三人の女

『三人の女』 2016 photo:加納俊輔

上映情報

会場
N98
愛知芸術劇場 小ホール
日時
8月30日(火)17:00/18:30/20:00、
31日(水)11:00/13:30/15:00/16:30/18:30
リンク
8月30日(火)上映プログラム詳細
8月31日(水)上映プログラム詳細
8月31日(水)ゲストトーク詳細

伊藤 高志

ITO Takashi

1956年福岡県生まれ
福岡県拠点

九州芸術工科大学で、映像作家・松本俊夫に師事。在学中に発表した『SPACY』(1981年)は、1970年代まで実験映画の世界で支配的であった構造映画の方法論を踏まえつつ、ジェットコースターにも似たスピード感を持って、観る者の身体感覚に直接迫る視覚的インパクトを示し、80年代以降の映像シーンを切り開いた。『甘い生活』(2010年)や『最後の天使』(14年)等の近作では、ホラー映画的な不安感を特異なまでに増幅した様な作品世界を展開。新作『三人の女』(16年)は、劇場の新たな上演形態を探る共同研究プロジェクト《Showing》が企画し、劇場での上映を前提に作られたマルチ・スクリーンによる意欲作である。アベル・ガンス『ナポレオン』(1927年)に代表される、映画の拡張としてのマルチ・スクリーンから一歩踏み出して、15chの立体的に構成された荒木優光による音響と伊藤の映像が有機的に絡み合った、劇場で体感する映像作品として、文字通りの概念的な拡張を提示した。