あいちトリエンナーレ2013 イベントレポート

トリエンナーレスクール レポート「作品との対話について」

2012/06/19 17:25

526日(土)に、愛知芸術文化センターにて、
森美術館アシスタントエデュケーターの白木栄世さんをゲストにお迎えし
「作品との対話について」をテーマとして、

美術館におけるエデュケーション(教育普及)について、

実例を挙げながらお話いただきました。

 

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白木さんのお話に先立ち、

進行役の住友文彦さん(あいちトリエンナーレ2013キュレーター)から

キュレーターチームがふだんどのようなことを考えて、トリエンナーレの準備を

進めているかということなども、スクールの場を通じて伝えていきたい

とのお話がありました。

 

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さて森美術館では、エデュケーション活動をパブリックプログラムと表現し

ギャラリーツアーや、こども向けツアー、学校プログラム、

視覚障害者への鑑賞ツアーなどを開催しているそうです。

 

そのうち今回は、森美術館で開催していた

韓国の女性アーティスト「イ・ブル」展(会期:平成2424日~527日)における取組を中心にお話いただきました。

社会性の強い「イ・ブル」作品については、

時代性、社会的背景、作家の出身、育った環境、過去からの作品の流れなどの情報をまとめ、アーティストやキュレーターとも情報を共有して

鑑賞者に作品の情報を伝えているとのお話でした。

 

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「教育」という言葉の印象だけでは、学校の授業のように先生と生徒

という関係で情報を教えるような印象がありますが、
森美術館のパブリックプログラムでは、鑑賞者とエデュケーターや
鑑賞者同士が同じ立場になって、作品について考えたり、
意見を共有するようなプログラムが行われています。
スタッフの他に、研修を受けガイドツアーを行うボランティアの
方々も活躍されているようです。

作品を見た時、それぞれの鑑賞者の体験や経験と結びつくことに
よって、「作品との対話」が生じます。
現代美術はわかりにくいと思われがちですが、今回の授業では作品
に近づくための鑑賞のポイントを教えていただきました。

たとえ、わからない作品があった場合でも、わからないということ
から、考えるヒントのきっかけになるのではないでしょうか。
作品を鑑賞する体験は、言葉だけでおさめることのできない、体感
するという楽しみもあります。

 

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講義終了後、会場の参加者からも質問や感想が飛び交い、有意義な意見交換
の場になりました。
このスクールの様子はユーストリームのアーカイブでご覧いただけます。

http://www.ustream.tv/recorded/22856334

次回のトリエンナーレスクールは7月7日(土)の開催です。
ぜひご参加ください。
詳しい情報はこちら

http://aichitriennale.jp/event/index.html

トリエンナーレスクール レポート vol.4「クリエーターはキュレーター」

2012/03/30 13:52

3月3日(土)アートラボあいちにて、澤隆志さん(映像作家/キュレーター)をゲストにお迎えしての

トリエンナーレスクールが開催されました。

愛知県文化情報センターの越後谷卓司学芸員の進行で、<実験映画>や<アートフィルム>と

呼ばれている、映像作品のお話を中心に伺いました。

 

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1960年代になり日本にも最先端の映像表現が入るようになり、商業的な映画とは異なる、

映像を使った表現方法は、作家個人の表現として、注目を浴びるようになりました。

愛知芸術文化センターでも以前からずっと<アートフィルム>を上映しています。

観客の年齢層は幅広く、それぞれの体験などの背景を通して様々な印象を感じているようです。
 

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今回のテーマである「クリエーターはキュレーター」は、今になって生まれた概念ではなく、

かなり前から自然発生的に生まれたものです。

作家は制作するのはもちろんですが、テーマを決め展覧会を企画することもあります。

作家同士が繋がり、ジャンルを超越して新しい素晴らしいものが生まれる。

きっと感覚的に何か互いに通じるものが有るのではないでしょうか。

 

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21世紀に入りデジタル化が進み表現すること、制作すること自体のハードルが大きく下がり

さらには発表のハードルも下がりました。

上映の場もこれまでのように暗く密閉された空間だけでなく日常の広く雑音がある場所でも

それが可能になりました。このことは1つの大きなターニングポイントだったそうです。

 

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アートラボあいち地下1階で特別上映された映像プログラムもスクールの受講生で賑わっていました。

 

トリエンナーレスクールは来年度も続きます。お楽しみに。

トリエンナーレスクール レポート vol.3

2012/03/02 17:47

2月25日(土)、3回目のトリエンナーレスクールが開催されました。
今回は2011年第54回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館のコミッショナーを務めた植松由佳氏をゲストにお迎えして「ヴェネチア・ビエンナーレでの出来事」について語っていただきました。

 
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世界最大で一番歴史のあるヴェネチア・ビエンナーレは1895年から開催されています。
日本との関わりは、1897年に高村光雲がイタリア館に作品を展示したのが初めてで、1956年に石橋正二郎の寄付により日本パビリオンが完成しました。

 

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ヴェネチア市のジャルディーニ、アルセナーレの会場に加えてまちなかも使って作品を展示し、水の都ヴェネチアの街全体が展覧会の会場となっているとのことでした。

 

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続いて、植松氏がコミッショナーを務められた日本館の作品である「束芋」の「てれこスープ」について、そのテーマである「超ガラパゴス・シンドローム」について触れながらお話いただきました。


 
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スクールの後半では植松氏とあいちトリエンナーレ2013芸術監督である五十嵐太郎氏との対談がありました。

五十嵐太郎監督は第11回 ヴェネチア・ビエンナーレ建築展日本館のコミッショナーも務めたこともあることから、国際展における美術と建築の共通点あるいは相違点などについての話で盛り上がりました。

 
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今回は普段知ることのできないヴェネチア・ビエンナーレの裏話も聞くことのできた貴重なスクールでした。

次回は、3月3日(土)。会場はアートラボあいち1階です。どうぞお楽しみに!
http://aichitriennale.jp/event/index.html

ALA Project No.9 坂本和也 展 展示作業中

2012/02/21 18:08

現在、明日より(3月25日まで)開催の「ALA Project No.9 坂本和也」展の展示作業中です。

アートラボ1階のトリエンナーレ情報スペースでは様々なアーティストの作品を展示してきましたが、

これまでの作品の中で一番大きな作品となっています。

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←展示スペースの壁いっぱいに作品が展示されます。

 
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通常は壁にビスを打ち、作品を掛けるのですが、大きな作品になると作品も重くなるので、

ビスだけでは支えきれない可能性もでてきます。

その際は、写真左上のように、木材を壁に打ち付け、そこに作品を掛けています。

 
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無事、作品が3点壁にかかりました!!

でも、このあとも作品の位置を微調整したり、ライティングをしたりと、明日から公開できるように作業はまだまだ続きます。

ご当地WAONカード『あいち三英傑WAON』

2012/02/15 13:11

現在、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局では、2013年の開催に向け様々な準備を進めています。そうした中、先月(1月)の30日に、愛知県とイオン株式会社との連携と協力に関する包括協定の取り組みの一つとして『あいち三英傑WAON』のご当地WAONカードが発行されました。

     (表 面

 

わおん 表.bmp

    (裏 面)

    ワオン 裏.bmp

『あいち三英傑WAON』は、愛知県の文化振興を推進する活動に役立てられます。皆様、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」を応援してください!!

WAONカードについては、WAON(ワオン)公式サイトをご覧下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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