【あいトリNAVIスタッフがレポート】モデルコースカードをガチで使ってみた

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締め切ったセンターの中にスクリーンがあり、そこに映されています。

5番出口の名古屋市科学館・美術館方面から出て、そのまま真っ直ぐ歩いていくと、白川公園に到着。

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緑が多くて気持ちいい~!取材した日はあいにくの雨模様でしたが、晴れた日の朝に散策すると、爽やかな気分になれること請け合いです。

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独特なフォルムの像。ある意味現代アート?

公園を抜けると、名古屋市科学館前に出ます。そこを通り過ぎると、名古屋市美術館の入口が見え、コースの締めであるジョアン・モデさんの作品がありました!駅の出口からここまでは15分ほど。

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ブラジルを拠点に活動するアーティスト、ジョアン・モデさん。彼が世界中で行ってきた「NET Project」は、来場者がさまざまな色の毛糸や紐を結んでいって作り上げるものです。会期中は名古屋、豊橋、岡崎の各地区で展開され、10/17(月)からは3地区分すべてが愛知芸術文化センターに集められ、ひとつの大きな作品となるそう。最初はシンプルなロープだけ張られていたのが、今やこんなにカラフルに!

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会場には結ぶ用に色とりどりの毛糸が置いてあり、筆者もチャレンジしました。片一方を結び、糸がたわまないようにピンと張ってもう片方を結びます。

もう少ししたら、隙間がなくなるほど毛糸でいっぱいになるのが予想されているそう。このときは小雨がパラつく天気でしたが、何人もの人々が足を止め、毛糸を結んでいました。会場にいるボランティアのスタッフさんに話を聞くと、子どものみならず大人や、言葉の通じない外国の方々もたくさん楽しまれているとのこと。「人と人、文化と文化をつなげる」という作者の想いが体現された展示でした。

「爽やかモーニングコース」はここまで。間に別のコースを回ったので、最後の方は昼近い時間になってしまったのですが…朝から喫茶店でモーニングを食べ、緑の多い公園を散歩し、アートに触れるなんて、とても豊かな時間を味わること間違いなし!有意義な朝を過ごしたい方にオススメですよー!

コースは終わりましたが、名古屋市美術館にもあいトリの作品が展示されているので、見て回ります。
こちらは、戦争の爪あとが残る沖縄の建物を、凸凹したものの上に紙を置き、鉛筆などでこするフロッタージュ技法で写し取った、岡部昌生さん作「被弾痕のある公益質屋遺構 沖縄 伊江島 1929/1945」。戦争や歴史について考えさせられます。

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こちらは、ノミン・ボルドさん作「Fire(火)」「Water(水)」。モンゴルの伝統的な技術を用いた宗教画のような作品で、どこをとってもじっくり眺めたくなる細やかさ!

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これ以外にもさまざまな作品が名古屋市美術館に展示されているので、ぜひご覧になってみてください。

今回は3時間半ほどでコース2つ回ってみましたが、いかがでしたか?自分でルートを決めて自由に見るのもいいですが、あらかじめコースが提示されているのは楽ですし、コースカードを組み合わせて、あれこれ巡り方を考えるのもとても楽しいので、特にあいトリ初心者の方にお薦めです。

皆様もぜひ、コースカードを活用しつつ、残りのあいちトリエンナーレ期間を楽しんでくださいね!

TEXT:下林香澄

    

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