【体験レポート】ハプニングの連続!?写真で綴るカンパニー・ディディエ・テロン

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開幕前から写真を見るだけで気になってた、ピンクのオケツのキュートなヤツら。
カンパニー・ディディエ・テロンです。
何をやってくれるんだろう?とワクワクしながら待っていたら、あいちトリエンナーレ2016も最後の週末に、ついにフランスから彼らがやってきました。

まず観たのは名古屋市美術館で行った新作「AIR」。
写真で見慣れた膨張したピンクのコスチュームに身を包んだ4人が、観客の後ろから登場!
クスクス笑いがあふれるも4人はいたって真剣。まるで儀式のように一定の動作を繰り返している姿は神聖にすら思えるも、コスチュームとのギャップがものすごい。
白人、黒人、黄色人種のすべてがいるメンバー構成に、ボーダレスな世界を表現しているのか、などと深読みをしてしまいます。
ファニーなコスチュームと、無表情のメンバー、そして風景とのミスマッチが、そこにはきっと何かがある、と思わされてしまうんですよね。
しかし、そこは恐らく観た人それぞれが感じたことが正解なのでしょう。ツラツラ考えても答えが出るわけではないので、ここではやはり彼らのインパクト大!なビジュアルで今回のパフォーマンスをご紹介していこうと思います。
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続いて長者町へ移動して「LA GRANDE PHRASE」という演目(?)へ。
街中こそが、ディディエ・テロンの本領が発揮される場所だと知ることになります。

その日は、長者町ゑびす祭りの真っ最中で、道は歩行者天国に。両脇には露天が並び、人がひしめくなか、ヤツらが登場しました。
膨らみはそのままに、ピンクからツートンカラーに変えたコスチュームに身を包んだメンバー6名。
人を掻き分け、道路に飛び出し、カフェやコンビニに入り、壁によじ登り、周囲の人に抱きつき、オカザえもんに絡み(たまたま来てたみたいです)、規制なんて何もないかのように走りまわります。
“縦横無尽”という言葉の本当の意味がわかったような気さえします。
動きまわる彼らを追っかけるのがやっとです。
シャッターチャンスが多すぎな彼らのパフォーマンスですが、これでも一部抜粋した写真をご紹介します。

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いつもの風景のなかに突然現れる違和感。
ハプニングの連続のようなパフォーマンスですが、なぜかこのフォルムですべてが許せてしまうような気がしますよね。
これこそが街中でやる醍醐味だと感じるひとときでした。

TEXT:小坂井友美 PHOTO:河上 良

 

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