終戦直後のマライーニ家

終戦直後のマライーニ家、廣済寺

展示情報

会場
N69
愛知県美術館 8F ギャラリーJ

マライーニ家の鏡-民族学者と20世紀日本

イタリアの文化人類学者、フォスコ・マライーニ(1912-2004)は登山家、写真家として名高いが、同時に、日本の多様な文化の紹介者としても広く知られている。その「日本通」フォスコの初来日は1938年のこと。以来札幌そして京都で暮らしていたが、第二次世界大戦下の1943年、本国の政変によって一転、敵国人とされ、家族とともに愛知県内の施設に強制収容された。その後、終戦までの約2年間の彼らの過酷な経験は、当時の愛知の政情を映し出すと同時に、戦時の人間性を問い照らす鏡でもある。本企画では、フォスコによる写真作品に加え、収容所時代の資料を紹介。記憶されるべき歴史をあらためて見つめる。