3月27日(水)に長者町地区にあるアートラボあいちでまちの人、まちに関心をもつ人に向けた「まちのしゃべり場」が開催されました。
24年度最後のしゃべり場は、まちの皆さんからも実施を待ち望む声の多かった、まちの縁側育くみ隊の延藤先生による幻燈会でスタートしました。
幻燈会では、「あいちトリエンナーレ2010からのふりかえりと長者町のうごき」ということで、懐かしの写真スライドを延藤先生の軽妙な語り口調とともに振り返っていきました。
延藤先生が、日頃撮り貯めている膨大な量の写真は、まちの皆さんを実に生き生きと映し出し、時折、会場からはどよめきが上がります。
トリエンナーレという聞き慣れない言葉とともに、現代アートが長者町にやってきたトリエンナーレ2010の前年を経て、トリエンナーレ2010を終えた後に延藤先生がまちの人から聞いた感想をひとつ紹介してくださいました。
『トリエンナーレがまちにやってきて、まちをぐちゃぐちゃにするだけかと思ったが、アートでつながって、まちや人が変わっていくということを体験とした。現代アートが大好きになった』
幻燈会の後は、会場全体での意見交換です。テーマは「長者町まるごと!あいちトリエンナーレ2013を盛り上げよう!」長者町地区で8月10日からトリエンナーレ2013が開催されるのに伴い、<気運盛り上げ><長者町が抱える課題><おもてなし><こども参加><その他>として、参加者皆さんに課題とアイデアを問いかけます。
皆さんから、課題、アイデアが続々と集まってきます。
○作品を制作していくプロセスを共有できると、まちの人がそれぞれの言葉で、トリエンナーレに来たお客さんに話してくれるようになる。それが最良のおもてなしのひとつ。
○トリエンナーレに来た人が何か参加できる仕掛けがあると楽しい。例えば真っ白な大きな紙を貼って、落書き出来るとか、手形を押すとか。
○参加アーティストが遠慮しないように、突撃インタビューOKということが分かるステッカー等を店に掲げる。
等々。アイデアの木が出来上がりました。
最後は、延藤先生によるキーワードでの締めくくり。今回は「アートとまちの出会いのキーワード」ということで、まず頭文字を並べて『未来が見える!』続いて最後の文字並べて『飲食、茶しよう!愛・物語る』と2つの言葉が浮かび上がりました!
今回のしゃべり場には、あいちトリエンナーレ2013の五十嵐芸術監督も参加し「トリエンナーレのテーマにある『場所、記憶』が長者町には溢れており、トリエンナーレにおける長者町会場の存在は大きい」と話されました。
今回のしゃべり場には50名近くの方にご参加いただきました。
トリエンナーレ2013気運盛り上げに向けて大きなうねりとなっていきますよう、長者町地区の皆様、引き続きご支援とご協力をお願い申し上げます。