São Paulo - Templo de Salomão

《São Paulo - Templo de Salomão》 2014 photo: Mauro Restiffe

展示情報

会場
N39
名古屋市美術館 1F

マウロ・レスティフェ

Mauro RESTIFFE

1970年サンホセ・ド・リオパルド(ブラジル)生まれ
サンパウロ(ブラジル)拠点

レスティフェが好むのは曇りや雨模様の日の撮影である。彼の写真は、厳密で幾何学的な構図とざらついた濃厚な質感に特徴づけられる灰色の陰影により、写真表現においては稀な触覚性を獲得している。彼の独特な画面構成の手法において、技法と主題の間には優先順位はない。すなわち、彼が生み出すイメージにおいては、フレーミング、光、遠近法そして内容はすべて等しく主役といえる。こうしたレスティフェの実践は、写真表現に内在している政治的な力関係の骨格を明るみに出すのである。これまでに国内外で数多く発表しており、近年開館したモスクワのガレージ・ミュージアムでの大規模な個展を控えている。テート・モダン、サンフランシスコ近代美術館そしてサンパウロ近代美術館にも作品が収蔵されている。