現代美術(国際展)
展示情報
- 会場
- [東岡崎駅会場]
名鉄東岡崎駅ビル
二藤 建人
NITO Kento
1986年埼玉県生まれ
埼玉県拠点
触れ合うことの直接性を生きる彫刻家。当初、素材と時間の相関、つまり、かたどる・置き換えるプロセスに作品の契機を求めていたが、やがて距離と時間を徹底的に切り詰めるアプローチに転換。自ら一枚の雑巾と化して、街に身体をこすりつける、全身を地面に埋めて(地球に接続)、掌のみを地表にさらす(宇宙に接続)、裸身を素材に突当てつつ、パラボラ状の彫刻をモデリングするなど、身体と世界の激しい触れ合い=直接的な交感を重視する作品づくりを進めている。二藤は彫刻というジャンルをありあまる愛情で抱擁しつつ、打ち砕く。そこに生じる身体への負荷は、しかし、触れ合う瞬間の脱我、重力からの心理的解放によって購われるのか。また、観る者はその交感にどう立ち会うのか。問いのある彫刻である。