2019年9月24日 その他
トリエンナーレスクール アンリミテッド ナイトディスカッション
第2回 「表現するってなに?」
ラーニングディスカッションプログラム
『トリエンナーレスクール・アンリミテッド・ナイトディスカッション』
第2回目「表現するってなに?」(9/13(金)実施)
レポート
9月13日(金)に実施した第2回目は「表現するってなに?」をテーマに、ディスカッションを行いました。
あいちトリエンナーレは国際芸術祭で、芸術とは何かを表現しているものと考えることができます。「あの作品は何を表現しているんだろう」「表現されているものに共感した」など、作品鑑賞と表現はよく結びつく間柄でもあります。とは言え、改めて考えてみると私たちは一体何を表現と呼び、何を表現ではないと思っているのでしょうか。今回も司会進行の会田大也さん(ラーニングキュレーター)よりテーマについて投げかけがあってから、ワールドカフェ方式で1時間超の濃密なディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、「表現の幅(どこからどこまでが表現と言えるのか)」「誰が表現するのか(人?犬?猫?虫?)」「表現を受け取る側が必要ではないか」「無意識に表現していることはありえるのか」など、広がったりフォーカスしたりしながら、表現とは何なのかを突き詰めていきました。
ディスカッション後、"「表現とは」を説明するアイデア"を付箋に書き出し、ボードに貼り、これは言い得ている!と思ったものに票を入れていきました。得票数の高かったものについて、どんなディスカッションや思考から生まれたアイデアかを書いた本人に説明してもらい、得票数の多かった4つのアイデアについて改めて小グループでそれぞれどう考えられるのかを改めてディスカッションしました。
【表現とは】
・吐き出さずにはいられないものから生み出されるもの
・生きている事、存在している事
・感情が伴う行為であり、情報にもなりうる
・発言する人(物・事)に対して鑑賞者の想像力が働く事で成立するもの
自分が共感したアイデアについて話したり、あるいは少し納得いっていなかったり疑問に感じたアイデアについて話して議論を深めたりして、最後にもう一度4つのアイデアから一番納得できるものを選びました。今回は、なんと1票差での決定でした。選ばれたのは「生きている事、存在している事」。この仮定義が正解という事ではありません。どのアイデアも確かに!と共感できる部分や、もっと考えてみたい部分があり、また違う時、人で集まった時には全く違う仮定義が生まれるかもしれません。
次回は9月20日(金)、テーマは「見立てるってなに?」です。
ぜひご参加ください!
インフォメーション|
『トリエンナーレスクール・アンリミテッド・ナイトディスカッション』
毎週金曜日、16:00〜19:00(15:30より受付開始)
先着30名定員(途中参加、途中退場可能)
「アート・プレイグラウンド はなす TALK」(愛知芸術文化センター8階ロビー)にて
※「トリエンナーレスクール・アンリミテッド・ナイトディスカッション」とは。
2018年から開幕前まで月1回開催されてきた「トリエンナーレスクール」がかたちを変えて登場!ラーニングプログラムの1つである「アート・プレイグラウンド」の5つの拠点の中の「はなす TALK」にて、ディスカッションメインのトリエンナーレスクールを開催。
毎週金曜日に実施されるこのナイトディスカッションでは、「◯◯ってなに?」シリーズとして普段アートを語る上でよく使うけど、それって一体どんなこと?と聞かれたらすぐに説明できないような、そんな言葉について改めて考えてみることでどんな発見があるかをシェアしていきます。