3月1日(金)に長者町地区にあるアートラボあいちでまちの人、まちに関心をもつ人に向けた「まちのしゃべり場」が開催されました。
今回は、2月に発表されたばかりの、あいちトリエンナーレ2013出展作家であるマーロン・グリフィスさんを迎えての開催です。
トリニダード・トバゴ出身のマーロンさんは、マスと呼ばれるトリニダードのカーニバルでの衣裳をデザインしてきました。衣裳は人々のエネルギーを表すものであると捉え、カーニバルに参加する人々との交流を通じて、人々から溢れるエネルギーを衣裳のデザインに取り込み、制作してきました。
作家と地域住民とがコラボレーションすることで作りあげていく手法は、南アフリカや韓国光州でのビエンナーレの作品制作でも行っており、地域の方との交流を通じて、地域で起こっていること、抱えている社会問題等を発見し、そこにどのように付随していくかを考え、表現することで作品を作り上げていきます。
長者町地区で、どういった作品を展開していくことになるのかは、まだリサーチ中ということでしたが、長者町地区ともコラボレーションしながら作品を作っていきたいという思いを持っており、「一緒に何かをやる」「ひとつの場所にみんなが集まって共通の経験をしていく」ということを大切に、作品を作っていきたいということでした。
コミュニティーにどれだけ深く関われるかは作品にとても影響するので、まちの人が立ち寄れるような制作の場所を作っていきたいということで、まちの人には、マーロンさんの手がけた衣裳を着て作品に関わってもらうなども出来ればとのこと。
繊維卸のまちである長者町と衣裳をデザインするマーロンさんのコラボレーションから、この地区でどんな新作が出来上がるのか楽しみです。
しゃべり場の締めくくりは、延藤先生による本日のまとめ。
今回は英語と日本語の2通りです。頭文字をつないでいくと「PHANTOMS=まぼろしたのしむ」!
あいちトリエンナーレ2013に向けて、この先も続々とアーティストが長者町地区を訪れる予定です。
長者町のみなさん、トリエンナーレ会期中の79日間はもちろん、開幕に向けての準備期間も、とことんトリエンナーレを楽しんで頂ければと思います!引き続き、ご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。