『ホドロフスキーのサイコマジック』
- ©️Pascale Montandon-Jodorowsky
アレハンドロ・ホドロフスキー監督最新作として完成した『ホドロフスキーのサイコマジック』は、彼自身が考案した心理療法「サイコマジック」の、実際の診療の様子を紹介する映画体験。過去の監督作品の映像素材も加え、ホドロフスキー映画における数々のシーンが、いかに「サイコマジック」という技法によって貫かれているかが解き明かされてゆく。彼は、自身をフロイトと対置した上で、「サイコマジック」は科学が基礎とされる精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーであると語る。長年にわたり個人のトラウマに応答する一方、社会的な実践「ソーシャル・サイコマジック」を展開する様子を提示する。
アレハンドロ・ホドロフスキー
- 1929年トコピージャ(チリ)生まれ
- パリ(フランス)拠点
映画監督、詩人、舞台演出家、コミック作家として活動しながら、タロットや禅、瞑想などにも積極的に取り組み、世界中に熱狂的なファンを抱える。ニューヨークの深夜上映で火がついた『エル・トポ』(1970)で、ジョン・レノンやアンディ・ウォーホルらから熱烈な支持を得る。その後『ホーリー・マウンテン』(1973)、『サンタ・サングレ/聖なる血』(1989)を発表し、カルト界の巨匠としての確固たる地位を築く。近作の『リアリティのダンス』(2013)、『エンドレス・ポエトリー』(2016)では、作家自身のルーツを掘り下げた自伝的映画を制作。現在、この自伝的三部作の完結編となる新作映画制作を準備中。
主な作品発表・受賞歴
2016 | 『エンドレス・ポエトリー』 |
2013 | 『リアリティのダンス』 |
1989 | 『サンタ・サングレ/聖なる血』 |
1973 | 『ホーリー・マウンテン』 |
1970 | 『エル・トポ』 |
公演情報
〈日本初上映〉
9月16日(月・祝)17:30+上映後トーク:岡村靖幸(音楽家)、津田大介(あいちトリエンナーレ2019芸術監督)
9月20日(金)17:00
9月23日(月・祝)17:00
他上映作品を含む映像プログラム全体のタイムテーブルはこちらをご参照ください。
eizo_chirashi_AT2019 0911.pdf〈映像プログラムチラシ(4.4MB)〉
作品情報
2019/104分/配給:アップリンク
言語:スペイン語、フランス語、英語
字幕:英語、日本語
チケット情報
[あいちトリエンナーレ2019国際現代美術展チケットでご鑑賞いただけます]
各回15分前開場・入場整理番号順でのご入場/180席/全席自由/上映開始後入場不可
◉国際現代美術展「1DAYパス」「フリーパス」にてご入場いただけます。愛知芸術文化センター(12階)アートスペースA会場受付にてご提示ください。「1DAYパス」は当日のスタンプが押された日のみ有効。複数日にわたりご覧いただく場合は「フリーパス」が必要になります。
◉上映日ごとに、その日の最初の上映の30分前から愛知芸術文化センター12階受付にて全ての上映の入場整理券を配布いたします。満席の際はご入場いただけない場合があります。
地図
愛知芸術文化センター アートスペースA(12F)
所在地
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 12階
バリアフリー
アクセス
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分