サイコマジック:アレハンドロ・ホドロフスキーへの手紙
「アレハンドロ・ホドロフスキーのソーシャル・サイコマジック」

  • Photo: Aya Yamamoto
N06

パスカレハンドロは、映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーと、画家のパスカル・モンタンドン=ホドロフスキーの共同制作を指します。アレハンドロはアートとセラピーを組み合わせた「サイコマジック」を独自に編み出し、40年以上にわたり実践してきました。
アレハンドロは、彼のもとを訪れる相談者に「処方箋」として悩みの根源である事象に、相談者自身で行動を起こすことを促しており、その対価として「相談した内容と与えられた処方箋、そして処方箋を実践した結果どうなったかを、作家へ宛てた手紙で記す」ということを求めます。
展示室内に張り出されているのは、相談者からの手紙の一部です。奥の展示室にはさまざまな経緯で集まってきた人々が集団でサイコマジックを実践している様子が記録されています。「情の時代」というテーマの中でも異彩を放つこの作品は、人が直接触れ合って行う「儀式」という形式を深く考えさせるものとなっています。

パスカレハンドロ(アレハンドロ・ホドロフスキー&パスカル・モンタンドン=ホドロフスキー)

  • パリ(フランス)拠点
  • Photo: Aya Yamamoto

    左:
    アレハンドロ・ホドロフスキー
    1929年トコピヤ(チリ)生まれ

    右:
    パスカル・モンタンドン=ホドロフスキー
    1972年リス=オランジス(フランス)生まれ

パスカレハンドロとは、映画監督アレハンドロ・ホドロフスキーと、画家パスカル・モンタンドン=ホドロフスキーによる共同制作を指す。アレハンドロは、「Psicomagia」というセラピー療法を編み出し、彼のもとを訪れた相談者に合わせた小さな儀式を、独自の「処方箋」として提供することを40年続けてきた。唯一の支払いとして相談者に求められるのは、相談事の経緯と、受け取った処方箋、それを実践した後どうなったかを彼への手紙に記すこと。処方箋の多くは「相談者に恐怖を与えている事象に対して行動を起こすこと」を促しており、非常に想像的で過激だが、「儀式」の力を借りることで、相談者は自分自身を押し殺してきた限界を克服する。

主な作品発表・受賞歴

2018 個展「pascALEjandro: Alchemical Love」Blum & Poe、ロサンゼルス(米国)
2017 「As Above, So Below: Portals, Visions, Spirits & Mystics」アイルランド現代美術館、ダブリン(アイルランド)
2017 個展「pascALEjandro - L'Androgyne Alchimique」Azzedine Alaïa Gallery、パリ(フランス)
2015 個展「Alejandro Jodorowsky」ボルドー現代美術館、ボルドー(フランス)
2012 「Resisting the Present, Mexico 2000/2012」パリ市立近代美術館、パリ(フランス)

地図

名古屋市美術館

所在地

〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2丁目17−25
芸術と科学の杜・白川公園内

開館時間

9:30-17:00(金曜は20:00まで)
入館は閉館の30分前まで

休館日

月曜日(祝休日は除く)、9/17(火)

バリアフリー

車椅子の無料貸し出しをしています。ご利用の方はインフォメーションまでお申し付けください。(各会場のバリアフリー対応状況は【こちら】

アクセス

・地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車 徒歩8分
・地下鉄鶴舞線「大須観音」駅下車 徒歩7分
・地下鉄名城線「矢場町」駅下車 徒歩10分

問い合わせ

052-971-6111