映像プログラム
アニエス・ヴァルダ
Agnès VARDA
1928年ブリュッセル(ベルギー)生まれ
パリ(フランス)拠点
映画作家、写真家。第二次大戦を逃れフランスへ移住し、国立民衆劇場の専属写真家となる。ルポルタージュの仕事で各国を回りながら短編映画を撮り始め、1954年に発表した初長編作品『La Oiunte courte』は、のちにヌーヴェル・ヴァーグの先駆的作品と評価を得る。その後も時事的なテーマに感情と共感といった人間性を織り込んだ、色鮮やかな作品を発表している。写真家としても、1957年の毛沢東時代の中国、1962年にはキューバ危機直後の革命キューバを訪れ、『キューバのみなさん、こんにちは』はキューバを訪れた際に撮影したモノクロのスチル写真1,800枚を編集して構成。文化、ファッション、風俗、そして革命の英雄、歴史、改革などをヴァルダとミシャル・ピコリのナレーションで、ユーモラスに紹介しながら、成功に沸き立つ若い社会主義国の希望と興奮を伝える。アシスタントに付いたキューバで最初の女性映画監督となる若いサラ・ゴメスが最後にチャチャチャを踊っている。