現代美術(国際展)
マチュー・ペルノ
Mathieu PERNOT
1970年フレジュス(フランス)生まれ
パリ(フランス)拠点
ペルノの作品は、歴史と社会学を背景とした政治的なアートの伝統に位置づけることができる。アイデンティティと歴史、進化と疎外といった問題について、形態的かつ分析的な広い視点に立って、シリーズで制作に取り組んでいる。それは利用され歴史の中で試されてきた写真というメディアへの、横断的で多様なアプローチとなっている。彼のシリーズの中では、交差すること、移動すること、そして移り変わりというアイデアがイメージとなって繰り返し現れる。そのアイデアは、ジプシーや移民などの被写体となった人々の放浪的で弱々しい存在によって、身体化されている。彼の作品は危機的な状況で生きている人々により体現された現代史の構図を提示する。