『共犯者たち』
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2008年の米国産牛肉BSE問題に関する報道で、大統領就任直後にもかかわらず窮地に立った韓国の李明博(イ・ミョンバク)政権は、主要放送局のKBSやMBCに対し露骨な介入を開始。政権に批判的な番組と経営陣は排除され、政権が送り込んだ経営陣が懲戒・解雇を濫発。2012年に成立した朴槿恵(パク・クネ)政権も同様の手法を繰り返し、マスメディアは約9年かけて政府に骨抜きにされた。本作は、報道と言論の自由を破壊した「主犯」である大統領以下政権幹部と共に、権力に迎合した放送業界内の「共犯者たち」をあぶり出す。映画の最後には、報道の自由のために闘い、その立場を追われた信じられない数の人々の名前が紹介される。
チェ・スンホ
- 1961年江原道麟蹄郡(韓国)生まれ
- ソウル(韓国)拠点
1986年に韓国の公営放送MBCに入社。プロデューサー(PD)として、1995年から看板番組「PD手帳」で調査報道を手がける。2012年1月にMBCを不当解雇されると、同じく政権に批判的な報道をしたことで居場所を失った報道人たちが立ち上げた独立メディア「ニュース打破(タパ)」で活動を開始。映画『スパイネーション/自白』(2016)に続けて『共犯者たち』(2017)を発表し、韓国で26万人動員というドキュメンタリーとして異例の大反響を呼んだ。2017年12月に古巣MBCの新社長に返り咲くと、不当解雇者の復職や労働組合との共同宣言を発表。公営放送の立て直しを開始している。
主な作品発表・受賞歴
2016 | スパイネーション/自白 |
公演情報
9月18日(水)13:30
9月22日(日)17:30+上映後トーク:町山智浩(映画評論家)、津田大介(あいちトリエンナーレ2019芸術監督)
他上映作品を含む映像プログラム全体のタイムテーブルはこちらをご参照ください。
作品情報
2017/105分/配給:東風
言語:韓国語
字幕:日本語
チケット情報
[あいちトリエンナーレ2019国際現代美術展チケットでご鑑賞いただけます]
各回15分前開場・入場整理番号順でのご入場/180席/全席自由/上映開始後入場不可
◉国際現代美術展「1DAYパス」「フリーパス」にてご入場いただけます。愛知芸術文化センター(12階)アートスペースA会場受付にてご提示ください。「1DAYパス」は当日のスタンプが押された日のみ有効。複数日にわたりご覧いただく場合は「フリーパス」が必要になります。
◉上映日ごとに、その日の最初の上映の30分前から愛知芸術文化センター12階受付にて全ての上映の入場整理券を配布いたします。満席の際はご入場いただけない場合があります。
地図
愛知芸術文化センター アートスペースA(12F)
所在地
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 12階
バリアフリー
アクセス
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分