あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2010 OFFICIAL Blog

あいちトリエンナーレ2010、いよいよフィナーレへ!

2010/10/29 21:16|アーティスト

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(C)Anne Van Aerschot

あいちトリエンナーレ2010も残すところ、あと2日となりました。

台風の関係で残念ながら早期撤去してしまう作品もあり、残り少ないお時間お楽しみいただければと思います。

台風における各会場の状況詳細はこちら

さて、昨日まで芸術劇場小ホールで行われたパフォーミングアーツ・劇場公演、ローザス『Rosas danst Rosas』。

1994年に日本で上演されたこの作品は、まだコンテンポラリーダンスが日本に浸透していなかったにも関わらず、連日ソルドアウトという伝説を打ち立てたことで有名。
約16年ぶりの日本での公演とあって、大変な期待を背負っての上演となりました。

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(c) Herman Sorgeloos

前売券、完売!そして当日券も全日完売し、キャンセル待ちが出るほどの盛況。

そして上演後は、連日3-4度に及ぶカーテンコール、響き渡るブラボーの声!
お越し頂いた皆様、本当にありがとうございました。

明日からはいよいよトリエンナーレのフィナーレを飾る、ローザス製作『3Abschiedドライアップシート(3つの別れ)』。

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(C)Anne Van Aerschot

ジャンルを超えて活躍するアーティストの共同製作、アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ジェローム・ベル、アンサンブル・イクトゥスという大きな才能たちが新境地に挑むこの作品は、マーラーの『大地の歌』(シェーンベルク編曲)をベースに、ダンサー・オペラ歌手・ミュージシャンらが舞台上で拮抗する、刺激的な作品です。
28日に来日したアンサンブル・イクトゥス指揮者ジョルジュ=エリ・オクトール氏は今回の作品について、「アンヌ・テレサとはこれまで長いこと仕事をしてきたが、今回のようなロマン派の音楽に取り組むのは初の試みだ」、「3Abschiedは、まだ変化しうる作品である」と語りました。

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ジョルジュ=エリ・オクトール         アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル  ジェローム・ベル
                             (c)Herman Sorgeloos

アンヌ・テレサは27日の舞台公演『Rosas danst Rosas』のアフタートークでこう語っています。

――「私の25年以上に渡るダンスの歴史をこの一週間でお見せ出来るのは、ダンサーとして幸せに思っています。」

約2ヶ月半に渡ったこの国際芸術祭のフィナーレを飾るに相応しい、舞台芸術の最先端。
世界的に著名なアーティストたちによる新たなる挑戦。
これまでの価値観を揺さぶる、驚きの舞台。

あいちトリエンナーレ2010フィナーレ、お楽しみください。


アンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケル、ジェローム・ベル、アンサンブル・イクトゥス
『3Abschiedドライアップシート(3つの別れ)』【日本初演】
愛知県芸術劇場 大ホール
10/30(土)17:00 *公演終了後アフタートークあり
10/31(日)14:00

S席 6,000円
A席 5,000円
B席 4,000円
*学生(A席)2,000円
*S席ペア券 11,000円
当日券は前売価格プラス500円
(*学生券、S席ペア券は愛知芸術文化センタープレイガイドにて各公演前日までの取扱い)

■開演・開場について
各公演の開演1時間前よりロビーの開場。開演30分前より劇場内にご案内します。
お客様が開演時間に遅れてしまった場合、指定のお席にご案内が出来ない場合がございます。
会場へはなるべくお早めにお越しいただきますようお願い申し上げます。

■託児サービスのご案内
大ホール公演(10月31日のみ)では、託児サービスを行います。要予約(申し込み先着10名)
ご希望の方は下記お問い合わせ先までご連絡ください。
託児お問い合わせ:株式会社トットメイト TEL.052-972-6069/0120-01-6069
料金:無料(お子様の年齢:6ヶ月〜6歳まで)
対象公演:大ホール『ドライアップシート』10月31日(日)14:00

■お問い合わせ
愛知芸術文化センター内 プレイガイド*
[Tel] 052-972-0430
[営 業] 平日10:00~19:00・土日祝日10:00~18:00
[住 所] 名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階

<遠方の方向け>
チケットぴあ
[Tel] 0570-02-9999
[Pコード]404-304

*前売券は各公演前日までのお取り扱いとなります。

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(Y.T)

「献息」へのご協力お願いいたします!

2010/10/27 13:33|アーティスト

10/30、31に愛知芸術文化センター8F ギャラリーGにて開催する公演、 山川冬樹 《Pneumonia》では、「献血」ならぬ「献息」して下さる方を募集しています。あいちトリエンナーレに際して制作される本公演は、気息をテーマとし、閉息する現代社会の中で、息をすること、声を発すること、歌うことの関連性を問いかけるものです。この献息募集そのものが、今回のプロジェクトへの導入となります。《Pneumonia》に命を吹き込む献息に、是非ご協力ください。

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募集人数:各公演14名、計28名
募集内容:
 1.風船を膨らます(息のご提供)。
 2.チェキ(インスタントカメラ)でバストアップの肖像を撮影。撮影された写真は風船に貼られ、公演の際に展示します。
特典:あいちトリエンナーレグッズの贈呈
日時:10月28日(木)15:00-(時間変更の可能性あり)
献息可能な年齢:年齢制限無し
献息可能な回数:1回
※空気感染する恐れのある病気をお持ちの方は献息をご遠慮頂くよう、お願い申し上げます。

【申込方法】
氏名(ふりがな)、生年月日、Eメールアドレス、をご記入のうえ、 geijutsusai@pref.aichi.lg.jpへ10月27日(水)20:00までにお送りください。後日、事務局よりご連絡いたします。

(E.N.)

松井紫朗さん作品の展示再開は27日(水)13:00です。

2010/10/26 17:00|アーティスト

愛知芸術文化センター10Fに展示されている松井紫朗さんの「チャンネル」が、強風のため展示中止となり、只今作品の中へのご入場ができません。
27日(水)は、吹き抜けに展示されていた部分とともに復旧作業です。

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ご来場いただいたお客様には大変ご迷惑をおかけ致します。
27日(水)の13:00から展示再開です。
よろしくお願いします。

(M.I)

週末天気予報→愛知:晴れ ときどき ニブロール

2010/10/22 09:49|アーティスト

あいちトリエンナーレ2010の閉幕が次第に近づいてまいりました。
予想を多く上回るお客さまに足をお運びいただき、ありがたく思います。

家族でトリエンナーレに来てくださる方も多く、お子さまを拝見する機会が多いのは、今回のあいちトリエンナーレの特色かもしれません。

ラストスパートも盛り沢山の内容なので、ぜひお見逃しなく!

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

さて、劇場を使って上演するパフォーミングアーツも、残すところ2団体のみとなりました。
今週末、日本代表のトリをつとめてくださるのは、東京を活動拠点としながら、欧米やアジアでも作品を発表しているNibrollです。

今回は、あいちトリエンナーレのために創作していただいた新作『THIS IS WEATHER NEWS』を発表していただきます。

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Nibrollは、振付家、映像作家、音楽家、ファッションデザイナー、照明美術家、ジャーナリストなど、各分野で活動を行う表現者が中心となり、作品テーマごとにさまざまなアーティストが参加して、クリエイションを行う団体です。
現在アーティストは劇場入りし、リハーサルを繰り返しております。その写真を一部公開いたします。

あいちトリエンナーレのテーマでもある"ボーダレス"にふさわしく、ダンス、映像、音楽、衣装など、いくつもの要素が一体となった世界がご覧いただけます。
ぜひ、生で体感していただきたいと思います。

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ここで、まだチケットをお持ちでない方のために、当日券のお知らせです。
22日(金)は完売のため、当日券の販売予定はありません。
23日(土)及び24日(日)に関しましては、当日券を若干枚数ですが用意しております。
開演1時間前より販売いたしますので、お求めの方はお早めにご来場ください。

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名古屋でNibrollとして公演が行われるのは、今回で2度目となります。
前回から待ちに待っていたという方も、まだ見たことがないという方も、満足のいく仕上がりになっていると思います。開演まで今しばらく、お待ちください。

ニブロール
Nibroll
THIS IS WEATHER NEWS』【世界初演】
ニブロール:矢内原美邦、高橋啓祐、矢内原充志、スカンク、伊藤剛
■公演日時+アフタートークゲスト
10月22日(金)19:00ニブロールメンバー[矢内原美邦×高橋啓祐×矢内原充志×スカンク×伊藤剛]
10月23日(土)14:00 矢内原美邦(ニブロール)×松井みどり(美術評論家)
         19:00 ニブロールメンバー[矢内原美邦×高橋啓祐×矢内原充志×スカンク]
                       ×小島祐末子(「月刊ぴあ×starcat東海版」編集部・副編集長)
10月24日(日)14:00矢内原美邦(ニブロール)+出演ダンサー(カスヤマリコ×橋本規靖×鈴木拓朗)
※公演終了後、アフタートークを開催予定
※各公演の開演1時間前より整理券を配布します。開演30分前より整理番号順に劇場内にご案内します。
※あいちトリエンナーレチケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/
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(H.I)

高嶺格展、大盛況!

2010/10/21 18:17|アーティスト

先日、七ツ寺共同スタジオで「高嶺格-いかに考えないか?-」が開催されました。
入替制でしたが、行列になるほどの盛況ぶり!

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観客がスクリーンの前に設置されたパネルに文字を入力すると、スクリーンの向こう側にいる高嶺氏も含むパフォーマーが小道具や自らの体を駆使してそれを表現する、というものでした。
たとえば「しゃちほこ」と入力されたら二人が寝転び、足を上げてしゃちほこのポーズを取り、「ひつまぶし」と入力されたらイスを裏返しおひつに見立てて食事をする、といったことがパフォーマーと観客の間で繰り返されます。

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会場ではパフォーマーの四苦八苦しながら?のコミカルな演技に笑いが起こり、観客は次に演じてもらう言葉を入力するために前方のパネルに急ぎます。
なにが起こるかわからない即興性、言葉に合わせて演奏される音楽など、生のライブ感が伝わるパフォーマンスが、満員となった客席を楽しませていました。

あいちトリエンナーレ2010共催事業である七ツ寺共同スタジオでのプロジェクトは、演劇「りすん」を残すのみとなりました。
チケットが必要となりますのでご確認ください。
詳しくはこちら→http://nanatsudera-oukan.com/

トリエンナーレもあと2週間を切りました。
今週末23、24日は長者町でえびす祭が行われます。お祭りと長者町を一緒に楽しめる最後のチャンスですよ!

(M.I)

Steven Cohen《The Wandering Jew》10/18-24開催!

2010/10/19 13:00|アーティスト

スティーヴン・コーヘン《The Wandering Jew》-a work dedicated to the noble memory of Sugihara Sempo- (彷徨えるユダヤ人-杉原千畝の崇高なる記憶に捧ぐ-)が10/18(月)−24(日)の期間で開催されます。あいちトリエンナーレ委嘱作品として、名古屋にて滞在制作された本作。ユダヤ人、ホモセクシュアル、南アフリカ出身の白人という、自身のアイデンティティを象徴するコスチュームを纏うコーヘンと、名古屋の人々との出会いを模索する試みとなります。ホロコーストの歴史を背負うユダヤ人として、記憶の底に刻まれる喪失の感覚と共に、生と死、今と昔が混濁して共存する場所を彷徨います。また、本作は、第二次世界大戦の際、「命のビザ」と呼ばれる通過ビザを発行し、多くのユダヤ人を救った杉原千畝へのオマージュでもあります。
会期中、映像作品及び、本作の撮影に使用された衣装や作品と関連するオブジェ、トーラー(ユダヤ教の経典)などが展示されています。

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Steven Cohen 《The Wandering Jew》©Marianne GreberAichi Triennale2010

(E.N.)

《Laugh》10月1日(金)、2日(土)19:00から上演!

2010/10/01 16:25|アーティスト

《Over the Shoulder》が大好評を博したアントニア・ベアーによる《Laugh》が、10月1日(金)、2日(土)、愛知芸術文化センター 8F ギャラリーGにて、公演されます。各日公演終了後には、アフタートークを予定しています。

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《Laugh》©Julie Pagnier

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《Laugh》会場のすぐ隣では、本公演と関連した映像インスタレーション《N.O.Body》が9月28日(火)−10月3日(日)の期間で上映されています。
本作では、アントニア・ベアーの分身のひとりであるパフォーマー、ウェルナー・ヒルシュにより再演された《ひげのある女》をテーマにしています。

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パフォーマンスと映像インスタレーション二つの異なるアントニア・ベアーの世界観を、みなさま是非ご体感ください!

アントニア・ベアーについての詳細はこちら
   →→→http://aichitriennale2010-2019.jp/2010/artists/performing-arts/antonia-baehr.html

(E.N.)

人間的な、あまりに人間的な。

2010/09/30 13:42|アーティスト

8月に開幕したあいちトリエンナーレも、いよいよ折り返し地点に差し掛かりました。
今後も多くの企画が予定されており、10月末まで祝祭は続いていきます。
まだ訪れていないという方も、何度も足を運んでくださっている方も、引き続きトリエンナーレをお楽しみください。

さて、あいちトリエンナーレ・パフォーミングアーツ部門の幕開けで好評を博した、"ロボット演劇"のタッグ、平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)が、再びあいちトリエンナーレにやって来ます。

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今回は、人間そっくりのロボットが登場する"アンドロイド演劇"を世界初上演いたします。
本公演に出演するロボットは、大阪大学とATR知能ロボティクス研究所が開発し今年4月に発表した人型ロボット「ジェミノイドF」です。

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Geminoidとは、ふたごを意味する「gemin」と、「~のような」を意味する「-oid」からの造語だそうです。
人間の声や顔の表情をリアルに再現するまさに世界最先端の技術を駆使したロボットである"彼女"。
"彼女"が話している姿を目にするだけで、なんだか頭がクラクラしてきます。
人間らしい外見と動き、人間らしい対話によってロボットがどこまで人間に近づくことが出来るのか、ロボット演劇がさらなる境地を目指す作品です。

先日リハーサルが行われ、それにともなって各メディアからの取材が殺到しておりました。
日本のみならず、スイスなど海外からも記者が訪れていて、この研究が世界的に注目されていることをあらためて実感しました。

写真は、石黒先生の記者会見の様子。「ジェミノイド」へのただならぬ熱意がさく裂した会見でした。

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「ジェミノイドをアイドルとして育てたら、完璧な存在ですよね。年をとらないし、スキャンダルもでない。そうなった時、人間の存在(この例だとアイドル)は、どうなってしまうのか。」
アンドロイドの存在が"日常"になった時、人間の存在が揺るがされる時代がくるかもしれません。

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さて、自分そっくりの「ジェミノイド」がこの世に存在したら、あなたはどうしますか?

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学&ATR知能ロボティクス研究所)
Oriza Hirata + Ishiguro Laboratory (Osaka University)
アンドロイド演劇『さようなら』【世界初演】
脚本・演出:平田オリザ
テクニカルアドバイザー:石黒浩(大阪大学&ATR知能ロボティクス研究所)
出演:アンドロイド「ジェミノイドF」 ブライアリー・ロング(青年団)
アンドロイド操作:井上三奈子/舞台監督:中西隆雄/照明:岩城保/ロボット側ディレクター:力石武信(石黒浩研究室)、小川浩平(ATR知能ロボティクス研究所)/演出助手:渡辺美帆子/制作:野村政之
公演日時:9月30日(木)20:30(上演時間20分+トークセッション40分)
会場:愛知芸術文化センター・小ホール
*終演後に平田オリザ+石黒浩のトークセッション(約40分)を開催。

※アンドロイド演劇『さようなら』の当日券の販売状況について
本公演の当日券は、受付開始時間(19:50)より20枚程度販売をいたします。
公演日時:9月30日(木)20:30(上演時間20分+トークセッション40分)
会場:愛知芸術文化センター・小ホール
受付開始時間:19:50~
当日券料金:1,000円
販売予定枚数:20枚程度
*当日券はお客様おひとりにつき1枚を販売いたします。

当日券料金:1,000円
※当日券はお客様おひとりにつき1枚を販売いたします。

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(H.I)

《Over the Table》トーク・イベントQ&Aをご紹介

2010/09/28 13:20|アーティスト

9月26日(日)、1日5時間、5日間に及ぶパフォーマンス/インスタレーション《Over the Table》が終了しました。この5日間はティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァによるコール&レスポンスが作品化されてきました。2人のアーティストによる対話と交流のプロセスを終えた後、それを見続けてきた観客との出会いの場を創出するべく、アフター・トークを開催しました。

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アフター・トークで挙げられたQ&Aの内容を、ここに抜粋して紹介します。

Q1. T5(テーブル5)で繰り広げられた、英和辞書を使用して日英である言葉をカードに書き写し、カードを並べるパフォーマンスについて。カードの組み合わせには、テーマやストーリーはあるのでしょうか?

A1. T5の上で作られるカードの組み合わせには特にテーマやストーリーはありません。英和辞書の中で見つけられた言葉を使って、2人の共同作業として即興的に絵や風景が出来ていきます。また、時間と共にそこにある意味は変化を遂げていきます。

Q2. T4(テーブル4)では、色々なオブジェを作られていますが、何かテーマはあるのでしょうか?また作られた中で特に好きなものはありますか?

A2. T4では、日用品のようなどこにでもある素材を使用して馬鹿げたとも言えるオブジェを制作する、というタスクを設定しています。用意した素材の多くは捨てられていたり、どこかで使われていたものを使っていますが、既に使用済みの素材を用いることで私たちが作り上げたオブジェには、私たちが触れる以前の痕跡が見えます。

好きなオブジェについては、時やその時の気分と共に変化します。(ヴラトゥカ・ホルヴァ)

好きなものは、とても限られた素材やシンプルな造作で作り出されたオブジェです。例えばロープを何重にも巻いて縛っただけのものが、なんとなく人形のようにみえるオブジェとか。1つだけの素材を使用して何か別のものを作り上げることは、経済活動ともリンクしているように思います。山のようにある選択肢から何かを作り出すのではなく、これしか無いという限定された条件の中で無限の可能性を模索するのは、興味深いことです。(ティム・エッチェルス)

とても限定された範囲というのは、全てのテーブルにおいてルールのように設定しています。各テーブルはとても限られた要素で構成されています。例えばT1は手を使ってパフォーマンスをするという範囲内で、無限の可能性を追求しようと試みています。手の動きがパターン化されたとしても、日々新しい組み合わせやリズムが生まれるのです。可能性VS限られた要素は全てのテーブルに共通します。(ヴラトゥカ・ホルヴァ)

Q3. 長時間に及ぶパフォーマンスは、日常の生活とリンクするようなところがあるように思いますが、それは意識しているのでしょうか?

A3. 長時間パフォーマンスを続けることにより、確かに普段の生活の中で感じることをパフォーマンス中に体感できると言えます。時には疲れたり、眠くなったりしながら、創作活動を続けようと努力します。長時間続けることで良いアイデアが浮かんだり、楽しくなることもあります。長時間パフォーマンスをすることの意味は、疲れや予期できない展開への期待といった自身の状態を変化させるためとも言えます。そして、観客も巻き込み、人間による行為が空間を埋め尽くしていくという点も、日常生活とリンクすると言えるでしょう。

(E.N.)

本日17:00から日本初演 《Over The Shoulder》

2010/09/25 12:36|アーティスト

アントニア・ベアーとタマー・シェレフによる《Over The Shoulder》が本日9月25日(土)、明日26日(日)と公演を開催します。

常軌を逸した感情による音階を、ベアーとシェレフの二重唱として体現する本作。昨日、緊張感漂う中行われたリハーサル風景はこちら。

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25日(土)は、出演アーティストによる、アフタートークも開催の予定です。奇妙で不可解な感情の表出、常軌を逸したアントニア・ベアーとタマー・シェレフのせめぎ合いを、是非お見逃し無く!

(E.N.)

青いタヌキ、長者町に現る!

2010/09/25 11:16|アーティスト

長者町会場に登場した、このキャラクターはいったい何者?

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これは、あいちトリエンナーレ2010現代美術展企画コンペ(長者町)で選ばれた企画の一つ、大西治さん・大西雅子さんによる「ポン吉旅日記」のポン吉です。
青い軽トラの荷台に乗って、京都から長者町に遊びに来たんです。

ちなみにポン吉は でっかいガシャポンマシーンになっていてハンドルを回すと、あら不思議!
おなかの中が光ってプレゼントが出てきます。

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三連休は来場者のみなさんが歓迎してくださり用意していたプレゼント50個がものの20分でなくなってしまうほどの盛況ぶりでした。

そんなポン吉の姿はARTISANビル1階内壁面のパソコンで、いつもライブ中継されています。
長者町にいないときも、京都の家の前で佇むポン吉や名古屋周辺を観光して回るポン吉が楽しめますよ。

10/3までの土・日・祝には長者町に来ますから、ぜひぜひポン吉に会いに来てくださいね。

【今後、ポン吉が長者町に来る予定】
9月26日(日)11:00~、15:00~
10月2日(土)15:00~
10月3日(日)11:00~

長者町では、他にも、繊維卸会館2階の階段を上ってすぐの部屋で長者町企画コンペで選ばれた上西エリカさんによる作品《Mi Casa, Su Casa》が展示されています。
《Mi Casa, Su Casa》とは「私の家はみんなの家」という意味で名古屋市の地図をモチーフにした大きなパズルの1ピースに来場者に願い事や夢を言葉や絵でかいてもらいパズルを完成させていく参加型の作品です。

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9月26日(日)までの毎日13:00~17:00、限定40人に参加していただいています。
長者町会場にいらしたときには、ぜひ参加してみてくださいね。

そして伏見地下街店舗では、タムラサトルさんの企画「伏見のための接点」を展示中。
こちらは見てびっくりすることまちがいなし!
ぜひ実際にご覧くださいね。

そのほか個性的な企画が目白押しの「あいちトリエンナーレ2010現代美術展企画コンペのB日程」は長者町、愛知芸術文化センター12階・地下2階のアートスペースで10月3日(日)まで。
ぜひお見逃しなく!

(Y.T)

ヤン・ファーブル公演終了

2010/09/24 19:03|アーティスト

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3日間にわたるヤン・ファーブルの『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』日本初公演は全公演満席、大好評のうちに終了しました。
この写真は、パフォーミング・アーツのメイン会場となっている愛知芸術文化センター小ホールのエントランス前での記念撮影風景。カンパニーが劇場を後にする前に、メインスタッフで記念に1枚。パフォーミング・アーツ公演は、アーティストだけではなく、沢山の方々の協力があって成立するアートです。舞台監督、照明、音響、映像、制作、プロデューサー、通訳、ツアーコーディネーター等など、まさに沢山のスタッフによる共同制作で創作されています。
長期にわたって共に創り上げてきた皆さんとのお別れはいつも寂しく、公演の終了後には、あちらこちらで別れを惜しむ声、再会を願う声が聞こえてきます。また会おうね!

(E.K)

《Over the Table》2日目。《Over The Shoulder》出演アーティストの姿も!

2010/09/23 22:00|アーティスト

5つのテーブル(ステージ)で起こった様々な創作活動の痕跡が、インスタレーションとして展示され、人々が鑑賞する中、ティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァが登場。2日目を迎えた《Over the Table》。
祝日ということもあり、中心に設置されたT1(テーブル1)でのパフォーマンス始めから、ギャラリー内には多くの観客が。子供たちの姿も目立ちます。

《Over the Table》にはT1~T5まで5つのテーブルが設置されています。
T1では、エッチェルスとホルヴァによるハンド・パフォーマンスが記録され、TVモニターで1日目の模様がご覧いただけます。

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T2では、動物と兵士のフィギュアの組み合わせによるストーリーが展開され、パフォーマンス中に撮影された写真が壁面に展示されています。

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T3では、2人のアーティストのかけひきで描かれるドローイング・パフォーマンスを記録におさめたヴィデオをプロジェクションで投影、制作されたドローイングと共に展示。

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T4では、日用品を使用して制作されたオブジェが壁面に設置された長いシェルフや床に置かれています。

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T5で行われる和英辞書から書き写した言葉のカードによるパフォーマンスでは、9月25日、26日《Over the Shoulder》を公演予定のアーティスト、アントニア・ベアーとタマー・シェレフが様子を覗きにきました。

明日3日目の《Over the Table》は、どのような展開を見せるのでしょうか。ご期待ください!

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(E.N)

《Over the Table》1日目をリポート!

2010/09/23 20:53|アーティスト

9月22日初日を大好評のうちに終えたOver the Table1日目の模様をお伝えします。

ギャラリースペースには、T1~T5まで、ステージに見立てた5つのテーブルがあり、ティム・エッチェルスとヴラトカ・ホルヴァによるコール&レプポンスによる対話と交流のプロセスが繰り広げられます。

まずT1からご紹介します。

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テーブルが整然と置かれただけのギャラリー空間の真ん中のテーブルで対峙するティム・エッチェルスとヴラトゥカ・ホルヴァ。緊張感漂う中、二人のハンド・パフォーマンスにより、パフォーマンスはスタートしました。

次はT2。

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T2では動物や兵士のフィギュアを使って、時には現在の情勢を反映するかのごとく、また時にはユーモアたっぷりに、世界の創造と破壊が繰り返されます。
このテーブルはリラックスしたムードが生まれ、観客からも笑い声がわき起こる場面も。

続いてT3。

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エッチェルスとホルヴァが1本のペンを握り、各々の駆け引きでドローイングを描いていきます。2人のアーティストとしての競争心が一番あらわになったテーブルです。

T4です。

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日用品を用いて創作活動が繰り広げられます。次々と制作されるオブジェは、壁をわたる長いシェルフに展示されていきます。

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最後にT5。

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T5では、英和辞書で見つけた単語を日本語でカードに記入し、それらの組み合わせでストーリーを作り上げていきます。観客と2人のアーティストとの距離が近く、親密な時間が生まれました。

《Over the Table》は、9月26日まで続きます。開催日時など詳細は、下記のウェブサイトをご覧下さい。
http://aichitriennale2010-2019.jp/2010/artists/performing-arts/tim-etchells-and-vlatka-horvat.html

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(E.N.)

チェルフィッチュ、世界初演作品が来名。

2010/09/22 21:19|アーティスト

今週末9月24日(金)より3日間、チェルフィッチュ『わたしたちは無傷な別人である』の公演がおこなわれます。チェルフィッチュは国外進出を果たしている劇団で、日本のみならず現在ではアジア、欧州、北米など、海外に招聘されて活動されております。

5年前、第49回岸田戯曲賞を受賞した作品『三月の5日間』では「ダラダラとした若者言葉とノイジーな身体」が特徴とされていました。しかし、その表現方法だけにとらわれることなく、表象行為の在りようを根本から更新するため試行して、育んできたのが本作品『わたしたちは無傷な別人である』です。

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プレビュー公演《わたしたちは無傷な別人であるのか?》Nobutaka Sato

カンパニーの方々は、本番に先立ってすでに名古屋入りしており、舞台では立てこみ作業が始まっています。出演者の方々も最終調整に余念はありません。

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この作品は、今年2月に横浜でおこなわれたプレビュー公演を経て到達した、完成版として披露されます。この度あいちトリエナーレにて世界で初上演されるものですので、ぜひ劇場にお越しください。「前売り券を購入していない。それでも観たい!」という方も、開演1時間前より当日券が発売されますので、お早めにご来場ください。

本作品の上演時間は、1時間50分を予定しております。ロビーにて、過去作品のDVD・岡田利規さんの小説など、グッズを販売いたしますが、金曜・土曜の夜公演においては、劇場の都合上、終演後にいられる時間が短いため、お求めの方は開演前に購入されることをお勧めいたします。

チェルフィッチュ
chelfitsch
(岡田利規)
『わたしたちは無傷な別人である』【世界初演】
作・演出:岡田利規
出演:山縣太一/松村翔子/安藤真理/青柳いづみ/武田力/矢沢誠/佐々木幸子
■公演日時+アフタートークゲスト
9月24日(金)19:00[海上宏美]
9月25日(土)14:00[建畠晢(あいちトリエンナーレ2010芸術監督)]/19:00[岡田利規]
9月26日(日)14:00[塚原悠也(コンタクト・ゴンゾ)]

※あいちトリエンナーレチケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/
※あいちトリエンナーレTwitterやってます!
        当日券情報など、速報はこちら→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(H.I)

ティム・エッチェルス&ヴラトゥカ・ホルヴァ
《Over the Table》いよいよ開催!

2010/09/21 22:54|アーティスト

いよいよ明日、愛知芸術文化センター8F ギャラリーGにて、ティム・エッチェルス&ヴラトゥカ・ホルヴァによる共同プロジェクト《Over the Table》がスタートします。9月18日大好評を得た、《Quizoola!》を制作したパフォーマンス・グループ、フォースド・エンターテイメントの芸術監督、ティム・エッチェルス。世界で活躍するキュレータ陣により選出された、ニューヨークで最も注目すべきアーティストが集結する、5年に1度の展覧会「Greater New York (MoMA PS1)に、2010年参加したアーティスト、ヴラトゥカ・ホルヴァ。

これまでにも共同制作を続けてきたエッチェルスとホルヴァが、今回、あいちトリエンナーレのために制作した《Over the Table》は、2人のアーティストによるコール&レスポンス、1日5時間、5日間続くパフォーマンス/インスタレーションです。

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ギャラリー空間には5つの異なるテーブルが設置され、それぞれのテーブルをステージに見立て、テーブル毎に2人のアーティストによる遊び心と競争心溢れる創作的対話が展開されます。

2人の創作活動により、空っぽだったギャラリー空間は日々変化し、その痕跡は徐々に空間を埋め尽くしていきます。

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明日、9月22日(水)13:00-18:00、空白から生まれる即興的創作のプロセスの初日を、どうぞお見逃し無く!

(E.N.)

映像プログラム「映像の第二世紀に向けて」
  長者町会場「FIVE dreams」に新作が登場します。

2010/09/19 19:43|アーティスト

チラシ等でも予告していましたが、長者町会場「FIVE dreams」(於:中愛株式会社地下1階)で開催中の映像プログラムに、22日(水)より新作が登場します。

岡田昭憲『夢境』(音楽:志人×DJ DOLBEE、衣装デザイン:ohta)
倉田愛実『春風列車』(音楽:奥田聡子(ビバ☆シェリー))
有吉達宏『ある心の旅』(音楽:大表史明/釣心会)
*すべて2010年、5分。協力:NHKプラネット中部支社

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倉田愛実『春風列車』(2010年 協力:NHKプラネット中部支社)

 映像プログラムの長者町会場「FIVE dreams」は、今、伸び盛りの日本の若手アニメーション作家3名を取り上げ、過去のデビュー作や代表作を紹介するとともに、トリエンナーレに併せて制作された新作を初公開するという企画です。来場された多くの皆さんが上映作品を熱心にご覧になられていた様に、旧作は好評をいただいていましたが、映像と音楽のコラボレーションを意図した新作は、いずれも作家の新境地を示すような力作として仕上がったので、きっとまた楽しんでいただけると思います。
 なお、この新作3本は、NHK総合TV(中部ブロック)の番組「アート空間 FIVE」でも、9月25日(土)午前0:45-1:05(金曜深夜)に放送されます。メイキング映像を交えて、制作の背景にも触れた構成になるそうなので、こちらも併せてご覧いただくと、作品への興味が増すのではないでしょうか。皆さん、お楽しみに!

(T.E)

ヤン・ファーブル公演関連企画、ワークショップ開催

2010/09/18 13:42|アーティスト

いよいよ今週末、日本初演となるヤン・ファーブルの舞台作品『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』が上演されます。前売り分のチケットはすでに完売していますが、当日券は9月20日(月・祝)14:00の回についてのみ、数枚を販売する予定です。販売は開演の1時間前(小ホール前で販売)となります、お求めの方はお早めにご来場ください。

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『Another Sleepy Dusty Delta Day』Jean Pierre Stoop

先日、公演の関連企画として、カンパニーメンバーの方によるワークショップが開催されました。本作品『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』で、アルテミス・スタヴリディのコーチを務めているマリーナ・カプテーンを講師に迎え、ヤン・ファーブルが舞台の中で重要視している「身体と空間との関係性」を探る4時間でした。

始めに、ヨガやウォーキングでウォームアップをし、「自分が普段行っている動作を見せる」自己紹介の時間がありました。今回のワークショップでは、普段ダンスをやられている方ばかりではなく、陶芸博物館の学芸員の方や法律家の方など、幅広い分野で活動されている方々にご参加いただきました。
「ここでは、素晴らしいパフォーマンスをする必要はありません。ただし、自分が持っている動きを全力でやりきってください。」そう言われて各参加者は自己紹介をしていきます。そうして、各々の動作が自分を覚えてもらう、名札になっていきました。

その後参加者は、ヤン・ファーブルがどのようなことを考えて作品を創っているかということを、体験していきます。イマジネーション(想像)を使ってそれを人に伝えるとき、心理学的にアプローチするのではなく、身体がどうなっているかに意識を向けるように仰っていました。
「老人になったら背骨はどうなる?関節は?」「地面がもの凄く熱いと足の動きが変わらない?」「沼の中よ、重力を感じて歩きましょう。」など、肌や身体が読み取るだろう情報を想像し、それによって身体の部位がどう変化するかを考えて動くように仰っていました。

また、想像力を使う時、自分一人の中に閉じ籠らず、周りに意識を向けるように指示されていたのが印象的でした。自分が何を行っているかということをクリアに見せなければ、伝わらないからです。お客さんに「見せる」ということを強く意識しているカンパニーだからこそ、そのように空間を広く捉えることを実践していったのだと思います。

終盤では、動きがより激しくなっていきました。とはいえ、無茶な動きを要求されるわけではありません。身体をくすぐってその反応から始まるダンスや、動物のモノマネをして、そこから派生した動きをダンスにするなど、楽しみながらエネルギーを発散していく時間でした。

そうして、あっという間に楽しい時間は過ぎて行きます。4時間というのは、ヤン・ファーブルのワークショップとしては短いそうです。それでも、「この短い時間の中で、皆さんオープンに接してくれて嬉しかったです。そしていくつもの美しい瞬間が見られたことは、素晴らしかった。」と、最後に講師のマリーナさんが仰っていました。

講師の方と参加者の力で、とても居心地のよい空間ができていたように思います。今回ご参加いただけなかった方も、またの機会にはぜひワークショップに参加されてはいかがでしょうか。カンパニーメンバーと接するワークショップを通じて公演を見ると、また異なる見方が生まれると思います。自分と作品の距離が縮まって、より身近に感じられるようになるかもしれません。


ヤン・ファーブル
Jan Fabre

『Another Sleepy Dusty Delta Day〜またもけだるい灰色のデルタデー』【日本初演】
テキスト・演出・舞台美術:ヤン・ファーブル
振付:ヤン・ファーブル、イヴァナ・ヨゼク
出演:アルテミス・スタヴリディ
■公演日時
9月18日(土)19:00    【前売券完売】
9月19日(日)14:00    【前売券完売】
9月20日(月・祝)14:00 【前売券完売】
○当日券販売情報
9月18日~20日のヤン・ファーブル公演『Another Sleepy Dusty Delta Day~またもけだるい灰色のデルタデー』の当日券は、調整の結果、9月20日(月・祝)14:00の回についてのみ、数枚を販売する予定です。

販売開始は開演の1時間前(小ホール前で販売)からとなります。

お問合わせ:あいちトリエンナーレ実行委員会
TEL.052-971-6124
FAX.052-971-6115

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(H.I)

カボチャ、再び!

2010/09/17 16:43|アーティスト

8月末までジェイアール名古屋タカシマヤ1Fに展示されていた草間彌生さんの黄色いカボチャが、みなさんの熱い声にお応えし、愛知県美術館にて再び展示されることになりました!

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《Pumpkin》2010

展示場所は愛知県美術館(10F)、ジャン・ホァンの作品の手前の部屋になります。
ラウンジを抜けてエレベータの前の、以前は何もなかった空間に大きな存在感を放っていますので、ご来場の際にはぜひご覧ください。

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草間さん直筆のサインも入っていますので、見つけてみてくださいね!

(M .I)

チェルフィッチュ、公演迫る。

2010/09/16 16:26|アーティスト

あいちトリエンナーレが8月21日に開幕してから、愛知芸術文化センターの小ホールでは毎週毎週公演が行われています。演劇、ダンス、そんなカテゴリーにおさまりきれないパフォーマンスの数々に、日ごとに劇場の熱も高まっているようです。今週末のヤン・ファーブル公演はすでにチケット完売、当日券も出せない日がほとんどというアナウンスもされていますが、その翌週には東京から<チェルフィッチュ>がやってきます。もちろん名古屋初登場です!!
9月24日に世界初演を迎える『わたしたちは無傷な別人である』は、あいちトリエンナーレに参加するということが決まってから、随分長い時間をかけて作られてきた作品です。
横浜でのプレビュー公演から始まり、8月にはオランダのグロニンゲンで行われた「Nooderzon Performing Arts Festival Groningen」でさらなるクリエイションを行ってきました。そして届いたのがこちらの写真!

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© Pierre Borasci

横浜公演ではなかった舞台美術も加わり、よりシアターピースの完成形に近づいてきている様子が伝わってきます。

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© Pierre Borasci

また、今回は演劇作品ということで英語字幕もついてますよ!

チケットは、完売になっているプレイガイドもあるようですが、芸術文化センターの地下2階にある芸文プレイガイドではまだ購入可能です。これまでの様子から、週末の公演の際にチケットを購入される方が多いようですので、うっかりまだチケットを手に入れてないという方はお急ぎくださいね!

●チェルフィッチュHP ____ http://chelfitsch.net/

(K.Y.)

梅田宏明『Adapting for Distortion/Haptic』開催間近

2010/09/10 11:28|アーティスト

こんにちは!

9月11日・12日に愛知芸術文化センターの小ホールで行われる、梅田宏明さんの公演『Adapting for Distortion/Haptic』の仕込みと新聞社のインタビューが行われました。

7日から仕込みが始まり、今日の午後は照明や音響などの微調整が続いています。

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『Haptic』の照明をチェックしている梅田さん(ピース!!)

色彩豊かな光に合わせて映像が動いたり、特徴的なサウンドが小ホールに鳴り響き、梅田さんは細部にまでこだわりをもち舞台を作り上げていました。
仕込みの段階でも迫力のある雰囲気でワクワクしました!

梅田さんのような映像・音・照明・ダンスが組み合わさったパフォーマンスは世界的にも珍しく、世界各地で活躍されています。「錯覚」がテーマの『Adapting for Distortion』は日本初演です。
現在はあまり日本では公演されることはないようなので、今回は貴重な機会になるのではないでしょうか。

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1人何役もこなすマルチな梅田さん、2台のパソコンを前に映像の調整をしています。
インタビューでの梅田さんは、独特な雰囲気をもった面白い方でした。

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作品の内容についてや意気込み、日本と海外のアートの受け止め方の違いなど、幅広い事を語られていました。
ダンサーということで特別なトレーニングをされているのかと思ったのですが、特に決まったトレーニングをするわけではなく、日常生活の中で意識して体を動かしているとのことでした。 公演でも素晴らしいダンスを披露していただけると思います。

すでに売り切れていた前売り券ですが、この度、大幅に客席を増やすことができましたので、当日券も11日は30枚、12日は50枚程度出すことができそうです。

公演まであと1日となりました。みなさまお楽しみに!

公演日程
愛知芸術文化センター・小ホール (全自由席)
9月11日(土)19:00  アフタートーク:建畠晢氏(あいちトリエンナーレ2010芸術監督)
9月12日(日)14:00  アフタートーク:乗越たかお(作家・ヤサぐれ舞踊評論家)

また、12日には場所を変えて、大好評を得たボーダレスカフェ第2弾を開催します。
みなさま、ご来場お待ちしております。

ボーダレス・カフェ「梅田宏明×乗越たかお」
9月12日(日)17:00
梅田宏明、乗越たかお
  海外のフェスティバルで活躍する梅田宏明と、海外のフェスティバルに足繁く通い、世界各地の芸術祭を知る乗越たかおが海外のフェスティバルの最前線を語り尽くす。
参加費:無料(ドリンク代500円別途)
場所:ATカフェ

(F.N)

まことクラヴ、あいちトリエンナーレに現る。

2010/09/09 15:11|アーティスト

9月4日・5日に、まことクラヴによるパフォーマンスが行われました。両日ともに大盛況で、特に後半の長者町・丹羽幸株式会社荷さばき場は、会場に入りきれず、窓の外から覗いてくださったり、あるいは諦めてお帰りになったお客様も多くいらっしゃいました。大変申し訳ありませんでした。せめてブログでお楽しみください。

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まずは芸術文化センターでのパフォーマンス。芸文のフォーラム2は地下2階から地上2階までの吹き抜けになっており、生演奏の音が空間中に鳴り響く状態でした。その音を聞きつけて、どの階にもびっしりとお客様が囲み、最上の2階からも覗き込んでご覧になっていました。

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写真がないのが残念ですが、最後のシーンで、2階から大量のチラシがまかれ、場内ではピンク色の吹雪が降っているような光景になりました。その瞬間、お客様が「おぉー!」という歓声を上げて一同大盛り上がりでした。

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愛知芸術文化センターの地下2階フォーラムから、ジャージ・ダンサーたちが名古屋の街中に飛び出していきます。芸文を飛び出した、まことクラヴのメンバーたちは、4日は、その後、栄のセントラルパーク地下街へ。実はあらかじめお店に入り込んでひやかす打ち合わせをしていましたが、多数のお客に囲まれ、ハプニングも続出。写真は取材の新聞カメラマンの脚立を勝手に借りてのパフォーマンス。
なお、5日は、長者町アート歩行者天国に参加しました。

そして、会場を、長者町にある婦人衣料品の卸し会社、丹羽幸株式会社荷さばき場に移し、3つめのパフォーマンス。

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日常のハザマに入りこむ、まことクラヴのダンサーたち。その"変な奴ら"に構わず、淡々と業務をこなす社員の方々。
一般のお客さんは、社員さんが普段どのような作業をおこなっているのか、知る機会がめったにないと思います。まさにそこは「会社見学会」。ダンサーが混在していることで目をそらさず、観察しやすくなっているようでした。

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写真は、社歌斉唱時の風景。「幸せ求め、伸びる~丹羽幸~」の部分。この社歌は、正真正銘、丹羽幸株式会社の社歌です。

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ダンサーの方々が動けば動くほど、社員さんがひと際輝いて見えました。
メイン・パフォーマーが、丹羽幸株式会社・社員さんであったという事実。

このことに関して、まことクラヴのマネージャーさんが、ウェブサイトの"部ログ"にて的確に表現されていたので引用させていただきます。

「今回はまことクラヴの作品ながら、そうじゃない方々に作って頂いた作品のような気がします。(略)私は見ていてやはり主役は社員さんだなぁと思ったのです。日常のなかで働くという行為が、既にこんなにも完成された風景だったなんて」
「最後カーテンコールはダンサーは登場せず社員さんだけにしていただきましたが、はっきり言って痛快でした。」
(まことクラヴのウェブサイト blogはこちらの部ログをご覧ください。→→→http://www.makoto9love.com/

今回のような公演を面白がって、協力して下さる企業が地元にあるということは、誇りに思っていいことだと思いました。日本の景気は明るくなくとも、我々は明るく生きていくことができる。そんな生きるエネルギーを起こさせることが、アートには可能なのかもしれません。

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(H.I)

星が手のひらにこぼれる体験

2010/09/07 13:29|アーティスト

8月27~29日、名城公園で木村崇人さんの「木もれ陽プロジェクト 星の回廊」というワークショップが行われました。
公園の藤棚を使い、クレーンで星形のライトを当てて光を観察するといったものでした。

通常の木もれ陽のかたちに注目したことはありますか?普段目にしているものはなんてことのない光です。
ですが星形のライトで照らすことにより、影と影の間に星が生まれるのです。

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このように"星取り網"を使って星を取るという、初めての体験をすることができました。

藤棚の下は星だらけに!

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このワークショップは入場制限もかかるほどの大盛況。ご家族から若いカップル、ご老人までさまざまな方がこの不思議な世界を楽しんでいました。

まったくの他人同士も「キレイですね」「こちらが見やすいですよ」と声を掛け合う、素敵なワークショップとなりました。
アートには人と人をつなぐ力があるということを、あらためて実感することができたイベントでした。

このワークショップは終了しましたが、木村崇人さんの作品は中央広小路ビルでも見ることができます。
名城公園のプロジェクトに比べると規模は小さいですが、こちらでもハッキリとした星の木もれ陽を見ることができます。

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行きそびれてしまった方はぜひ、中央広小路ビルまでお出かけください。

(M.I)

デルガド・フッシュ 日本初お目見え!(芸術文化センター・小ホール)

2010/09/02 13:28|アーティスト

『桃色のズボンと赤いヌバックの先の尖ったハイヒールをはいて、襟ぐりが緩んだセーターの上に着た空色のウールのロングコート』は、今回デルガド・フッシュが公演する作品タイトル。タイトルを目にする人は「・・・ロングコート」にたどり着くまでに、独自な連想を辿ることになります。これは彼らの作品と共通する要素です。非日常的な尖った要素と脱力してしまうユルイ感覚・・・彼らの舞台では、対照的なイメージが往来しながら進んでいきます。

鍛えられた理想的な肉体や、高い身体能力を見せつけつつ、仕草はコミカル。だけど表情は大まじめ。観客は笑っていいのか、それがダンスなのか、自らの想像力をさまざまに連ねていくことになります。

彼らが魅せる滑稽な表現は、不まじめでくだらないということではなく、豊かな才気に裏打ちされた証。ダンスという表現に、ユーモアをもって機敏に反応していくセンスの良さは、上質なエスプリにふれる快感そのものです。初来日公演は、愛知のみ。見逃す手はありません。

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《Manteau long en laine marine porté sur un pullà encolure dé tendue avec un pantalon peau de pêche et deschaussures pointues en nubuck rouge》 撮影:Sophie Ballmer

当日券は、各公演とも、20枚程度販売いたします。
(各公演とも公演1時間前から小ホール入口において販売を開始いたします)
最新情報はニュースをご覧ください!

※当日券速報はツイッタ―をご覧ください→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(K.K)

楊福東(ヤン・フードン)作品の上映について

2010/08/27 18:59|アーティスト

8月21日(土)のオープニングより、映写機の不調により残念ながら公開を見送っていたヤン・フードン作品の上映を、28日(土)18:00、29日(日)13:00、16:00の3回の日程で行うことが決まりました。

 現代アートでは映像を用いた作品をよく目にしますが、そのほとんどは扱いの容易なビデオ・プロジェクターを使用したものです。
しかしヤン・フードンの本展への出品作品は、映画館で劇映画を上映するために用いられる、35mm映写機18台を使って行う大掛かりなものです(つまり、ちょっとしたシネコン規模の機材と労力を必要とする作品といえるでしょう)。そのため、当初よりセッティングには技術的な困難さがあることを想定していたのですが、日本に到着した映写機は予想以上に状態が悪く、メンテナンスのために多くの時間と労力を必要としました。

 それでも技師たちの献身的な努力によって、オープニング前日に行われた、20日(金)の内覧会では、特別レイトショーという形で、何とかマスコミや批評家など関係者の方々にご覧いただきました。
これで初日から公開できるか、という可能性も見えてきたのですが、作品の上映終盤に、突如すべての映写機がストップし、場内が真っ暗になるという状況に陥りました。
鑑賞されていた方々からは、「ブラボー!」の声も上がり、劇的な幕切れにも見えたのですが、実はこの時、映写機の内の2台がダウンして、ブレーカーが上がってしまうという事故が起こっていたのです。
 初日より作品が公開できない、という残念な状態となってしまったのですが、その後も技師たちにより映写機の修理や調整は続いており、なんとか今週末から公開ができないか、と模索していました。現在も2台の映写機が動かない状態なので、完全とはいえないのですが、映画は2台の映写機を交互に操作して上映する仕組みなので、フィルムの切り換えで多少空きの時間ができてしまう、という問題点もありますが、それでも作品の本質を大きく損なうものではないと考え、今回、暫定的に3回の上映を行うこととしました。

 今後も、映写機の修理の他、フィルムの状態が悪いためその修復も必要であること、またブレーカーが上がってしまったことを受けて、電気の配線も見直さなければならない、といった課題がありますが、何とか毎週末に定期的に上映をおこなう方向で、調整を進めたいと考えています。皆様にはこうした点をご理解の上、ご鑑賞いただければ幸いです。

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《Dawn Mist, Separation Faith》 2009

(T.E)

ロボット演劇の、静かな祝祭。

2010/08/23 11:11|アーティスト

連日多くの方にご来場いただいており、盛況のロボット版『森の奥』。いよいよ24日の2公演を残すのみとなりました。できるだけ多くの方に観ていただきたいと思い、当日券も若干ですが販売いたします。各回、開演の1時間前から整理券を配布いたしますので、当日券をお求めの方はお早めのご来場をお勧めします。

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演劇は"生"ものです。いくらロボットの記憶力が正確とはいえ、うまく動いてくれるかどうか、毎回実はドキドキしております。作・演出家の平田オリザさんも、「久しぶりにこんなにドキドキする。」と幕が開ける前におっしゃっていました。

それはもちろん誤作動のドキドキもあるのでしょうが、アーティストとして新しい試みを成しているということへの興奮もあるのだと思います。そして、その好奇心こそが芸術の最先端を探求し続ける原動力なのかもしれません。

演劇は体験です。見る角度によってもおそらく受ける印象が違います。本日のステージでも、半分の客席は笑い、半分の客席は静まり返るという場面があったように思います。 同じ作品を見ても、他の人が自分と同じ風景を観ているとは限りません。ぜひ、ご覧になった方同士でもお話してみてください。作品はそのたびに更新されることと思います。

また公演終了後も多くのお客様が残り、アフタートークは連日盛り上がっております。

ご来場のお客様は、思い思いに聞きたいことを質問し、アーティストさんとのコミュニケーションの場が生まれています。お客様が感じられた思いが大切で、芝居の内容は何かの意見や主義主張を押し付けるものではありません。あなたが感じたこと、そのままが作品なのです。あなたのロボット版『森の奥』を、ぜひ気軽に伝えてみてください。

それでは、未来でお会いいたしましょう。お待ちしております。



平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)
ロボット版『森の奥』

公演日程
8/24(火)14:00(青年団の俳優によるアフタートーク)
8/24(火)19:00(平田オリザさんによるアフタートーク有り。アフタートークゲスト:鈴木寛【文部科学副大臣】)

当日券料金, 3,500円、両公演とも公演1時間前から小ホール入口において販売を開始いたします。
※当日券速報はツイッタ―をご覧ください→→→http://twitter.com/Aichi_Triennale

(H.I)

野村誠『プールの音楽会a concert in a swimming pool』練習進んでいます

2010/08/22 09:08|アーティスト

今度の土曜日、8月28日の11:30および15:30に開催される、野村誠パフォーマンス『プールの音楽会a concert in a swimming pool』の練習が進んでいます。しかし、2回目の練習もまだプールではできず、スタジオで行いました。

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これは、5人の演奏者が5コースに分かれて泳ぎながら演奏するという練習。ちゃんと楽譜がある曲です。

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これは、竹筒でできたフィリピンの楽器「トガトン」を使っての演奏。水に入れる竹筒の長さや太さがいろいろなので、音の高さはいろいろです。
バケツでの練習でさえ、水の音はいろいろ。実際にはどんな音楽パフォーマンスになるのか!?ぜひ本番を体験しにきてください。

★公演日時
8/28(土)11:30-12:00/15:30-16:00
★会場
名古屋市立冨士中学校
★入場無料ですが、整理券が必要です。整理券は公演当日10時から、愛知芸術文化センター地下2階プレイガイドで配布します。各公演100人、定員に達し次第配布終了。定員に余裕のある場合は、配付終了後も会場入口にて直接受け付けします。
★会場となる冨士中学校は愛知芸術文化センターの北東、徒歩3分程度です。

※当日は、屋外でご鑑賞いただきますので、日傘、帽子日差しを避けるグッズをお持ちください。また、飲み物を持ってお越しいただき、熱中症に気をつけましょう!!!

(A.F)

かぼちゃの自己消滅?!

2010/08/21 19:10|アーティスト

昨日のオープニングレセプションにいらっしゃっていた草間彌生さん。名古屋駅に到着後、実はスペシャルなことが起こっていたのですがご覧になった方、いらっしゃいますか?!
現在、ジェイアール名古屋タカシマヤ1階ではあいちトリエンナーレ応援企画として、あいちトリエンナーレ2010出展作家の作品が展示してあります。1階の総合案内付近には草間彌生氏による水玉かぼちゃのアート作品、「カボチャの自己消滅」が展示してあるのですが、今回その展示を見に行った草間彌生さん、作品名にちなんでご自身もカボチャの一部になってしまったのです!!!その様子がコチラ!

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そしてその展示がなんと今月24日までとなっていますので、カボチャを目撃したい、という方はジェイアール名古屋タカシマヤへお急ぎくださいませ!もちろん、草間さんはいらっしゃいませんのでご了承ください。

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その後は、トヨタ自動車の協力による「草間の水玉プリウス」で愛知芸術文化センターへ。レセプションでは、トリエンナーレの幕開けに素敵なスピーチで花を添えていただきました。こちらもレアショット!「草間の水玉プリウス」は、トリエンナーレ期間中、名古屋の街を走っています。栄地区によく出没しますので、探してみてくださいね!!

(A.M)

ロボット、絶賛稽古中!!

2010/08/20 15:49|アーティスト

本番用に舞台も完成し、稽古も最終調整を残すのみとなった、ロボット版『森の奥』。
目の前を普通にロボットが動き回るというのは、なかなかに面白い光景です。

その模様を少しだけ、世界に先駆けアップします。

こちらです!

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写真の上部に見えますように、英語字幕がついております。
外国のお友達も、安心してお誘いできる。そんなあいちトリエンナーレです(笑)

出演ロボットは三菱重工さんの「コミュニケーションロボット『WAKAMARU』」。
出演しているのは「イチロウ」君と「ヨシエ」さんの2体。
未来のロボットには性別があるようですね。

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こちらはイチロウ君とあいちトリエンナーレ・キュレーターの唐津絵理氏のツーショット。
円らな瞳が意外と可愛らしい。
点々の眉毛が、名前の由来でもある【牛若丸】っぽく、愛らしいです。

さていよいよ、明日開幕する"あいちトリエンナーレ2010"。

まず始めに「ある未来の風景」、ロボットと人間の共演をご覧になってはいかがでしょうか?
目撃した人だけにしか、この「感動」を語ることはできませんよ。

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)
ロボット版『森の奥』

公演日程
8/21(土)14:00(アフタートークゲスト:安住恭子【評論家】)
8/21(土)19:00(アフタートークゲスト:須賀原洋行【漫画家】)
8/22(日)14:00(ひきつづき16:30よりシンポジウムを開催します)
8/23(月)19:00(アフタートークゲスト:はせひろいち【劇作家・演出家】)
8/24(火)14:00(青年団の俳優によるアフタートーク)
8/24(火)19:00(アフタートークゲスト:鈴木寛【文部科学副大臣】)
公演終了後、平田オリザ氏を交えてのアフタートークを開催予定

前売りチケット料金, 一般 3,000円/学生 2,000円、チケットぴあ、愛知芸術文化センタープレイガイドでなど取扱い。

チケット情報はこちら→→→http://aichitriennale2010-2019.jp/2010/tickets/

(H.I)

開幕まであと2日!長者町会場の様子。

2010/08/19 08:27|アーティスト

いよいよ「あいちトリエンナーレ2010」開幕まで残すところ2日となりました。
第一回目となる今回のテーマは「都市の祝祭 Arts and Cities」。現代アートが美術館や劇場だけでなく街なかに飛び出し、日常風景に魅力的な光景をつくり出していきます。そんな特徴的な場所のひとつ、名古屋駅と栄の間に位置する「長者町会場」の開幕2日前の様子をご紹介します。

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ダヴィデ・リヴァルダ

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KOSUGE1-16

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キャプションの最終チェック中。

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ルシア・コッホ

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山本高之

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青田真也

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梅田哲也

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志村信裕 

※鑑賞時間が限られています。詳しくはこちら

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淺井裕介

※3カ所でご覧いただくことができます。詳しくはこちら

72日間だけの街を舞台にした展覧会「あいちトリエンナーレ2010」をぜひお見逃しなく。

日常を彩る様々な作品との出会いをお楽しみください!


(T.N)



野村誠 「プールの音楽会」 練習開始!!!

2010/08/18 15:45|アーティスト

毎日暑く夏らしい日が続きますが、水を使った音楽の練習風景をご報告します。

プールを会場に、音楽作品を創りあげる野村誠さん。その音楽を野村さんと一緒に演奏する、地元の演奏家の方たちとの初顔合わせ&初練習が行われました。
自己紹介の後は、さっそく楽譜を渡され練習です。

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これは何をやっているかというと・・・、バケツをプールに見立て、リコーダーを吹いているところ。リコーダーを、水に浅く浸けたり深く沈めたりしながら吹くと、音の高さが変わったり、音色自体が変化したり、音が生き物のように動き出します。
このほかにも、プールの5コースを進みながらバタ足でリズムを奏でるなど、プール+水+楽器、いろいろ組み合わせてこれまでにない音楽作品を発表しますので、みなさまぜひ会場にお越しいただき、楽しんでください!!!

★公演日時
8/28(土)11:30-12:00/15:30-16:00
★会場
名古屋市立冨士中学校
★入場無料ですが、整理券が必要です。整理券は公演当日10時から、愛知芸術文化センター地下2階プレイガイドで配布します。各公演100人、定員に達し次第配布終了。定員に余裕のある場合は、配付終了後も会場入口にて直接受け付けします。
★会場となる冨士中学校は愛知芸術文化センターの北東、徒歩3分程度です。

(E.O)

その時にも、人間はエンゲキを楽しんでいるだろうか?

2010/08/17 13:54|アーティスト

あいちトリエンナーレのオープニングを飾る作品、平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)によるロボット版『森の奥』。本日、その脚本・演出を務める平田オリザさんが芸術劇場小ホールに到着されました。

世界初演となる、人間とロボットによる同時多発会話劇。おそらく伝説になるだろうステージの注目度は高く、新聞社やテレビなど各メディアから多数の取材依頼がありました。

着いて早々取材を受ける平田さん。お忙しい。

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「今回は、『ロボットが普通にいる風景』を演劇にのせてお届けします。博覧会でもロボットが会話することはありますが、その場合私たちが抱く気持ちは『感心』以上のものはありません。しかし、私たちを『感動』させることがこの作品では可能になっている」とのことです。

写真は2年前の内部公開作品の様子です。

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作品中では、ロボットと人間に差がなく、ごく普通に対話し、関わり合います。その姿は50年後、60年後の未来ではなく、もっと近い未来に訪れるだろう風景だそうです。そこまで、現代の科学は進歩しているのです。人間と変わらないパフォーマンスをするロボットが登場した時、私たちはどういう道を辿るでしょうか?

「アーティストの役目は、日常や固定観念を揺さぶること」とは平田さん。

作品の上演時間は1時間30分を予定しております。また、公演終了後に平田さんや役者さんによるアフタートークも催されます。直接聞きたいことをその場で質問できるというのも、演劇の魅力です。ぜひ劇場に足を運んでみてください。鑑賞の楽しみは、まだロボットには味わえませんから。

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)
ロボット版『森の奥』
公演日程
8/21(土)14:00(アフタートークゲスト:安住恭子【評論家】)
8/21(土)19:00(アフタートークゲスト:須賀原洋行【漫画家】)
8/22(日)14:00
8/23(月)19:00(アフタートークゲスト:はせひろいち【劇作家・演出家】)
8/24(火)14:00
8/24(火)19:00
公演終了後、平田オリザ氏を交えてのアフタートークを開催予定

前売りチケット料金, 一般 3,000円/学生 2,000円、チケットぴあ、愛知芸術文化センタープレイガイドでなど取扱い。
詳細はホームページチケット情報をご確認ください。
チケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/

(H.I)

平山素子パフォーマンス、クリエイション進行中!

2010/08/03 16:35|アーティスト

長者町界隈で行われる「まちなかパフォーマンス」のラインナップの一つ、地元名古屋出身のダンサー・平山素子のパフォーマンスチケットが先週発売になりました。会場となるのは創業400年の伝統を持つ、名古屋屈指の料亭・河文。名古屋の方なら名前を耳にされたことがある人も多いのではないでしょうか?そんな普段はなかなか足を踏み入れない料亭も、今回のトリエンナーレでは会場の一つとなっています。アートだけではない、その場所の持つ魅力を存分に感じることのできるひと時を、美術だけでなくパフォーマンスでもあれこれと体験できるのもトリエンナーレならではなのです。

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名古屋生まれの平山さん。実はご実家も河文から徒歩圏内!今回は、地元も地元での公演なのです。すでに河文へも何度か足を運び、クリエイションがスタートしています。先日も舞台監督と一緒に石舞台を確認しつつ、パフォーマンスの構想に思いを巡らせておりました。

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そして今回のパフォーマンスのもう一人の出演者は、ハーピストの神谷朝子さん。なんと神谷さんも地元名古屋出身のハープ奏者。2007年に愛知芸術文化センタープロデュースのダンスオペラ4『ハムレット~幻鏡のオフィーリア~』で平山さんと神谷さんは共演されていたのです。そのご縁もあって、今回の共演が実現!その時に作曲・指揮をつとめられていた音楽家の笠松泰洋さんも、なんとスペシャルアドバイザーとしてクリエイションに参加してくださっています。

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ダンスオペラ4『ハムレット~幻鏡のオフィーリア~』撮影:南部辰男

その他、衣装、ヘアメイクにも強力なスタッフ陣が続々と集結中。10月の本番に向けて準備中ですので、どうぞお楽しみに!なお、「まちなかパフォーマンス」のラインナップの中では河文での公演のみ有料となっておりますので、チケットの購入が必要となります。お席がかなり限られていますので、見たい!という方はお早めにお買い求めくださいね。

平山素子HP →→→http://www.motokohirayama.com/

*10/3 (日)15:00 - 茶菓呈上開始/16:00 - ダンス開始
*チケット料金4,000円(茶菓代含、前売りのみ)、チケットぴあ、愛知芸術文化センタープレイガイドで取り扱い。詳細はチケット情報をご確認ください。http://aichitriennale.jp/tickets/

(A.F)

野村誠さんプールに大感激!!

2010/07/20 19:03|アーティスト

8/28(土)に、名古屋市東区東桜の冨士中学校屋上プールでパフォーマンスを行う野村誠さんが、会場下見にいらっしゃいました。
野村さんは、昨年10月に第4回福岡アジア美術トリエンナーレ2009で、「お湯の音楽会」を作曲、銭湯にて上演されておりますが、今回は夏にふさわしくプールの音楽です!!
あいにくの梅雨空でしたが、会場となる屋上プールに大感激!都会のど真ん中ならでは、まわりを灰色のビルに囲まれ、プールの青色が鮮やかに浮かび上がります。
水面を叩いてみたり、ゆらしてみたり・・・いろんな音がします。ホントに不思議です。

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まっ晴れ男だという野村さん。下見の間に、雨がやんできました。スゴイ・・・。
公演当日は、空の青色も加わり、すてきな会場で水の音をお楽しみいただけると思います。

ぜひお越しください(><)!!

*8/28(土)11:30-/15:30-
*入場無料ですが、整理券が必要です。整理券は公演当日10時から、愛知芸術文化センター地下2階プレイガイドで配布します。各公演100人、定員に達し次第配布終了。
*会場となる冨士中学校は愛知芸術文化センターの北東、徒歩3分程度です。

(E.O)

まことクラブの遠田さんです!!

2010/07/16 18:28|アーティスト

屋外パフォーマンス出演者、まことクラヴの遠田さんが下見で名古屋に。
パフォーマンス会場となる丹羽幸(株)さんへお邪魔しました。丹羽幸さんは、繊維製品の企画、製造、販売を行っており、会場となる荷受け場には服が詰まった段ボールがたくさん・・・

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「パフォーマンスだけでなく、荷受け場で働いている方のカッコ良さも伝えたい」と遠田さん。

9/4(土)、9/5(日)に、愛知芸術文化センター地下2階のフォーラムと丹羽幸でパフォーマンスを行いますので、ぜひ足をお運びください!!

(E.O)

コンタクト・ゴンゾ 会場決定~ !(*-_-*)!

2010/07/15 17:57|アーティスト

みなさまこんにちは。
先日、屋外パフォーマンスにご出演いただくコンタクト・ゴンゾの塚原さんが会場下見にいらっしゃいました!
4/28のブログでは、名古屋市内、あちこち見学したことを報告しましたが、とうとう、ゴンゾさんも「ここだっ!」というぴったりな場所が見つかりました・・・・愛知芸術文化センター内にある、愛知県美術館搬入口Bです!!

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この搬入口は、美術館に絵画や彫刻作品などを運び込むバックヤード。「普段全くパフォーマンスをするとは想像されていない空間を使いたい」というゴンゾさんの希望にピッタリ。
9/18(土)から9/20(月・祝)の3日間に公演を行います。

みなさまお楽しみに~!!

(E.O)

求む!使い古しの電球!!

2010/06/16 22:41|アーティスト

あいちトリエンナーレ2010では、世界各国から招聘されたアーティストによる展示だけでなく、広く一般から企画プログラムを公募して展示を行う、企画コンペによる展覧会を行います。

その企画コンペに参加するアーティストの1人、北川貴好さんが、長者町繊維卸会館で展示する作品の素材を大募集中です。意外に身近なその素材とは...?

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なんと電球!

使えなくなった電球が、北川さんの手によってアート作品に生まれ変わるのです。

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北川貴好《amplitude the light of Hatonomach》2009年

現在、愛知芸術文化センター地下2階アートプラザ、錦二丁目まちの会所、ナディアパーク7階プレイガイド、名古屋市民ギャラリー栄・矢田に、電球回収ボックスがありますので、ご家庭で不要になった電球がありましたら、ぜひお持ちください。

詳しくは、こちらのチラシをご覧ください。 →→→目標2000個!.pdf

(M.N)

響音ー山川冬樹 リサーチー

2010/06/02 20:00|アーティスト

 愛知芸術文化センター8階のギャラリーGにてパフォーマンスを予定している山川冬樹さんが下見に来ました。山川さんは、ホーメイという独特の歌唱方法を巧みに操り、ジャンルを横断する脱領域的活動を展開しています。

 「ホーメイ」とは、ロシア連邦トゥバ共和国の遊牧民が動物や自然と交信するため、それらを模倣し、それが民族音楽として結晶化した独特の歌唱方法です。人間の声とは思えないその歌声は、動物や風の唸りや響きのようで、全身にその振動を感じます。ちなみに山川さんはホーメイの聖地、トゥバ共和国にて開催された「ユネスコ主催 第4回国際ホーメイフェスティバル」にて「アヴァンギャルド賞」を受賞、伝統を踏襲するにとどまらない独自のスタイルを探求しています。

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 写真はギャラリーGを一歩出た、教会のような丸みを帯びた天井が特徴的なラウンジにて、音の反響を確認しているところです。

 あいちでは、気息(きそく)をテーマとした新作を10月下旬に公演予定。詳細は決まり次第ウェブサイトなどにてお知らせします。
(E.N)

志村信裕さんが再び名古屋に!!

2010/05/26 20:01|アーティスト

 東京在住のアーティスト、志村信裕さんがリサーチにいらっしゃいました。
 トリエンナーレでは、夜の時間帯に長者町会場で映像作品を展開する予定の志村さん。今回は、長者町だけでなく名古屋城や大須など様々な場所を調査されました。その他にもトリエンナーレTVの取材やスクールでの講演など、多忙なスケジュールのなかでの名古屋滞在となりました。

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▲庇を確認中の志村信裕さん

 トリエンナーレTVの取材では、長者町ならではのアーケードのような庇(ひさし)について熱く語ってくださいました。展示に庇を使う予定ということで、まちにある庇をめぐりながら取材は続きます。色々と話を聞くうちに、志村さんにインタビューしていたカメラマンの方も庇のとりこに。言われてみると、強烈な存在感のある長者町の庇が気になって仕方なくなります。。

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 トリエンナーレスクールでは、黄金町バザール2009や台北国際芸術村で発表した作品の紹介や、制作中のエピソードなどを、画像や映像を交えて話してくださいました。いつもは少し遠い存在に思えるアーティストですが、時には笑いもある和やかな授業を通して、受講者の皆様との距離が一気に縮まったようでした。また受講者の皆様にとっても、アーティストの声を直接聞ける貴重な場となったと思います。

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 実は志村さん、大の中日ファンだそう。次回の滞在ではナゴヤドームの観戦を楽しみに、制作を頑張りたいとのこと。

 夜になると突如現れる志村さんの作品。どのような作品になるのか今からドキドキです。みなさんご期待ください!
(M.K)



東海歴史散歩ータチアナ・トゥルーヴェ リサーチー

2010/05/26 19:58|アーティスト

 アイスランド火山噴火の影響で一旦来日予定がキャンセルとなっていたタチアナ・トゥルーヴェが、5月中旬にリサーチに来ました。
 フランスで最も権威ある現代美術賞、マルセル・デュシャン・プライズを2007年に受賞しているタチアナは、建築物の内部構造の要素や、外にある削り出した石など自然の要素を抽出して部屋の内側と外側があいまいで、感覚をゆっくりと狂わせるようなインスタレーションを構築します。

 彼女の作品は、別の世界へとつながる不穏で静謐な境界のようですが、タチアナ自身は動物が大好き、日本大好きのふわりとした素敵な女性です。

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 写真は徳川園にて、美しい模様に感嘆しつつ、鯉の額を撫でているところ。鯉の額は絹のような柔らかい肌触りらしいです。

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 こちらは伊勢神宮にて。自然物をインスタレーションの構成要素とすることも多く、日本特有の石の模様や、年を重ねた見事な木々を保護する藁や木の皮と鋼のバランスなど、興味深く観察していました。

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 伊勢神宮への参道に由緒ある金物屋さんを発見。日本刀から植木ばさみに至までずらりと並んだその美しさと、伝統的な店構えに吸い寄せられるように店内へ。とても親切な対応で、色々とご説明をいただいたお店の方々、ありがとうございました。

 あいちでは、どのような空間が現れるのでしょうか。どうぞご期待ください。
(E.N)


Forest Princeーボリス・シャルマッツ リサーチー

2010/05/26 19:53|アーティスト

 5月のGWシーズン、ボリス・シャルマッツ(レンヌ/フランス在住)が下見のため、直前の仕事先、ベイルートから名古屋に来ました。
 2011年アヴィニョン・フェスティバルにアソシエイト・アーティストとしての参加が決定し、パフォーミングアートで今最も注目されている若手アーティストの一人です。

 今回はその多忙なスケジュールの中、2泊3日にて愛知で予定の《Quintette Cercle》と《héâtre-élévision》のリサーチです。

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 写真は納屋橋会場にある《héâtre-élévision》設置予定場所です。この空間がミニマルな現代の廃墟のような雰囲気になりそうです。

 《héâtre-élévision》は、国際美術展チケット以外に別途チケットが必要になります。1時間、1観客のためだけの特殊な体験型映像インスタレーションになり、会期中を通しての開催です。チケット情報など詳細は決まり次第公式ウェブサイトなどでお知らせいたします。

 Living Artであるパフォーミングアートが、その命ともいうべきスペクタクル性を奪われたとき、どのような表現として存在できるのでしょうか。本作タイトルに使用されている言葉に、それぞれTを付け加えてみると、込められた意味を知る手がかりとなるかもしれません。

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 《Quintette Cercle》は屋外でのパフォーマンスとなり、刻々と移り変わる空の変化も舞台装置の一つとなります。日程は9月4日[土]、5日[日]の2日間。場所柄チケットフリーの予定です。場所など詳細はウェブサイトなどで発表します。みなさま是非ご来場ください。
(E.N)

まことクラヴの遠田誠さんが名古屋に!!

2010/05/12 14:30|アーティスト

 屋外パフォーマンスとしてトリエンナーレに参加していただく、「まことクラヴ」の遠田さんが下見にいらっしゃいました!

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 以前お越しいただいたコンタクト・ゴンゾさんに引き続き今回の下見も雨・・・・・。

 さて、雨もなんのその!精力的に候補地を見て回りました。

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 長者町のビルや神社、地下街、愛知芸術文化センター内などなど・・・・・。その中でいくつか遠田さんの心を動かした場所があり、パフォーマンス会場となりそうです。
 日程は、9/4(土)、9/5(日)の2日間。皆さまぜひご来場ください。

 ちなみに・・・・・ 遠田さんのジャケット、とてもファンキー!せっかくなのでアップでどうぞ〜。

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 このジャケットを着こなせる遠田さん、素敵です。  
(E.O)

コンタクト・ゴンゾ下見

2010/04/28 21:14|アーティスト

トリエンナーレでパフォーマンスをしていただくパフォーマンス・グループ、「コンタクト・ゴンゾcontact Gonzo」の塚原悠也さんが、会場下見で名古屋にいらっしゃった日の報告をします。

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 まずは「コンタクト・ゴンゾ」のご紹介から...。プロフィールには、『contact Gonzoとは、2006年に垣尾優と塚原悠也が開発・命名したメソッドの名称。これは、人と人との間に起こる「接触」というシンプルな物理現象に起因する様々な瞬間的な事象を通し、自らにとっての「世界の仕組み」を紐解こうとする方法論。』とあります。文章で読むとちょっと難しいかも知れませんが、実際に観てみればなるほど!

 YouTubeで彼らのパフォーマンスを見てみると(皆さんもぜひ見てみてください)、えっ?と思われるかもしれませんが、数人で「殴りあって」ます。まさに「コンタクト」=「接触」!ただ、とても美しいです。ダンスのように計算され尽くした動きでもあり、痛そう...!と思わず感じてしまうような臨場感もあります。



 下見の日はあいにくの雨でしたが、どこでどのようなパフォーマンスをしようか!?と、愛知芸術文化センター内、長者町、名古屋市美術館、納屋橋付近などを見て回りました。まだ正式には決まっていませんが、3か所ぐらいでの公演を予定しています。 皆さま、お楽しみに!!
(E.O)

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contact Gonzo 公式ウェブサイト


シプリアン・ガイヤール来日&新作撮影!

2010/04/26 14:04|アーティスト

 4月あたまから出展作家のシプリアン・ガイヤール(フランス人、ベルリン在住)が来日、愛知県内はもとより、日本国内の方々で新作のためのリサーチを行なってきました。そしてとうとう!25日の早朝に愛知県内某所にて撮影ロケを敢行しました!!

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 ロケ地の選定や機材の調達、モデル探しなど、幾多の難題をクリアしつつ全てのスケジュールが決まったのは前日のこと。当日は作家、スタッフとも朝4時に現地集合して、日の出から数十分間の中の完璧な光が差すタイミングを待ちます。

 朝の冷気と撮影の緊張感から、ぴりっとした空気が流れる現場。池から立ち上る水蒸気が幻想的でした。

 7時前には撮影は無事終了しました。発表前の作品のため、詳細をお伝えすることができないのが残念ですが、8月の展覧会までのお楽しみということで。

 ご協力いただきましたみなさま、本当にありがとうございました。
(AA)

あいちトリエンナーレ2010参加アーティスト梅田宏明さん、ミーティングに来る!!!

2010/03/12 13:37|アーティスト

   ん!ヨアケ、夜明けでおどっている・・・

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上の写真は9月11日(土)、12日(日)に愛知芸術文化センター小ホールで公演するトリエンナーレ参加アーティストの梅田宏明さん。

拠点をもたず、ヨーロッパに一年の半分は滞在しているという梅田さんが、先日、ミーティングのため、名古屋にいらっしゃいました。

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映像、音楽、照明、そして出演まで、すべてを1人でこなす、マルチなアーティストの梅田さん。

パフォーマンスに必要なデータが入ったノートパソコン1台と自分の身一つで世界をかけまわる梅田さん。

生活の中にダンスがあり、電車を待つ時にもダンスできちゃう梅田さん。

朝は野菜ジュースを作る梅田さん。

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今後もミーティングは続きます。

梅田さんは、日本初演を含むパフォーマンス2作品とインスタレーションを発表予定です。

きっとトリエンナーレでは、すばらしい作品を見せてくれるでしょう。
(Y.H)