LA FIESTA #latinosinjapan

  • あいちトリエンナーレ2019の展示風景
    《LA FIESTA #latinosinjapan》 2019
    Photo: Ito Tetsuo
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この映像作品は、名古屋在住のラテンのルーツを持つ外国人の労働者に対し参加を呼びかけた、作家主催のパーティーの様子を記録したものです。映像の中では、パーティー会場に「Latinos in Japan(日本のラテン系アメリカ人たち)」という看板が掲げられ、ラテンのルーツを持つ食べ物や音楽が提供されている様子が映し出されています。前半は静かに微笑みをたたえていた参加者も、後半では楽しそうに踊って徐々に盛り上がっていく様子がわかります。

愛知県には外国籍の人が多く暮らしていますが、仕事のために移住してきた人や外国籍の両親の元に生まれて日本で育った人、日本人と結婚して定住している人などその理由は一様ではありません。作家は「ラテンのルーツを持つならば、音楽や踊りに対する感受性、友交性や社交性が高いはず」と、同じラテンのルーツを持つ一人として語ります。このパーティーは、労働者を日々の仕事に縛り付けるのではなく、彼らの日常生活に隠されているかもしないラテンの精神を祝福し、解放する楽しい時間を与えることを目的としていました。
このドキュメント映像は、労働と文化の価値を交換すること、また様々な文化的アイデンティティやその固定観念について、私たちに問いかけています。

レジーナ・ホセ・ガリンド

  • 1974年グアテマラシティ(グアテマラ)生まれ
  • アンティグア(グアテマラ)拠点
  • Photo: Lucía Escobar


パフォーマンスを主な表現手法とし、ジェンダーや人種による差別など、社会的権力構造のなかに存在する人権侵害をテーマに扱う。差別が社会の倫理的価値観に影響を与える様子を探るかのように、パフォーマンスでは過激で極端な状況を演出し、観衆が見つめるなかそこに自分自身の体を差し出す。特に、原住民をはじめとする女性たちが経験する組織的暴力を示唆し、自身の母国だけでなく、他の国や地域の様々な社会的集団に対する暴力と、権力の乱用を告発する。

主な作品発表・受賞歴

2017 ドクメンタ14「Leaning from Athens」、アテネ(ギリシャ)、カッセル(ドイツ)
2016 第11回上海ビエンナーレ「Why Not Ask Again: Arguments, Counter-arguments, and Stories」、上海(中国)
2014 個展「Estoy Viva」PAC(現代アート・パビリオン)、ミラノ(イタリア)
2005 第51回ヴェネツィア・ビエンナーレ、ヴェネツィア(イタリア)、国際展若手作家部門35歳以下 金獅子賞受賞
2001 第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ「Plateau of Humankind」、ヴェネツィア(イタリア)

地図

愛知県美術館(10F)

所在地

〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1丁目13−2
愛知芸術文化センター 10階

開館時間

10:00-18:00(金曜は20:00まで)
入館は閉館の30分前まで

休館日

月曜日(祝休日は除く)

バリアフリー

車椅子の無料貸し出しをしています。ご利用の方はインフォメーションまでお申し付けください。(各会場のバリアフリー対応状況は【こちら】

アクセス

・東山線または名城線「栄」駅下車 徒歩5分
・瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩5分

問い合わせ

052-971-6111