現代美術(国際展)
今村 文
IMAMURA Fumi
1982年愛知県生まれ
愛知県拠点
愛知県長久手市で制作を続ける。今村が自らの表現技法として取り組んでいるのが、エンコースティック(蜜蝋画)である。この技法は、古代エジプトのミイラの棺の装飾にも使われていた古代の技法で、色の顔料を温めたロウの液体で板のパネルへと固着させていく、極めて時間のかかる技法である。この方法を用いて、今村は花や葉などのモチーフのパターンをパネル全面に埋め尽くすようにして塗り込める。このことで、近代の油彩や現代のアクリル絵の具が作り出す表面とは異なる、鑑賞者を幻惑するような視覚的な効果を与えている。