【アート初心者が行く!】あいトリNAVIスタッフが観た作品たち~岡崎編~

岡崎-top

アート初心者であるあいトリNAVIスタッフが、今回初めてトリエンナーレの作品を見てきました。初心者の目線で感じたことをレポートしていきます。

これは絶対に見に行きたい!と決めていた「アーキテクツ・オブ・エアー」。ついに10月1日(土)より岡崎公園にて公開となったので、張り切って岡崎へ!生まれも育ちも愛知県民の筆者ですが、岡崎市へ行くのは多分今回が初めて。東岡崎駅に着き、アクセスマップを頼りに岡崎公園へ。約10分ほど歩くと乙川が見えてきました。

1.川沿い

この日は運良く晴天だったため、気持ちのいい川沿いを歩くことさらに約5分。岡崎公園内にカラフルで巨大なバルーンがどーんと出現!

2.バルーン外観
後ろには岡崎城、公園にはカラフルな巨大作品というシュールな光景

なんだこれ……良く分からないけどおもしろそう……!と思いながら、靴を脱いでいざ入場。子どもの頃に遊んだバルーンのアトラクションに入るような懐かしさがあり、ちょっとワクワクします。内側は迷路のようになっており、一つ一つの部屋によって赤・青・緑など色が異なる空間が広がります。色と色がつながる境目のグラデーションもすごく綺麗で、なんとも幻想的。

3.バルーン内部

奥まで進んでいくと、一番広い空間にたどり着きました。そこにはステンドグラスのような模様から自然光が入り込み、色彩豊かな天井空間が広がっています。

4.バルーン天井
写真よりも実物のほうがずっと綺麗!

この作品を手掛けたチームのリーダーであるアラン・パーキンソン氏曰く、色と光を細部までこだわったこの作品と、トリエンナーレのテーマ「虹のキャラヴァンサライ」のイメージがぴったりだったそうです。ちなみにこの作品、ビニール製の布を空気で膨らませており大変デリケートですので、飛び跳ねたり尖ったものを持ち歩いたりすると破れる原因となるそう。座ってもたれるのは大丈夫ですが、くれぐれもご注意を!

約10分ほどの鑑賞を終え、そこから徒歩5分ほどにある岡崎城へ行きました。展望台からは「アーキテクツ・オブ・エアー」、名鉄電車も見えます。

5.岡崎城外観

ランチは、公式ガイドブックに掲載されていた洋食屋「菊や」さんへ。岡崎城からは徒歩約20分ほど、商店街をまっすぐ進むとお店があります。

6.菊や 6.菊や料理

お腹を満たした後は、徒歩5分ほどに場所ある岡崎シビコ会場へ。

7.シビコ

6階の会場に着くと、巨大な作品が目の前に。紙の塊にように見えますが、近くで見るとモノクロの写真が無造作に置いてあるように見えます。

8.シビコ作品1引き

8.シビコ作品1寄り

他にも数点作品がありました。スペースを生かし、大きな作品が多数展示されています。

11.シビコ作品1 11.シビコ作品2

11.シビコ作品4 11.シビコ作品3

次は、シビコ会場から徒歩10分ほどのジョアン・モデさんの作品がある籠田公園へ向かいます。
こちらは誰でも参加自由な、紐を結び合わせるシンプルな作品「NET project」というもの。紐の色も長さも自由に選べますので、筆者も参加してきました。

10.籠田公園1

10.籠田公園2

手前と奥で目の粗さが違うのが分かりますでしょうか?会期前半は手前の部分だけで展開していましたが、たくさんの方が参加されたため、作品を増設して奥まで広げたそうです。

そして、この日の最後の会場となる石原邸へ。こちらも徒歩10分ほどで到着しました。有形文化財に登録されている昔ながらの家屋に7アーティストの作品が展示されています。その中でも、筆者が気になったのは田島秀彦さんの作品。名古屋編でも別の作品を見ましたが、色ガラスを通して眺める日本庭園は色彩豊かで可愛いらしい作品でした。そして、カワヤン・デ・ギアさんの作品。トイソルジャーで「LOVE」を表現した作品ですが、「L」と「V」の下をよ~く見てみると、石原邸の瓦の破片が敷かれているそうです。行かれた方はぜひ見つけてみてください。

11.田島
田島秀彦

12.LOVE
カワヤン・デ・ギア

帰る前に、またまたガイドブックで気になっていた和菓子屋「和泉屋」さんへ向かうことに。アイスのようでアイスじゃない「くず餅バー」と、忘れてはならないこの方のどら焼きをお土産に、東岡崎駅へ戻りました。

13 13-どら

岡崎市内の各会場は、地図で見るとそれぞれ少し距離がありそうなイメージでしたが、街なかの散策を楽しみながら歩くとあっという間に巡ることができました。アートを楽しむだけでなく、街全体を楽しむのもトリエンナーレの魅力のひとつですね。

TEXT:栗本 恵里

  

サイドナビ