ラウラ・リマ《フーガ(Flight)》に関する鳥の取扱いについて
同作品の鳥の飼育につきましては、以下のご意見をいただき、以下のように対応しました。
主なご意見
- ①金網の隙間から逃げ出した鳥の保護が必要。合わせて金網の補修が必要。
- ②衰弱している鳥がいて、対応が必要。
- ③会期終了後の鳥の受入れ先の確保が必要。
- ④展示室内の衛生面の対応が必要。
- ⑤エサについて栄養価の高いものも必要。
- 10月11日(火)の対応
- 10月13日(木)の対応
- 10月23日(日)の対応
- 10月25日(火)の状況
- 11月18日(金)の状況(里親会の開催について)
- 12月7日(水)の状況(里親会の開催について)
- 2月9日(木)の状況
- 3月28日(火)の状況
対応[10月11日(火)]
いただいた意見に関し、動物取扱責任者等の専門家に相談し、その指導のもと以下のとおり対応しました。
- ①について
金網外へ逃げ出したことを把握した3羽の鳥について、10月8日(土)に鳥2羽、10月11日(月・祝)に鳥1羽を金網内へ収容しました。なお、金網の補修は10月7日(金)に全体の点検も含め対応しました。
- ②について
10月8日(土)に専門家に改めて鳥の様子を見ていただいたところ、常時1階にいるジュウシマツに衰弱した様子が見られたため、より暖かい3階へ移動させました。なお、寒さをしのげるようヒーターを設置しました。また、施設は毎日閉館の際に窓をしめるよう運用をしております。
- ③について
当初予定していた受入れ先への譲渡が現在困難な状態になってしまったことから、現在対応を検討しておりますので、決まり次第お知らせします。
- ④について
展示室内の清掃については、1日1回清掃しておりますが、閉館日にしっかりとした清掃を実施し、更なる衛生面の向上に努めてまいります。また、展示室内のトイレは長期間使用していないものであり、衛生面は問題ないため「人間の居住空間をそのまま使用したい」との作家の意向から展示空間としたものですが、不快に感じる来場者もいることから閉鎖しました。
- ⑤について
皮付きのシード、アワ、ヒエ、キビ混合餌を追加しました。
10月11日(火)の対応の追加措置について
対応[10月13日(木)]
先日の対応を踏まえ、10月12日(水)に認定NPO法人TSUBASA(以下、TSUBASA)及び同法人が主催する講習を受け、鳥類の飼養に関する知識を持ったバードライフアドバイザー(以下、BLA)と意見交換し、以下のとおり更なる改善を行いました。
- ①の追加措置
屋上の金網から逃げ出すことにつきまして、万全を期して屋上を閉鎖する措置を取りました。
- ②の追加措置
3階に移動し、経過を観察しておりました十姉妹2羽及び文鳥2羽の体調が思わしくないような行動をしていましたので保護し、10月11日(火)及び12日(水)に動物病院に連れて行きました。獣医師の指示により、保温と投薬の看護のためBLA宅で保護をしました。
夜間の気温が下がってきたため、温度管理の難しい1階での展示を中止しました。また、2階から4階の各階に温度計を設置し、室温が20度以下の時又は人の体感で寒いと感じた時は、温度に関係なく4階の暖房を入れ、2階から4階の窓を閉めるようにします。 - ③について
すべての鳥の生命・健康を第一に、以下の対応を検討していきます。
関係者内で引き取り手を早急に確認します。
引き取り手の見つからない個体については、TSUBASAのMTB(Meet The Birds)のルールを参考に里親会を実施します。
・里親探しの募集
・合同説明会実施
・個別ヒアリング
・1週間のホームスティ
・ホームスティ後、問題がなければ里親として契約を締結
*参考 通常TSUBASAで行われているMTBについては以下をご参照ください。
(今回の里親会に関する具体的な詳細については検討中です)
http://www.tsubasa.ne.jp/foster-bird/mtb/ - ④の追加措置
10月12日(水)に全体的な掃除・点検を行いました。
この状態を保つために1日1回の清掃に加え、常駐スタッフを1名増員し、約1時間に1回の拭き掃除とあわせて健康チェックを実施します。
拭き掃除には鳥に影響がない次亜塩素水を使用します。
健康チェックについては、TSUBASAからの資料に基づき関係者がレクチャーを受けました。
不調が見られる個体を発見した時は、獣医師もしくはTSUBASAに相談をします。
作家の意向もありましたが、鳥の健康とご覧いただく方の感情に配慮し、トイレ(2カ所)と浴室は閉鎖しました。
4階北側は止まり木が多く、奥まで人が入っていけませんでしたが、止まり木を大幅に間引きし、容易に床を拭くことができるようにしました。 - ⑤の追加措置
エサの配合を殻付きシードMIX8:粟1:ボレー粉1の割合に変更しました。
(長い間、粟しか食べてこなかった鳥たちなので、他の餌になじめない可能性を鑑み、粟をいくらか残すほうが良いと考えました。)
食器を深い食器から広くて浅い食器に変えました。
ビタミン補給のため豆苗を水盤に立てました。上記の対応につきましては、TSUBASAのアドバイスに基づき、事務局として決定をいたしました。鳥の健康管理について不明な点は、今後もTSUBASAへ直接相談できる体制を整えました。
ご来場の皆様へのお願い
ご来場の際には、受付で手指の消毒をお願いします。これは中にいる鳥たちの健康を守るためです。また、お帰りになる際にも必ず出口においてあります消毒薬で手指を消毒願います。これはご自身の健康とお家のペットを守るためです。
二重扉の間に靴底を消毒するマットがございます。恐れ入りますが必ず靴底も消毒をお願いします。同様にお帰りになる際も消毒をお願いします。理由は手指の消毒と同じです。何卒ご理解とご協力をお願いします。
他にも改善することが多々あると思います。何かございましたら1階に「ご意見箱」を設置しましたので、ご感想などをいただけたら幸いです。
10月13日(木)の①〜⑤の対応についての経過報告及び追加措置について
対応[10月23日(日)]
認定NPO法人TSUBASA(以下、TSUBASA)及びバードライフアドバイザー(以下、BLA)との相談体制をとりつつ、以下のとおり改善等を行いました。
- ①について
10月12日(水)に行った改善後、鳥が逃げ出すような状況は確認されておりません。
- ②についての追加措置及び経過報告
10月18日(火)、2階及び3階にオイルヒーターを設置し、夜間の気温が20度以下になることが見込まれる場合に、4階のエアコンとともに稼働させる措置を取りました。
10月12日(水)に保護した文鳥のうち1羽が、残念ながら亡くなりました。 - ③について
TSUBASAの「里親になるための流れ」を参考に、以下のとおり里親会を実施します。
参考:http://www.tsubasa.ne.jp/foster-bird/mtb/ 「里親になるための流れ」- ・10月23日(日)里親会の告知
- 1 里親会にお申し込みいただくにあたり、ご理解いただきたいことはこちら(PDF)をご覧ください。
- 2 お申込みにおける確認事項はこちら(PDF 3頁目)をご確認ください。
- 3 上記1及び2にご同意いただいた方で、里親会への参加をご希望される方は、上記リンク先、または下記のWordファイルからヒアリングシートをダウンロードし、10月28日(金)13時までにあいちトリエンナーレ実行員会事務局にメール(geijutsusai@pref.aichi.lg.jp ※件名を「里親会の申し込み」としてください。)又はファクシミリ(052-971-6115)で提出してください。
- ※ヒアリングシートにご記入のうえメールでお送り頂く方は同じ内容のWordファイル(※ダウンロード)をご利用ください。
- ・10日30日(日)里親会の実施 場所:開発ビル(豊橋市駅前大通2-33-1)10階
11時から13時まで 見学会の実施
13時から30分程度 合同説明会の実施
上記終了後、随時 個別ヒアリング
上記終了後、17時頃まで(予定) 里親の決定・引き渡し - ※事前にヒアリングシートを受理されていない方はご参加いただけません。
- ※里親会についてのお問合わせはあいちトリエンナーレ実行委員会事務局までご連絡ください。
(お問い合わせ内容で、共有が必要なものはこちら(PDFファイル)で随時公開させていただきます。)
- ・10月23日(日)里親会の告知
- ④についての経過報告
10月12日(水)に行った改善状況を毎日の清掃により維持しております。
- ⑤の追加措置
ビタミン補給のため、小松菜を追加しました。
鳥の羽数について
- 開幕時羽数
- 94羽
- 落鳥数
- 9羽
- 10月23日現在確認の羽数
- 70羽(保護中の6羽を含む)
- 所在不明数
- 15羽
コキンチョウについて
コキンチョウ3羽につきましては、現在、所管庁とその取扱いを協議しておりますので、その結果が決まり次第、適切に対応してまいります。
里親会の延期及び現在の鳥の羽数について(10月25日(火)の状況)
- 1 里親会の延期について
里親会については、10月30日(日)に開催し、同日に里親を決定、引き渡すことを予定しておりました。しかしながら、まずは当実行委員会で健康診断を受けさせることとし、その結果が確定するまで、今回の里親会は延期させていただきます。また、申込期限もあわせて延長いたします。(10月27日追記)
なお、健康診断には2週間程度かかる見込みですので、里親会の日程が決まり次第お知らせいたします。
日程を変更したことにより、引き取りを申し込みいただいた方には大変ご迷惑をおかけしますが、ご承知いただきますようお願いいたします。- 1 里親会にお申し込みいただくにあたり、ご理解いただきたいことはこちら(PDF)をご覧ください。
- 2 お申込みにおける確認事項はこちら(PDF 3頁目)をご確認ください。
- 3 上記1及び2にご同意いただいた方で、里親会への参加をご希望される方は、上記リンク先、または下記のWordファイルからヒアリングシートをダウンロードし、あいちトリエンナーレ実行員会事務局にメール(geijutsusai@pref.aichi.lg.jp ※件名を「里親会の申し込み」としてください。)又はファクシミリ(052-971-6115)で提出してください。(申込期限については別途お知らせします)
- ※ヒアリングシートにご記入のうえメールでお送り頂く方は同じ内容のWordファイル(※ダウンロード)をご利用ください。
- 2 現在の鳥の羽数について
トリエンナーレ終了に伴い、展示されている鳥を捕獲し、鳥かごに移す作業を10月24日(月)に実施したところ、目視により把握していた数よりも多くの鳥がいることを確認しましたので、お知らせいたします。
(10月23日にお知らせした羽数) (10月25日現在の羽数) 当初数 94羽 → 当初数 94羽 落鳥数 9羽 → 落鳥数 10羽 10月23日現在確認の羽数 70羽 → 10月25日確認の羽数 81羽 所在不明数 15羽 → 所在不明数 3羽 同時に上記成鳥の羽数の他に雛10羽、卵4個があることも確認しました。
また、成鳥の落鳥数とは別に、現在までに雛4羽の落鳥も確認しておりますので併せてお知らせいたします。 - 3 鳥の飼育状況について
成鳥については、75羽を旧会場2階で飼育中であり、残り6羽(体調が思わしくないような行動をしていた鳥3羽、コキンチョウ3羽)及び雛と卵については、別途愛鳥家の方に保護していただいております。
里親会の開催について(11月18日(金)の状況)
- 1 里親会の開催について
里親会については、当初、10月30日(日)に開催することを予定しておりましたが、当実行委員会で健康診断を受けさせ、その結果を確認するまで、延期させていただいておりました。
10月27日(木)に75羽の健康診断を実施した結果、一部に原虫類(トリコモナス、コクシジウム等)が確認されたため、全羽に投薬治療を行いました。
また、1羽に白内障の症状がみられたため、点眼を実施しております。
11月16日(水)に治療結果を確認したところ、5羽から原虫類(コクシジウムのみ)が確認されましたので、現在もこの6羽に対し投薬治療を継続しております。
この結果を受け、以下のとおり里親会を開催いたします。- (1)里親会について
日時: 11月27日(日)午前11時から(10時30分から受付開始) 会場: 開発ビル10階(豊橋市駅前大通2-33-1) 日程: 11時~12時 説明会 12時~13時 見学会(ご希望の鳥を選択していただきます。) 13時~ ヒアリングシートに基づく個別ヒアリング 17時 ヒアリング終了予定 - (2)里親の決定と引き渡しについて
決定時期: 11月末までに里親の決定の可否を全員の方に連絡 引渡し日: 12月1日(木)から12月4日(日)の間 引渡し場所: 豊橋市内(里親決定の際にご連絡します。)
※引き取りの際は鳥かご等をご持参ください。- ① 里親会にお申し込みいただくにあたり、ご理解いただきたいことはこちら(PDFファイル)をご覧ください。
- ② お申込みにおける確認事項はこちら(PDF 5頁目)をご確認ください。
- ③ 上記①及び②について、ご同意の上、里親会への参加をご希望される方でまだ申込みを済ませていない方は、こちらのヒアリングシートをダウンロードし、11月22日(火)13時(必着)までにあいちトリエンナーレ実行員会事務局にメール(geijutsusai@pref.aichi.lg.jp ※件名を「里親会の申し込み」としてください。)、ファクシミリ(052-971-6115)又は郵送により提出してください。
- ※ヒアリングシートにご記入のうえメールでお送り頂く方は同じ内容のWordファイル(※ダウンロード)をご利用ください。
- ※締め切りまでにヒアリングシートを受理されていない方はご参加いただけません。
- ※里親会についてのお問合わせはあいちトリエンナーレ実行委員会事務局までご連絡ください。
(お問い合わせ内容で、共有が必要なものはこちらで随時公開させていただきます。)
- (3)現在の申し込み状況について
11月18日現在、里親会には52名の方からお申し込みをいただいております。希望される種・羽数等は以下のとおりです。
文鳥 十姉妹 キンカチョウ 種問わず 計 申込数 65 16 5 16 102 現在の羽数 56 18 1 - 75 - ※すでにヒアリングシートを提出いただいている方については受付をさせていただいておりますが、「里親会にお申し込みいただくにあたり、ご理解いただきたいこと」に一部変更がございます。必ずこちら(PDFファイル)をご確認ください。
また、多くのお申し込みをいただいているため、申し訳ありませんが、申し込まれた全ての方に鳥をお渡しできない可能性があることをご承知ください。 - ※申し込まれた方で、参加を辞退される場合は、お手数ですが11月22日(火)までに事務局へご連絡いただきますようお願いします。
- ※すでにヒアリングシートを提出いただいている方については受付をさせていただいておりますが、「里親会にお申し込みいただくにあたり、ご理解いただきたいこと」に一部変更がございます。必ずこちら(PDFファイル)をご確認ください。
- (1)里親会について
里親会(埼玉開催)の開催について(12月7日(水)の状況)
11月27日(日)に豊橋市内で開催しました里親会の結果、29名の方に61羽をお預かりいただきました。
ご協力いただきました皆様に心からお礼申し上げます。
その結果、15羽(文鳥13羽、十姉妹2羽)が残りましたので、会期中に孵化した雛10羽とともに、以下のとおり再度、里親会を開催いたします。
- 1 開催日時及び場所について
日時: 12月17日(土)正午から 会場: とり村(認定NPO法人TSUBASA)(埼玉県新座市中野2-2-22) 日程: 12時~13時 説明会(11時30分から受付開始) 13時~ 見学会(ご希望の鳥を選択していただきます。) 見学後、個別ヒアリング - 2 里親の決定と引き渡しについて
決定時期: 12月20日(火)頃に里親の決定の可否を全員の方に連絡 引渡し日: 12月21日(水)から12月25日(日)の間 引渡し場所: とり村(認定NPO法人TSUBASA) - 3 申込方法等について
お申し込みにおける確認事項や申込方法等、詳細はこちら(認定NPO法人TSUBASAホームページ)をご覧ください。- ※お申込み先は、あいちトリエンナーレ実行委員会事務局ではありませんので、ご注意ください。
展示後の鳥の譲渡し状況について(2月9日(木)の状況)
これまで、2回の里親会(11月27日(日)豊橋市内、12月17日(土)埼玉県新座市内)を開催し、飼養試行期間を経て、38名の方に76羽の鳥をお譲りいたしました。
今回の里親会では里親の決まらなかった文鳥8羽については、TSUBASAに譲渡しの上、引き続き里親を探してまいります。
また、展示期間中に体調が思わしくないような行動をしていたため保護した鳥のうち、状態が安定した十姉妹2羽についても保護いただいていた方にお譲りいたしました。
ご協力いただきました皆様に心から感謝申し上げます。
- 当初数
- 94羽
- 雛数
- 10羽
- 落鳥及び所在不明数
- 15羽
- 譲渡し数
- 86羽
- 保護中の数
- 3羽
展示後の鳥の譲渡し状況及びTSUBASAからの要望書について(3月28日(火)の状況)
- 1 展示後の鳥の譲渡し状況について
コキンチョウ(3羽)の取扱いについては、所管庁と協議しておりましたが、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律施行規則の一部を改正する省令(平成29年1月2日施行)」により、コキンチョウが「我が国で商業的繁殖が一般的に行われ、野生個体が国内でほとんど取引されていないことが明らかとなった種について、繁殖個体に限り、希少野生動植物種の保存に支障を及ぼすおそれがないものとして譲渡し等の禁止の対象から除外」されたことを受け、保護いただいていた方にお譲りいたしました。
鳥の羽数について(結果)- 当初数
- 94羽
- 雛数
- 10羽
- 落鳥及び所在不明数
- 15羽
- 譲渡し数
- 89羽
- 2 TSUBASAからの要望書について
本展示に関し、TSUBASAから平成28年12月12日付けで「あいちトリエンナーレ等に関する要望書」の提出がありました。
あいちトリエンナーレ実行委員会としてはこれを真摯に受け止め、要望書に対し「回答」をさせていただきました。今回の展示で鳥が亡くなったことは大変遺憾であり、多くの皆様にご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。
また、TSUBASAを始め関係の皆様には多大なるご支援とご協力を賜り、改めて感謝申し上げます。