ドローンの影
- あいちトリエンナーレ2019の展示風景
《ドローンの影》2019
Photo: Ito Tetsuo
A18b
地面に描かれた白いラインは、実在する無人偵察機「RQ-4 グローバルホーク」 の実物大シルエットです。機体は、横幅が約35m、長さが約14mあります。 イラクやアフガニスタンで実戦運用され、日本の自衛隊にも3機の導入が予定されています。
この無人偵察機は、各種カメラやセンサーを搭載し、通常の航空機が飛行する高度10000mよりもさらに5000mも高い上空を飛行します。これは、目視はもちろんのこと、地上のレーダーからも捕捉しにくい高さです。
無人偵察機のシルエットを描く方法は、作家本人のウェブサイトや書籍によって公開されています。様々な場所で、誰もがシルエットを描くことが推奨されています。それは、まさに見えにくい事柄を可視化したうえで、皆で考えたり議論したりする ことを促すためと言えるでしょう。
ジェームズ・ブライドル
- 1980年ロンドン(英国)生まれ
- アテネ(ギリシャ)拠点
認知科学やAIを専門領域とし、先端科学技術に関心を寄せるアーティストで、科学技術者。同時に、『WIRED』誌や『Domus』誌に寄稿する理論家・ジャーナリストでもある。新しい科学技術に過度の期待を寄せるのではなく、技術自体が持つ危険性に対し警鐘を鳴らすような作品を制作。古代の神話や呪術的な儀式から着想したアイデアで自動運転車を捕らえてみせるなど、文脈を欠く知識の限界を、科学技術の歴史を参照しながら提示する。2018年に初の単著『New Dark Age(新しい暗黒時代)』を刊行。2015年には『WIRED』誌の「ヨーロッパで最も影響力のある100人」にも選ばれた。
主な作品発表・受賞歴
2018 | 書籍出版『New Dark Age: Technology and the End of the Future』Verso社、ニューヨーク(米国) |
2013 | プリ・アルスエレクトロニカ2013、リンツ(オーストリア)、インタラクティヴ・アート部門佳作受賞 |
2013 | 第17回文化庁メディア芸術祭、東京、アート部門優秀賞受賞 |
地図
愛知芸術文化センター(2Fペデストリアンデッキ)
所在地
〒461-0005
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 2階
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 2階
バリアフリー
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アクセス
・東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩3分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩2分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩2分
問い合わせ
052-971-6111