『コンゴ裁判』

  • ©Fruitmarket / Langfilm
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1996年から20年以上コンゴで続く紛争や虐殺は、第二次世界大戦後最大の600万人とも言われる犠牲者を出しながら、忘れられた紛争と表現される。背景には、私たちが手放せない「あるもの」の製造に不可欠な鉱山資源がある。ラウは本作において、紛争の当事者たちに本人役で出演を依頼し、演劇として模擬裁判を行った。被害者としての現地住民、多国籍鉱山採掘会社、州知事、警察を所管する内務大臣、ハーグ国際刑事裁判所の判事や地元の弁護士、武装集団。数多の証人の声が重なり、腐敗、癒着、収奪、強姦、抵抗、虐殺、汚染の事実が浮き彫りとなる。演劇とジャーナリズムが交差するこの意欲作によって、大臣二人が罷免された。

ミロ・ラウ(IIPM)

  • 1977年ベルン(スイス)生まれ
  • ベルリン(ドイツ)拠点
  • Photo: Thomas Mueller

スイス人の演出家、作家。2018/19シーズンからNTGent劇場の芸術監督に就任。パリで、ピエール・ブルデュー、ツヴェタン・トドロフのもと社会学を、ベルリンでドイツ語とロマンス語を、チューリッヒで文学を学ぶ。2002年以降、50以上の演劇や映画、本を創作するなど、様々な活動を行う。これまで、ベルリンのテアター・トレッフェン、アヴィニヨンフェスティバル、ヴェネツィア・ビエンナーレ、ウィーン芸術週間、クンステン・フェスティバル・デザールなど主要な国際フェスティバルに参加し、世界30カ国以上で発表している。

公演情報

9月15日(日)11:00

他上映作品を含む映像プログラム全体のタイムテーブルはこちらをご参照ください。

〈映像プログラムチラシ(4.4MB)〉

作品情報

2017/105分/上映協力:SPAC 静岡県舞台芸術センター

言語:フランス語、英語、ドイツ語、スワヒリ語、リンガラ語

字幕:英語、日本語

チケット情報

[あいちトリエンナーレ2019国際現代美術展チケットでご鑑賞いただけます]

各回15分前開場・入場整理番号順でのご入場/180席/全席自由/上映開始後入場不可

◉国際現代美術展「1DAYパス」「フリーパス」にてご入場いただけます。愛知芸術文化センター(12階)アートスペースA会場受付にてご提示ください。「1DAYパス」は当日のスタンプが押された日のみ有効。複数日にわたりご覧いただく場合は「フリーパス」が必要になります。

◉上映日ごとに、その日の最初の上映の30分前から愛知芸術文化センター12階受付にて全ての上映の入場整理券を配布いたします。満席の際はご入場いただけない場合があります。

地図

愛知芸術文化センター アートスペースA(12F)

所在地

〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 12階

バリアフリー

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