映像プログラム
ロイス・パティーニョ
Lois PATIÑO
1983年ビーゴ(スペイン)生まれ
マドリード(スペイン)拠点
映画作家、ヴィデオ・アーティスト。心理学と映画学を学ぶ。その後も、映画制作をニューヨーク、ベルリンで学び、短編ヴィデオ作品やインスターレーションを発表する。世界中の映画祭や美術館で上映され、特集が組まれている。いずれも、肉体、顔、生と死、記憶を扱い、“時間と空間”をテーマに、ランドスケープの探究に取り組み、ゆっくりと時間をかけて見るという単純な行動を通して、いかにある空間が認識されていくのかを投げかける。
『イメージの地層』では、光と色の関係を、マクスウェルが成功したカラー写真の撮影手法にインスパイアを受け、映像イメージを合成していく、赤、緑、青の三色の層の間を分離し非同期化させた手法を用い、地質学と人間というふたつの時間次元に向かい合い、イメージについて思い巡らす。ランドスケープが、イメージに凝縮された時間の積み重ねとなって立ち上がってくる。