三本のしわ ニッポンの豚足 どこまでも転がるロースト

《三本のしわ ニッポンの豚足 どこまでも転がるロースト》展示風景「アーティスト・ファイル2015 隣の部屋ー日本と韓国の作家たち」国立新美術館、東京 2015 photo: 大西正一+中川周 提供:国立新美術館/山本現代

展示情報

会場
T14[豊橋駅前大通会場]
開発ビル 6F

小林 耕平

KOBAYASHI Kohei

1974年東京都生まれ
埼玉県拠点

当初、事物の動きや動きの欠如、非人称的な行為の反復によって、鑑賞者の知覚・意識を宙吊りにする映像作品を発表するが、やがて、小林自らが映像の「主役」と化し、オブジェや言葉の組み合わせや置換を「実演」。その後、対話者を交えた問答=デモンストレーションへと展開し、近年はさらに鑑賞者を誘う彫刻=インストラクションを発表している。媒体を拡張しながら、しかし、一貫して認められるのは、人間/モノ、意識/物質、主体/客体といった二分法への懐疑と、その徹底的な分析と操作である。一方、そのような厳密さが、作者自身のイメージとアイデアの奔出によって、大きく揺さぶられていく局面も見逃せない。小林作品の測り知れない魅力がそこにある。