あいちトリエンナーレ

あいちトリエンナーレ2010 OFFICIAL Blog

その時にも、人間はエンゲキを楽しんでいるだろうか?

2010/08/17 13:54|アーティスト

あいちトリエンナーレのオープニングを飾る作品、平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)によるロボット版『森の奥』。本日、その脚本・演出を務める平田オリザさんが芸術劇場小ホールに到着されました。

世界初演となる、人間とロボットによる同時多発会話劇。おそらく伝説になるだろうステージの注目度は高く、新聞社やテレビなど各メディアから多数の取材依頼がありました。

着いて早々取材を受ける平田さん。お忙しい。

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「今回は、『ロボットが普通にいる風景』を演劇にのせてお届けします。博覧会でもロボットが会話することはありますが、その場合私たちが抱く気持ちは『感心』以上のものはありません。しかし、私たちを『感動』させることがこの作品では可能になっている」とのことです。

写真は2年前の内部公開作品の様子です。

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作品中では、ロボットと人間に差がなく、ごく普通に対話し、関わり合います。その姿は50年後、60年後の未来ではなく、もっと近い未来に訪れるだろう風景だそうです。そこまで、現代の科学は進歩しているのです。人間と変わらないパフォーマンスをするロボットが登場した時、私たちはどういう道を辿るでしょうか?

「アーティストの役目は、日常や固定観念を揺さぶること」とは平田さん。

作品の上演時間は1時間30分を予定しております。また、公演終了後に平田さんや役者さんによるアフタートークも催されます。直接聞きたいことをその場で質問できるというのも、演劇の魅力です。ぜひ劇場に足を運んでみてください。鑑賞の楽しみは、まだロボットには味わえませんから。

平田オリザ+石黒浩研究室(大阪大学)
ロボット版『森の奥』
公演日程
8/21(土)14:00(アフタートークゲスト:安住恭子【評論家】)
8/21(土)19:00(アフタートークゲスト:須賀原洋行【漫画家】)
8/22(日)14:00
8/23(月)19:00(アフタートークゲスト:はせひろいち【劇作家・演出家】)
8/24(火)14:00
8/24(火)19:00
公演終了後、平田オリザ氏を交えてのアフタートークを開催予定

前売りチケット料金, 一般 3,000円/学生 2,000円、チケットぴあ、愛知芸術文化センタープレイガイドでなど取扱い。
詳細はホームページチケット情報をご確認ください。
チケット情報はこちら→→→http://aichitriennale.jp/tickets/

(H.I)