8月24日(水)に愛知芸術文化センターにて記者会見を開催。演出・美術・照明・衣裳を手掛ける勅使川原三郎と、王女パミーナ役の森谷真理、ダンサーの佐東利穂子が登壇し、「魔笛」の特色や意気込みを語りました。
勅使川原三郎のコメント:
稽古は順調で、私自身もとても楽しみにしています。今回の「魔笛」では、歌と歌の間の演劇的な部分を日本語のナレーションと身体表現に置き換えました。コンパクトなナレーションにすることで音楽をさらに際立たせ、身体表現によって内容を豊かにしようと考えています。広く他の芸術も含めた祭典で「魔笛」が上演されるということは、通常オペラを観ない方々が来るということ。全く聴いたことがない人が、いいなと思うかもしれない。また、「魔笛」を以前ご覧になったことがある方にとっては、「今回の『魔笛』は少し違うな」と思うかも。今年9月に日本人が名古屋で「魔笛」を上演する。過去の話でも未来の話でもなく、現在これが行われるという意味を感じ取っていただけたら嬉しいです。
森谷真理のコメント:
モーツァルトの音楽は色あせることのない力強い音楽です。本作では、通常の「魔笛」よりも音楽に集中できる場所が増えていると思います。観に来ていただいたお客様が家に帰った後も、数日なり一年なり余韻として残るようなパフォーマンスをできればと考えております。
佐東利穂子のコメント:
ダンサーとして私以外にも東京バレエ団の16名のダンサーが参加します。ダンスやナレーションを通じて、音楽の流れを途切れさせないで音楽や歌手の方をサポートする舞台の一部になれればいいと思っています。
また、指揮を務めるガエタノ・デスピノーサやソリストも名古屋入り。愛知芸術文化センターにて、本格的な稽古に入りました。大リハーサル室での稽古の後、舞台稽古へと移行していきます。プロデュースオペラ「魔笛」の幕が上がるのは9月17日(土)。世界のテシガワラが拓く、かつてないオペラ。その完成をお楽しみに!
あいちトリエンナーレ2016プロデュースオペラW.A.モーツァルト作曲『魔笛』
(全2幕・ドイツ語上演・日本語字幕付き・日本語ナレーション)
公演日時: 2016年9月17日(土)、19日(月・祝)各日15:00開演
会場: 愛知県芸術劇場 大ホール
【指揮】 ガエタノ・デスピノーサ
【演出・美術・照明・衣裳】 勅使川原 三郎
詳しくは→/2016/artist/index.html#op