あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2010 OFFICIAL Blog

志村信裕さんが再び名古屋に!!

2010/05/26 20:01|アーティスト

 東京在住のアーティスト、志村信裕さんがリサーチにいらっしゃいました。
 トリエンナーレでは、夜の時間帯に長者町会場で映像作品を展開する予定の志村さん。今回は、長者町だけでなく名古屋城や大須など様々な場所を調査されました。その他にもトリエンナーレTVの取材やスクールでの講演など、多忙なスケジュールのなかでの名古屋滞在となりました。

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▲庇を確認中の志村信裕さん

 トリエンナーレTVの取材では、長者町ならではのアーケードのような庇(ひさし)について熱く語ってくださいました。展示に庇を使う予定ということで、まちにある庇をめぐりながら取材は続きます。色々と話を聞くうちに、志村さんにインタビューしていたカメラマンの方も庇のとりこに。言われてみると、強烈な存在感のある長者町の庇が気になって仕方なくなります。。

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 トリエンナーレスクールでは、黄金町バザール2009や台北国際芸術村で発表した作品の紹介や、制作中のエピソードなどを、画像や映像を交えて話してくださいました。いつもは少し遠い存在に思えるアーティストですが、時には笑いもある和やかな授業を通して、受講者の皆様との距離が一気に縮まったようでした。また受講者の皆様にとっても、アーティストの声を直接聞ける貴重な場となったと思います。

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 実は志村さん、大の中日ファンだそう。次回の滞在ではナゴヤドームの観戦を楽しみに、制作を頑張りたいとのこと。

 夜になると突如現れる志村さんの作品。どのような作品になるのか今からドキドキです。みなさんご期待ください!
(M.K)



東海歴史散歩ータチアナ・トゥルーヴェ リサーチー

2010/05/26 19:58|アーティスト

 アイスランド火山噴火の影響で一旦来日予定がキャンセルとなっていたタチアナ・トゥルーヴェが、5月中旬にリサーチに来ました。
 フランスで最も権威ある現代美術賞、マルセル・デュシャン・プライズを2007年に受賞しているタチアナは、建築物の内部構造の要素や、外にある削り出した石など自然の要素を抽出して部屋の内側と外側があいまいで、感覚をゆっくりと狂わせるようなインスタレーションを構築します。

 彼女の作品は、別の世界へとつながる不穏で静謐な境界のようですが、タチアナ自身は動物が大好き、日本大好きのふわりとした素敵な女性です。

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 写真は徳川園にて、美しい模様に感嘆しつつ、鯉の額を撫でているところ。鯉の額は絹のような柔らかい肌触りらしいです。

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 こちらは伊勢神宮にて。自然物をインスタレーションの構成要素とすることも多く、日本特有の石の模様や、年を重ねた見事な木々を保護する藁や木の皮と鋼のバランスなど、興味深く観察していました。

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 伊勢神宮への参道に由緒ある金物屋さんを発見。日本刀から植木ばさみに至までずらりと並んだその美しさと、伝統的な店構えに吸い寄せられるように店内へ。とても親切な対応で、色々とご説明をいただいたお店の方々、ありがとうございました。

 あいちでは、どのような空間が現れるのでしょうか。どうぞご期待ください。
(E.N)


Forest Princeーボリス・シャルマッツ リサーチー

2010/05/26 19:53|アーティスト

 5月のGWシーズン、ボリス・シャルマッツ(レンヌ/フランス在住)が下見のため、直前の仕事先、ベイルートから名古屋に来ました。
 2011年アヴィニョン・フェスティバルにアソシエイト・アーティストとしての参加が決定し、パフォーミングアートで今最も注目されている若手アーティストの一人です。

 今回はその多忙なスケジュールの中、2泊3日にて愛知で予定の《Quintette Cercle》と《héâtre-élévision》のリサーチです。

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 写真は納屋橋会場にある《héâtre-élévision》設置予定場所です。この空間がミニマルな現代の廃墟のような雰囲気になりそうです。

 《héâtre-élévision》は、国際美術展チケット以外に別途チケットが必要になります。1時間、1観客のためだけの特殊な体験型映像インスタレーションになり、会期中を通しての開催です。チケット情報など詳細は決まり次第公式ウェブサイトなどでお知らせいたします。

 Living Artであるパフォーミングアートが、その命ともいうべきスペクタクル性を奪われたとき、どのような表現として存在できるのでしょうか。本作タイトルに使用されている言葉に、それぞれTを付け加えてみると、込められた意味を知る手がかりとなるかもしれません。

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 《Quintette Cercle》は屋外でのパフォーマンスとなり、刻々と移り変わる空の変化も舞台装置の一つとなります。日程は9月4日[土]、5日[日]の2日間。場所柄チケットフリーの予定です。場所など詳細はウェブサイトなどで発表します。みなさま是非ご来場ください。
(E.N)