8月10日(土)、あいちトリエンナーレ2013の作品やアーティストと、子どもたちの好奇心をつないで探求心をくすぐるプログラム「トリエンナーレ・キット」が始まりました。
トリエンナーレ・キットは、子どもたちの「おもしろい!」や「なぜ?」を刺激しつつ、作品にじっくりと向き合って、楽しみながら鑑賞するためのツールを貸し出す遊びのプログラムです。
あいちトリエンナーレは3年に一回行われる国際美術展、現代アートに近づけるめったにないチャンスです。子どもたちには貪欲に、現代アートを身近に感じて欲しい!
遊びは子どもたちにとって日常です。日常の中で気づくことやそこから生まれる知りたいという気持ち、そんな素直な眼差しを大切にしたいという想いからトリエンナーレ・キットは生まれました。
遊びながらアートに出会う時、何かキラリと見つけ出すことができるかも?
トリエンナーレ・キットは全部で7つあります。
「このシルエットはだれの作品?そんな謎を解き明かすべくたくさんの作品の中から見つけだす『アートビュー☆フレーム』」や、「おみくじを引いて出てきた言葉から自分がこれだ!と思った作品を見つけ出す『トリエンナーレおみくじ』」、「アーティストさんに普段は聞けないこと、伝えられないこと、想いを届ける『アーティストさんへの手紙』」・・・などなど。子どもたちはその中から1つ選び、貸し出しカードを記入しキットを借ります。
キットを選ぶのも、カードを書くのも、借りるのも返すことも、遊びの一つです。
展示室で答えや想いを探して、感じたこと気づいたこと、その心の揺れをワークシートに込めてこどもたちは帰ってきます。知らずしらずのうちにアートに真摯に向き合う姿がそこにはあります。
それはどれもユニークで、時にはとても奥深い!
ワークシートはトリエンナーレ・キットのスペースに飾っていきます。是非たくさんの方にご覧いただきたいです。
そして、トリエンナーレ・キットは作品と子どもたちをつなぐだけでなく、子どもと大人、子どもと子ども、大人と大人、それぞれをつなぐプログラムでもあります。時間や空間を共有できる瞬間が喜びとなり、そしてその場を離れた時にアートへの関心が日々の会話や心の眼差しを豊かにすることを願っています。
展示室へ行く前に是非トリエンナーレ・キットを借りにお立ち寄り下さい。
あいちトリエンナーレ2013アシスタント・エデュケーター 大下琴子