小泉明郎
『縛られたプロメテウス』
- 『サクリファイス』
Photo: Meiro Koizumi
A66
国家・共同体と個人の関係、人間の身体と感情の関係について探求する映像作家・小泉明郎。暴力や自己犠牲の感情が生まれるメカニズムを考察し、当事者たちの感情を追体験させる演劇的な映像は、美術のみならず世界の演劇界からも大きな注目を集めている。
あいちトリエンナーレからの委嘱を受け、VR技術を使った初の本格的演劇作品に挑む今作の出発点はギリシャ悲劇『縛られたプロメテウス』(アイスキュロス作)。未来を予見する能力を持ちつつも、ゼウスから火を盗み、人間に与えた罪で永劫の苦しみを味わうプロメテウス。 この神話的時間から発想された近未来 の中で、観客は、自分とは異なる「他者」の感覚や感情を追体験する。VRによって身体と知覚を拡張させたその先で、私たちが経験するのは、ユートピアか、ディストピアか?
小泉明郎
- 1976年群馬県生まれ
- 神奈川県拠点
国家・共同体と個人の関係、人間の身体と感情の関係について、現実と虚構を織り交ぜた実験的映像やパフォーマンスで探求している。人は、国家や守るべきもののために命を投げ出すことができるのか/他者を殺すことが赦されるのか。歴史や日常の裂け目から立ち現れる究極的な問いをめぐって、かつての特攻兵や加害軍人、イラク戦争従軍兵などへの聞き取りを通じて、暴力や自己犠牲の感情が生まれるメカニズムを考察。当事者たちの感情を追体験させる演劇的な映像は、観客を現実と夢、過去と未来、絶望と救済、憎悪と愛情、加害者と被害者の両極に引き裂き、誰もが傍観者たり得ない社会を批評的に映し出す。
主な作品発表・受賞歴
2018 | 『サクリファイス』パフォーミング・アーツ・フォーカス、ソウル(韓国) |
2018 | 個展「Battlelands」ペレス・アート・ミュージアム・マイアミ、マイアミ(米国) |
2017 | 個展「帝国は今日も歌う」VACANT、東京 |
2015 | 個展「捕らわれた声は静寂の夢を見る」アーツ前橋、群馬 |
2013 | 個展「プロジェクト・シリーズ99:小泉明郎」ニューヨーク近代美術館、ニューヨーク(米国) |
2010 | あいちトリエンナーレ2010「都市の祝祭」愛知 |
公演パンフレット
公演情報
公演日時 | 10月10日(木)-14日(月・祝) 14:00/14:30/15:00/15:30/16:00/16:30 17:00/17:30/18:00/18:30/19:00/19:30 |
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上演時間 | 60分(予定) | |||
上演言語 | 日本語(英語字幕) | |||
チケット料金 |
一般 2,000円
U25 1,500円 (当日券はそれぞれ+500円)
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注意事項 | 未就学児はご入場いただけません | |||
託児 |
■利用可能時間:13:00~17:00 ◆問い合わせ・申し込み |
地図
愛知県芸術劇場大リハーサル室(B2)
所在地
〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 地下2階
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
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バリアフリー
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アクセス
・東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
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問い合わせ
052-971-6111