あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2010 OFFICIAL Blog

まことクラヴ、あいちトリエンナーレに現る。

2010/09/09 15:11|アーティスト

9月4日・5日に、まことクラヴによるパフォーマンスが行われました。両日ともに大盛況で、特に後半の長者町・丹羽幸株式会社荷さばき場は、会場に入りきれず、窓の外から覗いてくださったり、あるいは諦めてお帰りになったお客様も多くいらっしゃいました。大変申し訳ありませんでした。せめてブログでお楽しみください。

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まずは芸術文化センターでのパフォーマンス。芸文のフォーラム2は地下2階から地上2階までの吹き抜けになっており、生演奏の音が空間中に鳴り響く状態でした。その音を聞きつけて、どの階にもびっしりとお客様が囲み、最上の2階からも覗き込んでご覧になっていました。

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写真がないのが残念ですが、最後のシーンで、2階から大量のチラシがまかれ、場内ではピンク色の吹雪が降っているような光景になりました。その瞬間、お客様が「おぉー!」という歓声を上げて一同大盛り上がりでした。

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愛知芸術文化センターの地下2階フォーラムから、ジャージ・ダンサーたちが名古屋の街中に飛び出していきます。芸文を飛び出した、まことクラヴのメンバーたちは、4日は、その後、栄のセントラルパーク地下街へ。実はあらかじめお店に入り込んでひやかす打ち合わせをしていましたが、多数のお客に囲まれ、ハプニングも続出。写真は取材の新聞カメラマンの脚立を勝手に借りてのパフォーマンス。
なお、5日は、長者町アート歩行者天国に参加しました。

そして、会場を、長者町にある婦人衣料品の卸し会社、丹羽幸株式会社荷さばき場に移し、3つめのパフォーマンス。

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日常のハザマに入りこむ、まことクラヴのダンサーたち。その"変な奴ら"に構わず、淡々と業務をこなす社員の方々。
一般のお客さんは、社員さんが普段どのような作業をおこなっているのか、知る機会がめったにないと思います。まさにそこは「会社見学会」。ダンサーが混在していることで目をそらさず、観察しやすくなっているようでした。

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写真は、社歌斉唱時の風景。「幸せ求め、伸びる~丹羽幸~」の部分。この社歌は、正真正銘、丹羽幸株式会社の社歌です。

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ダンサーの方々が動けば動くほど、社員さんがひと際輝いて見えました。
メイン・パフォーマーが、丹羽幸株式会社・社員さんであったという事実。

このことに関して、まことクラヴのマネージャーさんが、ウェブサイトの"部ログ"にて的確に表現されていたので引用させていただきます。

「今回はまことクラヴの作品ながら、そうじゃない方々に作って頂いた作品のような気がします。(略)私は見ていてやはり主役は社員さんだなぁと思ったのです。日常のなかで働くという行為が、既にこんなにも完成された風景だったなんて」
「最後カーテンコールはダンサーは登場せず社員さんだけにしていただきましたが、はっきり言って痛快でした。」
(まことクラヴのウェブサイト blogはこちらの部ログをご覧ください。→→→http://www.makoto9love.com/

今回のような公演を面白がって、協力して下さる企業が地元にあるということは、誇りに思っていいことだと思いました。日本の景気は明るくなくとも、我々は明るく生きていくことができる。そんな生きるエネルギーを起こさせることが、アートには可能なのかもしれません。

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(H.I)