現代美術(国際展)
石田 尚志
ISHIDA Takashi
1972年東京都生まれ
東京都拠点
筆の動きには明解な身体性があり、その一方で植物を思わせるような増殖感のある線を出発点に、運動体や時間の流れ、そして変化の様相を取り込んだ絵画と映像を、石田は作り出す。直に部屋の壁や床に描くこと、絵巻のような長尺の支持体を使用すること、描く自らの姿を撮影すること、アニメーションによるコマ撮り手法で編集するなど、その内容に合わせて、表現媒体を変えて、多面的に表現される。内容も、室内空間や窓、光や水の動きをテーマにしたもののほか、楽曲に合わせてドローイングのイメージが展開されていく《フーガの技法》などもあり、独自の造形世界を作り出している。