸術文化センター入口、

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もしくは長者町会場のナタリヤ・リボヴィッチ & 藤田央さんの展示がある吉田商事株式会社の、道路を北側に挟んだパーキングが停車場となっています。

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混み合っている場合は予約が必要となりますが、前もって予約をしておけば、会場を観終わってから移動したいという時に乗れるので便利です。

各停車場の係員が、当日の予約を受け付け、整理券を配布しています(10:00~)。前日の予約や電話での予約はできません。

国際美術展チケット、パフォーミング・アーツ公演のチケットをお持ちの方に限り乗車でき、気になるお値段はというとモチロン無料となっております!

午前中はわりと空いていますので、狙い目ですよ!
愛知芸術文化センターからは、同じ乗り場より、名古屋市美術館と長者町会場へ行くことが可能なベロタクシーも出ていますので、こちらもどうぞご利用ください。

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草間の水玉プリウスやベロタクシーの運行情報など、トリエンナーレガイドの情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/guide/

(M .I)

アーティストグッズ新発売!-- 出展アーティストによるオリジナルTシャツ --

2010/09/26 14:00|ニュース

三沢厚彦氏、渡辺英司氏、トム・クラーク氏によるTシャツが完成しました!
現在、愛知芸術文化センター10Fオフィシャルショップにて販売しています。

まず今回は、愛知県出身の渡辺英司氏と、スコットランドの作家トーマス&ローリー・クラークのご紹介から。

長者町のスターネットジャパンビルに、彼らのコラボレーション作品 「蝶の名前/名前の蝶」が展示されていますが、もうご覧になりましたか。実は、愛知県美術館11Fの展望回廊の奥のスペースでも、渡辺氏の世界を垣間見ることができます。

渡辺英司氏の「世界の星Tシャツ」↓: 世界の国旗から切り取った大小たくさんの星がちりばめられたデザイン。背中には渡辺氏のサインがプリントされています。
(子供、大人用サイズあり)

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長者町会場に展示されている渡辺英司氏の作品。

スコットランドの詩人トーマス・A・クラーク&作家のローリー・クラークによる作品 は、長者町のスターネットジャパンビル1階に展示されています。

このTシャツに書かれた言葉、"Shared Persimmon" 、「かきをわけあう」は、トーマス・A・クラークによる日本の詩と日本人へのオマージュ(敬意)です。これは、自由律俳句の著名な俳人の一人である、種田 山頭火の随筆の中の言葉がもととなっています。

-------- みんないっしょに 柿をもぎつつ柿をたべつつ --------
 引用: 種田山頭火「「三八九」大五集」 草木塔 柿より

秋の晴天のある日、みんなで色づいた柿をもいで分けあって食べている風景。想像してみると、このかきTシャツに何とも言えない趣きを感じませんか。
(子供、大人用サイズあり)

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長者町会場に展示されているトーマス&ローリー・クラークの作品。

※オフィシャルグッズの詳細は、こちらをご覧ください。

(R.N)

あなたの隣に、街角の道案内人

2010/09/25 15:06|ニュース

近ごろ栄や伏見近辺でよく見かける、このマゼンタカラーのポロシャツの人々。
彼らは、作品の展示場所がわからない...という方や、お手洗いは?という質問にも優しく答えてくれる、あいちトリエンナーレの案内人なのです。

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おそらくあいちトリエンナーレの会場近くを歩いたことのある方は一度は見かけたことがあるかと思います。
地下鉄栄駅、オアシス21、錦通り、長者町などなど、あらゆるところでわたしたちのサポートをしてくれているのです。

マゼンタカラーの案内人と黒いTシャツを着たボランティアスタッフという、多くの人々の助けがあってこそのあいちトリエンナーレ。
さまざまな年代の方がいらっしゃいますが、共通して感じるのは皆さんの元気とやる気です。
いつもありがとうございます!あと一か月、頑張っていきましょう!

案内人は皆さんから声をかけてもらえるのを待っています。もし何かわからないことがありましたら、お気軽に声をかけてみてください。きっと丁寧に教えてくれますよ。

(M .I)

本日17:00から日本初演 《Over The Shoulder》

2010/09/25 12:36|アーティスト

アントニア・ベアーとタマー・シェレフによる《Over The Shoulder》が本日9月25日(土)、明日26日(日)と公演を開催します。

常軌を逸した感情による音階を、ベアーとシェレフの二重唱として体現する本作。昨日、緊張感漂う中行われたリハーサル風景はこちら。

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25日(土)は、出演アーティストによる、アフタートークも開催の予定です。奇妙で不可解な感情の表出、常軌を逸したアントニア・ベアーとタマー・シェレフのせめぎ合いを、是非お見逃し無く!

(E.N.)

青いタヌキ、長者町に現る!

2010/09/25 11:16|アーティスト

長者町会場に登場した、このキャラクターはいったい何者?

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これは、あいちトリエンナーレ2010現代美術展企画コンペ(長者町)で選ばれた企画の一つ、大西治さん・大西雅子さんによる「ポン吉旅日記」のポン吉です。
青い軽トラの荷台に乗って、京都から長者町に遊びに来たんです。

ちなみにポン吉は でっかいガシャポンマシーンになっていてハンドルを回すと、あら不思議!
おなかの中が光ってプレゼントが出てきます。

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三連休は来場者のみなさんが歓迎してくださり用意していたプレゼント50個がものの20分でなくなってしまうほどの盛況ぶりでした。

そんなポン吉の姿はARTISANビル1階内壁面のパソコンで、いつもライブ中継されています。
長者町にいないときも、京都の家の前で佇むポン吉や名古屋周辺を観光して回るポン吉が楽しめますよ。

10/3までの土・日・祝には長者町に来ますから、ぜひぜひポン吉に会いに来てくださいね。

【今後、ポン吉が長者町に来る予定】
9月26日(日)11:00~、15:00~
10月2日(土)15:00~
10月3日(日)11:00~

長者町では、他にも、繊維卸会館2階の階段を上ってすぐの部屋で長者町企画コンペで選ばれた上西エリカさんによる作品《Mi Casa, Su Casa》が展示されています。
《Mi Casa, Su Casa》とは「私の家はみんなの家」という意味で名古屋市の地図をモチーフにした大きなパズルの1ピースに来場者に願い事や夢を言葉や絵でかいてもらいパズルを完成させていく参加型の作品です。

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9月26日(日)までの毎日13:00~17:00、限定40人に参加していただいています。
長者町会場にいらしたときには、ぜひ参加してみてくださいね。

そして伏見地下街店舗では、タムラサトルさんの企画「伏見のための接点」を展示中。
こちらは見てびっくりすることまちがいなし!
ぜひ実際にご覧くださいね。

そのほか個性的な企画が目白押しの「あいちトリエンナーレ2010現代美術展企画コンペのB日程」は長者町、愛知芸術文化センター12階・地下2階のアートスペースで10月3日(日)まで。
ぜひお見逃しなく!

(Y.T)

ヤン・ファーブル公演終了

2010/09/24 19:03|アーティスト

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3日間にわたるヤン・ファーブルの『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』日本初公演は全公演満席、大好評のうちに終了しました。
この写真は、パフォーミング・アーツのメイン会場となっている愛知芸術文化センター小ホールのエントランス前での記念撮影風景。カンパニーが劇場を後にする前に、メインスタッフで記念に1枚。パフォーミング・アーツ公演は、アーティストだけではなく、沢山の方々の協力があって成立するアートです。舞台監督、照明、音響、映像、制作、プロデューサー、通訳、ツアーコーディネーター等など、まさに沢山のスタッフによる共同制作で創作されています。
長期にわたって共に創り上げてきた皆さんとのお別れはいつも寂しく、公演の終了後には、あちらこちらで別れを惜しむ声、再会を願う声が聞こえてきます。また会おうね!

(E.K)

《Over the Table》2日目。《Over The Shoulder》出演アーティストの姿も!

2010/09/23 22:00|アーティスト

5つのテーブル(ステージ)で起こった様々な創作活動の痕跡が、インスタレーションとして展示され、人々が鑑賞する中、ティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァが登場。2日目を迎えた《Over the Table》。
祝日ということもあり、中心に設置されたT1(テーブル1)でのパフォーマンス始めから、ギャラリー内には多くの観客が。子供たちの姿も目立ちます。

《Over the Table》にはT1~T5まで5つのテーブルが設置されています。
T1では、エッチェルスとホルヴァによるハンド・パフォーマンスが記録され、TVモニターで1日目の模様がご覧いただけます。

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T2では、動物と兵士のフィギュアの組み合わせによるストーリーが展開され、パフォーマンス中に撮影された写真が壁面に展示されています。

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T3では、2人のアーティストのかけひきで描かれるドローイング・パフォーマンスを記録におさめたヴィデオをプロジェクションで投影、制作されたドローイングと共に展示。

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T4では、日用品を使用して制作されたオブジェが壁面に設置された長いシェルフや床に置かれています。

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T5で行われる和英辞書から書き写した言葉のカードによるパフォーマンスでは、9月25日、26日《Over the Shoulder》を公演予定のアーティスト、アントニア・ベアーとタマー・シェレフが様子を覗きにきました。

明日3日目の《Over the Table》は、どのような展開を見せるのでしょうか。ご期待ください!

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(E.N)

《Over the Table》1日目をリポート!

2010/09/23 20:53|アーティスト

9月22日初日を大好評のうちに終えたOver the Table1日目の模様をお伝えします。

ギャラリースペースには、T1~T5まで、ステージに見立てた5つのテーブルがあり、ティム・エッチェルスとヴラトカ・ホルヴァによるコール&レプポンスによる対話と交流のプロセスが繰り広げられます。

まずT1からご紹介します。

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テーブルが整然と置かれただけのギャラリー空間の真ん中のテーブルで対峙するティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァ。緊張感漂う中、二人のハンド・パフォーマンスにより、パフォーマンスはスタートしました。

次はT2。

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T2では動物や兵士のフィギュアを使って、時には現在の情勢を反映するかのごとく、また時にはユーモアたっぷりに、世界の創造と破壊が繰り返されます。
このテーブルはリラックスしたムードが生まれ、観客からも笑い声がわき起こる場面も。

続いてT3。

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エッチェルスとホルヴァが1本のペンを握り、各々の駆け引きでドローイングを描いていきます。2人のアーティストとしての競争心が一番あらわになったテーブルです。

T4です。

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日用品を用いて創作活動が繰り広げられます。次々と制作されるオブジェは、壁をわたる長いシェルフに展示されていきます。

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最後にT5。

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T5では、英和辞書で見つけた単語を日本語でカードに記入し、それらの組み合わせでストーリーを作り上げていきます。観客と2人のアーティストとの距離が近く、親密な時間が生まれました。

《Over the Table》は、9月26日まで続きます。開催日時など詳細は、下記のウェブサイトをご覧下さい。
http://aichitriennale2010-2019.jp/2010/artists/performing-arts/tim-etchells-and-vlatka-horvat.html

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(E.N.)

チェルフィッチュ、世界初演作品が来名。

2010/09/22 21:19|アーティスト

今週末9月24日(金)より3日間、チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人である』の公演がおこなわれます。チェルフィッチュは国外進出を果たしている劇団で、日本のみならず現在ではアジア、欧州、北米など、海外に招聘されて活動されております。

5年前、第49回岸田戯曲賞を受賞した作品『三月の5日間』では「ダラダラとした若者言葉とノイジーな身体」が特徴とされていました。しかし、その表現方法だけにとらわれることなく、表象行為の在りようを根本から更新するため試行して、育んできたのが本作品『わたしたちは無傷な別人である』です。

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プレビュー公演《わたしたちは無傷な別人であるのか?》Nobutaka Sato

カンパニーの方々は、本番に先立ってすでに名古屋入りしており、舞台では立てこみ作業が始まっています。出演者の方々も最終調整に余念はありません。

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この作品は、今年2月に横浜でおこなわれたプレビュー公演を経て到達した、完成版として披露されます。この度あいちトリエナーレにて世界で初上演されるものですので、ぜひ劇場にお越しください。「前売り券を購入していない。それでも観たい!」という方も、開演1時間前より当日券が発売されますので、お早めにご来場ください。

本作品の上演時間は、1時間50分を予定しております。ロビーにて、過去作品のDVD・岡田利規さんの小説など、グッズを販売いたしますが、金曜・土曜の夜公演においては、劇場の都合上、終演後にいられる時間が短いため、お求めの方は開演前に購入されることをお勧めいたします。

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(岡田利規)
『わたしたちは無傷な別人である』【世界初演】
作・演出:岡田利規
出演:山縣太一/松村翔子/安藤真理/青柳いづみ/武田力/矢沢誠/佐々木幸子
■公演日時+アフタートークゲスト
9月24日(金)19:00[海上宏美]
9月25日(土)14:00[建畠晢(あいちトリエンナーレ2010芸術監督)]/19:00[岡田利規]
9月26日(日)14:00[塚原悠也(コンタクト・ゴンゾ)]

※あいちトリエンナーレチケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/
※あいちトリエンナーレTwitterやってます!
        当日券情報など、速報はこちら→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(H.I)

野村誠、デルガド・フッシュのパフォーマンスの報告記事などはこちら

2010/09/22 17:55|ニュース

あいちトリエンナーレ2010も会期の後半に入ってきました。少し前に開催された、平田オリザ+石黒浩研究室『森の奥』囲み取材、野村誠パフォーマンス、およびデルガド・フッシュ パフォーマンスの様子をご紹介します。

平田オリザ+石黒浩研究室『森の奥』囲み取材
http://blog.aac.pref.aichi.jp/aac/2010/09/000355.html

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野村誠レビュー
http://blog.aac.pref.aichi.jp/aac/2010/09/000359.html

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デルガド・フッシュ
http://blog.aac.pref.aichi.jp/aac/2010/09/000362.html

実は、この記事の書き手は、愛知芸術文化センターで行っている「アートマネジメント実践講座」受講生の皆さんです。今年アートマネジメント実践講座は5つのコースに分けて開催していますが、その一つがブログ記事を書くという広報体験コース。その成果発表という形をとっていますので、記事は「愛知芸術文化センター舞台裏ブログ」に掲載しています。これからも時々載りますので、ぜひご覧になってください。

また芸術文化センター1階正面玄関左手にあるアートライブラリーは、芸術専門の図書館で、あいちトリエンナーレ2010に関連する資料を多数そろえて、集中的に展示しています。その情報も「愛知芸術文化センター舞台裏ブログ」に掲載しています。
http://blog.aac.pref.aichi.jp/aac/2010/09/000361.html

そしてその横にある「愛知県美術館ブログ」でも、あいちトリエンナーレ2010のことが時々紹介されています。

キッズトリエンナーレへようこそ
http://blog.aac.pref.aichi.jp/art/2010/08/000354.html

ぜひ時々、「あいちトリエンナーレ2010ブログ」とともに、「愛知芸術文化センター舞台裏ブログ」や「愛知県美術館ブログ」をのぞいてみてくださいね。

(A.F)

ティム・エッチェルス&ヴラトゥカ・ホルヴァ
《Over the Table》いよいよ開催!

2010/09/21 22:54|アーティスト

いよいよ明日、愛知芸術文化センター8F ギャラリーGにて、ティム・エッチェルス&ヴラトゥカ・ホルヴァによる共同プロジェクト《Over the Table》がスタートします。9月18日大好評を得た、《Quizoola!》を制作したパフォーマンス・グループ、フォースド・エンターテイメントの芸術監督、ティム・エッチェルス。世界で活躍するキュレータ陣により選出された、ニューヨークで最も注目すべきアーティストが集結する、5年に1度の展覧会「Greater New York (MoMA PS1)に、2010年参加したアーティスト、ヴラトゥカ・ホルヴァ。

これまでにも共同制作を続けてきたエッチェルスとホルヴァが、今回、あいちトリエンナーレのために制作した《Over the Table》は、2人のアーティストによるコール&レスポンス、1日5時間、5日間続くパフォーマンス/インスタレーションです。

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ギャラリー空間には5つの異なるテーブルが設置され、それぞれのテーブルをステージに見立て、テーブル毎に2人のアーティストによる遊び心と競争心溢れる創作的対話が展開されます。

2人の創作活動により、空っぽだったギャラリー空間は日々変化し、その痕跡は徐々に空間を埋め尽くしていきます。

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明日、9月22日(水)13:00-18:00、空白から生まれる即興的創作のプロセスの初日を、どうぞお見逃し無く!

(E.N.)

「あいちトリエンナーレTV」10月号の収録を行いました。

2010/09/20 17:24|ニュース

あいちトリエンナーレのオフィシャル番組、「あいちトリエンナーレTV」10月号の収録を行いました。
今回は長者町特集です。

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ナビゲーター早川さんのMCは、ルシア・コッホ作品の前で。

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絵になります。

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撮影した日は三連休初日ということもあってか、長者町は多くの方で賑わっていました。

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日中はまだ夏の名残も感じる気候ですが、夕方になると一気に秋めいてきますね。
長者町は夜しか見ることのできない作品もありますし、涼しくなる夕方以降、アートを探して散策するのに最適です。
芸術の秋を、長者町で堪能してはいかがでしょうか。

長者町会場の魅力をたっぷりとお届けする「あいちトリエンナーレTV」10月号は、10月4日から東海ケーブルチャンネルで放送するほか、愛知県のホームページでもご覧いただけます。

東海ケーブルチャンネル
http://www.tokai-cable.jp/aichitriennale/index.html

あいちインターネット情報局
http://www.doga.pref.aichi.jp/ch5/index.html

また、9月26日(日)までは、9月号を放送しています。
こちらも、蔡國強さんの火薬絵画制作の様子やオープニングレセプションでの草間彌生さんインタビュー、愛知芸術文化センターと名古屋市美術館の作品紹介など、内容盛りだくさんです。 ぜひご覧ください!

20100920-5.JPG ←今回も大活躍した番組特製矢印マイク

(S.I)

映像プログラム「映像の第二世紀に向けて」
  長者町会場「FIVE dreams」に新作が登場します。

2010/09/19 19:43|アーティスト

チラシ等でも予告していましたが、長者町会場「FIVE dreams」(於:中愛株式会社地下1階)で開催中の映像プログラムに、22日(水)より新作が登場します。

岡田昭憲『夢境』(音楽:志人×DJ DOLBEE、衣装デザイン:ohta)
倉田愛実『春風列車』(音楽:奥田聡子(ビバ☆シェリー))
有吉達宏『ある心の旅』(音楽:大表史明/釣心会)
*すべて2010年、5分。協力:NHKプラネット中部支社

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倉田愛実『春風列車』(2010年 協力:NHKプラネット中部支社)

 映像プログラムの長者町会場「FIVE dreams」は、今、伸び盛りの日本の若手アニメーション作家3名を取り上げ、過去のデビュー作や代表作を紹介するとともに、トリエンナーレに併せて制作された新作を初公開するという企画です。来場された多くの皆さんが上映作品を熱心にご覧になられていた様に、旧作は好評をいただいていましたが、映像と音楽のコラボレーションを意図した新作は、いずれも作家の新境地を示すような力作として仕上がったので、きっとまた楽しんでいただけると思います。
 なお、この新作3本は、NHK総合TV(中部ブロック)の番組「アート空間 FIVE」でも、9月25日(土)午前0:45-1:05(金曜深夜)に放送されます。メイキング映像を交えて、制作の背景にも触れた構成になるそうなので、こちらも併せてご覧いただくと、作品への興味が増すのではないでしょうか。皆さん、お楽しみに!

(T.E)

ヤン・ファーブル公演関連企画、ワークショップ開催

2010/09/18 13:42|アーティスト

いよいよ今週末、日本初演となるヤン・ファーブルの舞台作品『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』が上演されます。前売り分のチケットはすでに完売していますが、当日券は9月20日(月・祝)14:00の回についてのみ、数枚を販売する予定です。販売は開演の1時間前(小ホール前で販売)となります、お求めの方はお早めにご来場ください。

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『Another Sleepy Dusty Delta Day』Jean Pierre Stoop

先日、公演の関連企画として、カンパニーメンバーの方によるワークショップが開催されました。本作品『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』で、アルテミス・スタヴリディのコーチを務めているマリーナ・カプテーンを講師に迎え、ヤン・ファーブルが舞台の中で重要視している「身体と空間との関係性」を探る4時間でした。

始めに、ヨガやウォーキングでウォームアップをし、「自分が普段行っている動作を見せる」自己紹介の時間がありました。今回のワークショップでは、普段ダンスをやられている方ばかりではなく、陶芸博物館の学芸員の方や法律家の方など、幅広い分野で活動されている方々にご参加いただきました。
「ここでは、素晴らしいパフォーマンスをする必要はありません。ただし、自分が持っている動きを全力でやりきってください。」そう言われて各参加者は自己紹介をしていきます。そうして、各々の動作が自分を覚えてもらう、名札になっていきました。

その後参加者は、ヤン・ファーブルがどのようなことを考えて作品を創っているかということを、体験していきます。イマジネーション(想像)を使ってそれを人に伝えるとき、心理学的にアプローチするのではなく、身体がどうなっているかに意識を向けるように仰っていました。
「老人になったら背骨はどうなる?関節は?」「地面がもの凄く熱いと足の動きが変わらない?」「沼の中よ、重力を感じて歩きましょう。」など、肌や身体が読み取るだろう情報を想像し、それによって身体の部位がどう変化するかを考えて動くように仰っていました。

また、想像力を使う時、自分一人の中に閉じ籠らず、周りに意識を向けるように指示されていたのが印象的でした。自分が何を行っているかということをクリアに見せなければ、伝わらないからです。お客さんに「見せる」ということを強く意識しているカンパニーだからこそ、そのように空間を広く捉えることを実践していったのだと思います。

終盤では、動きがより激しくなっていきました。とはいえ、無茶な動きを要求されるわけではありません。身体をくすぐってその反応から始まるダンスや、動物のモノマネをして、そこから派生した動きをダンスにするなど、楽しみながらエネルギーを発散していく時間でした。

そうして、あっという間に楽しい時間は過ぎて行きます。4時間というのは、ヤン・ファーブルのワークショップとしては短いそうです。それでも、「この短い時間の中で、皆さんオープンに接してくれて嬉しかったです。そしていくつもの美しい瞬間が見られたことは、素晴らしかった。」と、最後に講師のマリーナさんが仰っていました。

講師の方と参加者の力で、とても居心地のよい空間ができていたように思います。今回ご参加いただけなかった方も、またの機会にはぜひワークショップに参加されてはいかがでしょうか。カンパニーメンバーと接するワークショップを通じて公演を見ると、また異なる見方が生まれると思います。自分と作品の距離が縮まって、より身近に感じられるようになるかもしれません。


ヤン・ファーブル
Jan Fabre

『Another Sleepy Dusty Delta Day〜またもけだるい灰色のデルタデー』【日本初演】
テキスト・演出・舞台美術:ヤン・ファーブル
振付:ヤン・ファーブル、イヴァナ・ヨゼク
出演:アルテミス・スタヴリディ
■公演日時
9月18日(土)19:00    【前売券完売】
9月19日(日)14:00    【前売券完売】
9月20日(月・祝)14:00 【前売券完売】
○当日券販売情報
9月18日~20日のヤン・ファーブル公演『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』の当日券は、調整の結果、9月20日(月・祝)14:00の回についてのみ、数枚を販売する予定です。

販売開始は開演の1時間前(小ホール前で販売)からとなります。

お問合わせ:あいちトリエンナーレ実行委員会
TEL.052-971-6124
FAX.052-971-6115

※あいちトリエンナーレチケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/
※あいちトリエンナーレTwitterやってます!
        当日券情報など、速報はこちら→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(H.I)

カボチャ、再び!

2010/09/17 16:43|アーティスト

8月末までジェイアール名古屋タカシマヤ1Fに展示されていた草間彌生さんの黄色いカボチャが、みなさんの熱い声にお応えし、愛知県美術館にて再び展示されることになりました!

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《Pumpkin》2010

展示場所は愛知県美術館(10F)、ジャン・ホァンの作品の手前の部屋になります。
ラウンジを抜けてエレベータの前の、以前は何もなかった空間に大きな存在感を放っていますので、ご来場の際にはぜひご覧ください。

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草間さん直筆のサインも入っていますので、見つけてみてくださいね!

(M .I)

チェルフィッチュ、公演迫る。

2010/09/16 16:26|アーティスト

あいちトリエンナーレが8月21日に開幕してから、愛知芸術文化センターの小ホールでは毎週毎週公演が行われています。演劇、ダンス、そんなカテゴリーにおさまりきれないパフォーマンスの数々に、日ごとに劇場の熱も高まっているようです。今週末のヤン・ファーブル公演はすでにチケット完売、当日券も出せない日がほとんどというアナウンスもされていますが、その翌週には東京から<チェルフィッチュ>がやってきます。もちろん名古屋初登場です!!
9月24日に世界初演を迎える『わたしたちは無傷な別人である』は、あいちトリエンナーレに参加するということが決まってから、随分長い時間をかけて作られてきた作品です。
横浜でのプレビュー公演から始まり、8月にはオランダのグロニンゲンで行われた「Nooderzon Performing Arts Festival Groningen」でさらなるクリエイションを行ってきました。そして届いたのがこちらの写真!

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© Pierre Borasci

横浜公演ではなかった舞台美術も加わり、よりシアターピースの完成形に近づいてきている様子が伝わってきます。

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© Pierre Borasci

また、今回は演劇作品ということで英語字幕もついてますよ!

チケットは、完売になっているプレイガイドもあるようですが、芸術文化センターの地下2階にある芸文プレイガイドではまだ購入可能です。これまでの様子から、週末の公演の際にチケットを購入される方が多いようですので、うっかりまだチケットを手に入れてないという方はお急ぎくださいね!

●チェルフィッチュHP ____ http://chelfitsch.net/

(K.Y.)

長者町でもグッズが買える!

2010/09/14 16:04|ニュース

あいちトリエンナーレの公式グッズはもう見ていただけましたか?
ボールペンやキーホルダーなど、たくさんの種類が発売されていますが、こちらは愛知芸術文化センター10階、名古屋市美術館2階、名古屋三越栄店オフィシャルショップ、ナディッフ愛知(愛知芸術文化センター地下2階)などで買うことができます。

そんな中、長者町では、こちらの八百吉ビルにてお取扱いがございます。

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店内の棚までマゼンタカラー!

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こちらのショップはトリエンナーレ期間中、仮店舗として帽子屋さんを開店されています。
お手頃価格で手に入りますので、長者町会場を回る際の日よけとしてもオススメです。

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また、この八百吉ビルから少し足を伸ばして長者町繊維卸会館では、LOVEちくんのショップがございます。(LOVEちくんとは、あいちトリエンナーレ2010の非公式キャラクターです)

中ではLOVEちくんのぬいぐるみやバッジ、Tシャツなどが販売されていますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

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そして隣にはインフォメーションがありますので、場所がわからなくなったり何か気になることがあればお気軽にお尋ねください。

ちなみにわたしのかばんは今こんな感じです。
缶バッジはたくさん種類があるので、集めるのもいいですね^^

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オフィシャルグッズの詳細については、こちら→→→☞http://aichitriennale.jp/officialgoods/

(M .I)

ガイドツアー好評実施中!!

2010/09/11 17:55|ニュース

あいちトリエンナーレ2010では、①愛知芸術文化センター、②名古屋市美術館、③長者町会場で、ボランティアさんによるガイドツアーを実施しています。

ツアーはおよそ40分程度で、すべての作品をご紹介できる訳ではありませんが、とくに注目のおすすめの作品をご紹介しています。

<現代美術って見方がよくわからない>
<おもしろいけど、作者の言いたいことはどんなこと>
<作品のどんなところに注目したらいいの>
<いろんなひとと意見を交換しながらみてみたい>

などなど、いろいろな希望と期待を胸に、参加されるお客様の鑑賞のサポートをするため、トリエンナーレ開幕のおよそ半年前から研修を重ねてきました。

ツアーでは、作家のことや、それぞれの作品の見所、コンセプトをボランティアさんからお話ししたり、参加されたお客様と作品について一緒に考えてみたり、お客様同士、お考えを交換してみたり、作品を十二分に楽しむために、ボランティアさんそれぞれの個性を生かした内容になっています。

開幕してから今まで、多くのお客様にツアーにご参加いただき、「楽しかった」「丁寧な説明で親切だった」など、嬉しいお言葉を多くいただいています。

写真は、愛知芸術文化センターでのツアーの様子です。
作品を中心に輪になって、作家のコンセプトについて伝えています。
ボランティアさんそれぞれの経験したことや、長年愛知県にいるからこそ知っていることなども交えつつ、作家の意図を伝えようと話に熱が入ります。

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担当するボランティアさんによっておすすめの作品がかわったり、同じ作品でも目のつけどころが違ったり、いろいろな見方が広がります。
同じ会場のツアーで、違うボランティアさんのツアーに参加する、というのも一興です。

長者町会場でもガイドツアーを実施しています。
こちらは、まちなかということもあり、愛知芸術文化センターや名古屋市美術館とは、またひと味違ったツアーです。

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まちのなかを歩きながら、長者町という独特の雰囲気も感じつつ、作品をめぐります。
他の会場に比べ、長者町会場では少人数でツアーを行うので、ツアーの終わりにはボランティアさんとお客様のが仲良くなっていることも。

各会場のガイドツアーの時間は以下の通りです。

①愛知芸術文化センター(休館日以外毎日)
(10階)
1回目 11時30分~
2回目 14時~
3回目 15時~

(8階)
1回目 11時~
2回目 13時30分~
3回目 14時30分~

②名古屋市美術館(水・木・日・祝)
1回目 10時~
2回目 13時~

③長者町会場(土・日・祝)
1回目 13時~
2回目 15時~

また、好評により、愛知芸術文化センターのみ、金曜日と土曜日の夜間開館にあわせて「ナイトツアー」を実施することとなりました!
※9月24日は実施しません。

(10階) 18時~
( 8階) 18時30分~

夜の会場は日中とは雰囲気がまた違います。
夜のひとときを、ボランティアさんとのフランクな美術談義で過ごすというのはいかがでしょうか。

(A.M)

梅田宏明『Adapting for Distortion/Haptic』開催間近

2010/09/10 11:28|アーティスト

こんにちは!

9月11日・12日に愛知芸術文化センターの小ホールで行われる、梅田宏明さんの公演『Adapting for Distortion/Haptic』の仕込みと新聞社のインタビューが行われました。

7日から仕込みが始まり、今日の午後は照明や音響などの微調整が続いています。

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『Haptic』の照明をチェックしている梅田さん(ピース!!)

色彩豊かな光に合わせて映像が動いたり、特徴的なサウンドが小ホールに鳴り響き、梅田さんは細部にまでこだわりをもち舞台を作り上げていました。
仕込みの段階でも迫力のある雰囲気でワクワクしました!

梅田さんのような映像・音・照明・ダンスが組み合わさったパフォーマンスは世界的にも珍しく、世界各地で活躍されています。「錯覚」がテーマの『Adapting for Distortion』は日本初演です。
現在はあまり日本では公演されることはないようなので、今回は貴重な機会になるのではないでしょうか。

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1人何役もこなすマルチな梅田さん、2台のパソコンを前に映像の調整をしています。
インタビューでの梅田さんは、独特な雰囲気をもった面白い方でした。

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作品の内容についてや意気込み、日本と海外のアートの受け止め方の違いなど、幅広い事を語られていました。
ダンサーということで特別なトレーニングをされているのかと思ったのですが、特に決まったトレーニングをするわけではなく、日常生活の中で意識して体を動かしているとのことでした。 公演でも素晴らしいダンスを披露していただけると思います。

すでに売り切れていた前売り券ですが、この度、大幅に客席を増やすことができましたので、当日券も11日は30枚、12日は50枚程度出すことができそうです。

公演まであと1日となりました。みなさまお楽しみに!

公演日程
愛知芸術文化センター・小ホール (全自由席)
9月11日(土)19:00  アフタートーク:建畠晢氏(あいちトリエンナーレ2010芸術監督)
9月12日(日)14:00  アフタートーク:乗越たかお(作家・ヤサぐれ舞踊評論家)

また、12日には場所を変えて、大好評を得たボーダレスカフェ第2弾を開催します。
みなさま、ご来場お待ちしております。

ボーダレス・カフェ「梅田宏明×乗越たかお」
9月12日(日)17:00
梅田宏明、乗越たかお
  海外のフェスティバルで活躍する梅田宏明と、海外のフェスティバルに足繁く通い、世界各地の芸術祭を知る乗越たかおが海外のフェスティバルの最前線を語り尽くす。
参加費:無料(ドリンク代500円別途)
場所:ATカフェ

(F.N)

まことクラヴ、あいちトリエンナーレに現る。

2010/09/09 15:11|アーティスト

9月4日・5日に、まことクラヴによるパフォーマンスが行われました。両日ともに大盛況で、特に後半の長者町・丹羽幸株式会社荷さばき場は、会場に入りきれず、窓の外から覗いてくださったり、あるいは諦めてお帰りになったお客様も多くいらっしゃいました。大変申し訳ありませんでした。せめてブログでお楽しみください。

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まずは芸術文化センターでのパフォーマンス。芸文のフォーラム2は地下2階から地上2階までの吹き抜けになっており、生演奏の音が空間中に鳴り響く状態でした。その音を聞きつけて、どの階にもびっしりとお客様が囲み、最上の2階からも覗き込んでご覧になっていました。

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写真がないのが残念ですが、最後のシーンで、2階から大量のチラシがまかれ、場内ではピンク色の吹雪が降っているような光景になりました。その瞬間、お客様が「おぉー!」という歓声を上げて一同大盛り上がりでした。

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愛知芸術文化センターの地下2階フォーラムから、ジャージ・ダンサーたちが名古屋の街中に飛び出していきます。芸文を飛び出した、まことクラヴのメンバーたちは、4日は、その後、栄のセントラルパーク地下街へ。実はあらかじめお店に入り込んでひやかす打ち合わせをしていましたが、多数のお客に囲まれ、ハプニングも続出。写真は取材の新聞カメラマンの脚立を勝手に借りてのパフォーマンス。
なお、5日は、長者町アート歩行者天国に参加しました。

そして、会場を、長者町にある婦人衣料品の卸し会社、丹羽幸株式会社荷さばき場に移し、3つめのパフォーマンス。

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日常のハザマに入りこむ、まことクラヴのダンサーたち。その"変な奴ら"に構わず、淡々と業務をこなす社員の方々。
一般のお客さんは、社員さんが普段どのような作業をおこなっているのか、知る機会がめったにないと思います。まさにそこは「会社見学会」。ダンサーが混在していることで目をそらさず、観察しやすくなっているようでした。

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写真は、社歌斉唱時の風景。「幸せ求め、伸びる~丹羽幸~」の部分。この社歌は、正真正銘、丹羽幸株式会社の社歌です。

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ダンサーの方々が動けば動くほど、社員さんがひと際輝いて見えました。
メイン・パフォーマーが、丹羽幸株式会社・社員さんであったという事実。

このことに関して、まことクラヴのマネージャーさんが、ウェブサイトの"部ログ"にて的確に表現されていたので引用させていただきます。

「今回はまことクラヴの作品ながら、そうじゃない方々に作って頂いた作品のような気がします。(略)私は見ていてやはり主役は社員さんだなぁと思ったのです。日常のなかで働くという行為が、既にこんなにも完成された風景だったなんて」
「最後カーテンコールはダンサーは登場せず社員さんだけにしていただきましたが、はっきり言って痛快でした。」
(まことクラヴのウェブサイト blogはこちらの部ログをご覧ください。→→→http://www.makoto9love.com/

今回のような公演を面白がって、協力して下さる企業が地元にあるということは、誇りに思っていいことだと思いました。日本の景気は明るくなくとも、我々は明るく生きていくことができる。そんな生きるエネルギーを起こさせることが、アートには可能なのかもしれません。

※あいちトリエンナーレチケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/
※あいちトリエンナーレTwitterやってます!速報はこちら→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale


(H.I)

星が手のひらにこぼれる体験

2010/09/07 13:29|アーティスト

8月27~29日、名城公園で木村崇人さんの「木もれ陽プロジェクト 星の回廊」というワークショップが行われました。
公園の藤棚を使い、クレーンで星形のライトを当てて光を観察するといったものでした。

通常の木もれ陽のかたちに注目したことはありますか?普段目にしているものはなんてことのない光です。
ですが星形のライトで照らすことにより、影と影の間に星が生まれるのです。

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このように"星取り網"を使って星を取るという、初めての体験をすることができました。

藤棚の下は星だらけに!

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このワークショップは入場制限もかかるほどの大盛況。ご家族から若いカップル、ご老人までさまざまな方がこの不思議な世界を楽しんでいました。

まったくの他人同士も「キレイですね」「こちらが見やすいですよ」と声を掛け合う、素敵なワークショップとなりました。
アートには人と人をつなぐ力があるということを、あらためて実感することができたイベントでした。

このワークショップは終了しましたが、木村崇人さんの作品は中央広小路ビルでも見ることができます。
名城公園のプロジェクトに比べると規模は小さいですが、こちらでもハッキリとした星の木もれ陽を見ることができます。

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行きそびれてしまった方はぜひ、中央広小路ビルまでお出かけください。

(M.I)

【必読!】あいちトリエンナーレの歩き方

2010/09/05 11:18|ニュース

すでにあいちトリエンナーレにご来場し、お手にとっていただいている方もいるかもしれませんが、会場には「あいちトリエンナーレ2010」を楽しく巡るための様々な"ガイド"を用意しております。今回はそんな便利なアイテムをご紹介します!

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1)ガイドマップ
作品はどこにあるの?どこを巡ればいいの?そんな疑問に答えてくれる、あいちトリエンナーレ公式ガイドマップ「ポケットマップ」です。各会場のインフォメーションブースにて配布していますが、事前に来られる方はこちらをチェックしてください。
ガイドマップ「ポケトマップ」poketmap.pdf)

2)各会場を巡る「足」
【その1】ベロタクシー運行情報
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先日のブログでもご紹介しているベロタクシー(自転車タクシー)。愛知芸術文化センター、
名古屋市美術館等の主要4会場間を無料で運行します。ベロタクシーは、環境に優しい乗り物であるとともに、美しくラッピングされた車両はアート性にも富み、会場を含む街全体に「都市の祝祭」にふさわしい賑わいや高揚感を演出します。
運行状況など詳細はこちら 

【その2】草間の水玉プリウス運行情報
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あいちトリエンナーレ出品作家である草間彌生氏が水玉模様でラッピングをデザインした「プリウス」が、トリエンナーレのPRのため、トリエンナーレ会場間のシャトル運行を行います。
運行状況など詳細はこちら

3)チケット割引情報
あいちトリエンナーレ主催公演のチケットや並行企画、パートナーシップ事業のチケットを提示することで、当日券購入の際に割引があります。その他、割引券や障害者割引など、様々な割引があります。
各種割引情報の詳細はこちら

4)お得な宿泊情報

宿泊券とあいちトリエンナーレの入場券がセットになったお得なプランやトリエンナーレ入場券持参の方への割引プランが各ホテルにて発売中です。
お得な宿泊プラン情報(hotelplane.pdf)

また、あいちトリエンナーレだけでなく、その他の「あいち」も知りたい!という方は下記を参考に!

<愛知県へおでかけの際に役立つ観光情報、イベント情報>
(社)愛知県観光協会
(財)名古屋観光コンベンションビューロー 
Let' s Go! あいち 

<トリエンナーレ開催期間中のその他のイベント情報>
トリエンナーレ開催期間中、愛知県内では様々なイベントが開催されています。
生物多様性条約第10 回締約国会議 
名古屋開府400 年祭 

それではみなさまのご来場、心よりお待ちしております!






デルガド・フッシュ 日本初お目見え!(芸術文化センター・小ホール)

2010/09/02 13:28|アーティスト

『桃色のズボンと赤いヌバックの先の尖ったハイヒールをはいて、襟ぐりが緩んだセーターの上に着た空色のウールのロングコート』は、今回デルガド・フッシュが公演する作品タイトル。タイトルを目にする人は「・・・ロングコート」にたどり着くまでに、独自な連想を辿ることになります。これは彼らの作品と共通する要素です。非日常的な尖った要素と脱力してしまうユルイ感覚・・・彼らの舞台では、対照的なイメージが往来しながら進んでいきます。

鍛えられた理想的な肉体や、高い身体能力を見せつけつつ、仕草はコミカル。だけど表情は大まじめ。観客は笑っていいのか、それがダンスなのか、自らの想像力をさまざまに連ねていくことになります。

彼らが魅せる滑稽な表現は、不まじめでくだらないということではなく、豊かな才気に裏打ちされた証。ダンスという表現に、ユーモアをもって機敏に反応していくセンスの良さは、上質なエスプリにふれる快感そのものです。初来日公演は、愛知のみ。見逃す手はありません。

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《Manteau long en laine marine porté sur un pullà encolure dé tendue avec un pantalon peau de pêche et deschaussures pointues en nubuck rouge》 撮影:Sophie Ballmer

当日券は、各公演とも、20枚程度販売いたします。
(各公演とも公演1時間前から小ホール入口において販売を開始いたします)
最新情報はニュースをご覧ください!

※当日券速報はツイッタ―をご覧ください→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(K.K)