映像プログラム
シーロ・ゲーラ
Ciro GUERRA
1981年リオ・デ・オロ(コロンビア)生まれ
ボゴタ(コロンビア)拠点
コロンビア国立大学で映画・テレビ制作を学び、初長編映画『Wandering Shadows』(2004)を発表し、サンセバスチャン国際映画祭など各国の映画祭で受賞。コロンビア北部のカリブ海地域を旅することになったコロンビア民謡バジェナートの音楽家を描いた2作目の長編『The Wind Journeys』(2009)は、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門にノミネートされ、ローマ市賞を受賞する。
長編3作目の『彷徨える河』では、ゲーラが「コロンビアで最も美しく、未知の世界」と語るアマゾンが舞台。20世紀初頭、アマゾンに足を踏み入れた白人探険家による日記をもとに、部族で最後の生き残りとなったシャーマンのカラマカテの記憶をアマゾンの記憶として紡いでゆく。老いたカラマカテが植物学者と出会い、アマゾンの深部へとカヌーをふたたび漕ぎ出すことによって取り戻していく記憶と神話的世界が絡まる雄大な物語。コロンビア映画史上初のアカデミー賞®最終ノミネート作品に選出される。