映像プログラム
上映情報
- 会場
愛知芸術文化センター
12F アートスペースA- 日時
- 8月21日(日)15:55、28日(日)12:35/17:00、
9月11日(日)12:00/15:30
イェルバン・ジャニキアン&アンジェラ・リッチ・ルッキ
Yervant GIANIKIAN & Angela RICCI LUCCHI
1975年ミラノ(イタリア)にて共同制作開始
ミラノ(イタリア)拠点
アルメニア人の両親の下にイタリアで生まれたジャニキアンは、ヴェネチアで建築を学んだ。イタリアのラヴェンナで生まれたリッチ・ルッキは、ザルツブルクで絵画を学び、オスカー・ココシュカに師事した。1970年代半ばより、ミラノに拠点を置き、ふたりで映画を作り始める。アーカイヴをくまなく調査し、ファウンド・フッテージを集め、染色し、それらに再編集を施すという手法によって映画を制作してきた。歴史を編み直し、詩を吹き込み、過去に生を与えるかのような彼らの作品は、20世紀初頭の戦争と植民地を対象としてきた。
代表作のひとつ『南極から赤道まで』は、イタリアドキュメンタリー映画の草分け、ルカ・コメリオが1910年頃に撮影した映像素材、彼が集めたフィルムらを使い、欧米先進国の膨張が、時に暴力的に、そして、映画の初期的モチーフでもある鉄道と密接に結びついて進められていった時代精神を暗喩的に示す、映像考古学的な作品。