孤独のボキャブラリー
- 《孤独のボキャブラリー》 2016
ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、ロッテルダム(オランダ)
Courtesy of the artist and Galerie Eva Presenhuber, Zurich / New York
A06
《孤独のボキャブラリー》とは、まるで生きているかのような、ピエロの彫刻45体によるインスタレーションです。色鮮やかな衣装を身にまとってはいますが、彼らは無表情を貫いています。この作品はロマン派やシュルレアリスムなどの美術史の文脈に加え、ポップカルチャーの動向、道化やマイムの来歴も参照しています。
ピエロにはそれぞれ、彼らの行う行為から名前がつけられています。
佇む/呼吸する/寝る/夢見る/目覚める/起き上がる/座る/聞く/見る/考える/立つ/歩く/おしっこする/シャワーを浴びる/着る/飲む/おならする/うんちする/
読む/笑う/料理する/嗅ぐ/味わう/食べる/掃除する/書く/空想する/
思い出す/泣く/居眠りする/感動する/感じる/うめく/楽しむ/浮かぶ/愛する/
望む/願う/歌う/踊る/落ちる/罵る/あくびする/脱ぐ/嘘をつく
全体として、一人の人間が、人生のとある一日、その24時間で繰り返し行っている家の中での孤独な振る舞いを示しています。
ウーゴ・ロンディノーネ
- 1964年ブルンネン(スイス)生まれ
- ニューヨーク(米国)拠点
雲、虹、山などの、ロマンティックかつ自然そのものでもあるイメージを日常に投影し、現代生活の両義的な性質を明らかにする。《孤独のボキャブラリー》では、サイケデリックな衣装をまとったピエロたちが、夢を見る/おならをする/お願いする/嘘をつくなどの、一人の人間が24時間のうちに行う45のふるまいを示している。うつろな表情で深く考え込むようなポーズは、いわゆるピエロらしさとは異なる。彼によれば、「時間の感覚を超えていること、過去と記憶が断片的に潜在意識の中で繋がっていること、そして環境のあれこれとの曖昧な関係が私の作品を形作っている。歪められた現実ではなく、作品は現実を越えようとしているのだ」という。
主な作品発表・受賞歴
2018 | 「Ugo Rondinone: Liverpool Mountain」テート・リヴァプール、リヴァプール(英国) |
2016 | 個展「Ugo Rondinone: Vocabulary of solitude」ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館、ロッテルダム(オランダ) |
2011 | ヨコハマトリエンナーレ2011「OUR MAGIC HOUR - 世界はどこまで知ることができるか?」神奈川 |
地図
愛知県美術館(10F)
所在地
〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 10階
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 10階
開館時間
10:00-18:00(金曜は20:00まで)
入館は閉館の30分前まで
入館は閉館の30分前まで
休館日
月曜日(祝休日は除く)
バリアフリー
車椅子の無料貸し出しをしています。ご利用の方はインフォメーションまでお申し付けください。(各会場のバリアフリー対応状況は【こちら】)
アクセス
・東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分
問い合わせ
052-971-6111