公式ガイドブック制作スタッフによるトークイベントをレポート

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8月26日(金)、公式ガイドブック制作スタッフによるトークイベントが、Carlova360NAGOYA(カルロバ名古屋)で行われました。Carlova360NAGOYAは名古屋パルコ内にあるブックカフェ。公式ガイドブックやオフィシャルグッズが並ぶ、あいちトリエンナーレコーナーも設けられています。

公式ガイドブック編集長の阿部慎一郎氏がホスト役となって、順番にゲストを迎えます。まず最初に現れたのは、岡崎アート広報大臣のオカザえもん。“ガイドブックにもない岡崎のマル秘スポット”と題して、岡崎を知り尽くしたオカザえもんならではの見どころを披露してくれました。

老舗の和菓子店「和泉屋」の新商品“くず餅バー”を紹介すると、思いのほか「知ってる」の声が多かったようで、よりマニアックなネタを……と焦る一幕も。筆談によるトークのため、素早くペンを走らせながら、東岡崎駅から会場の一つである岡崎シビコへ向かう道すがらにある、スポーツ店のシャッターに描かれた絵に注目して、などと岡崎の知られざる魅力をPRしました。

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続いては、公式ガイドブックのアートディレクターを務めた伊藤敦志氏を迎えて。ガイドブック表紙のアートワークとして採用された、ジェリー・グレッツィンガー氏の作品の秘密が明かされます。

多数のパネルを組み合わせて巨大な地図を構成する作品。一つひとつ異なる図柄のパネルは、じっくり見ても見飽きることがなく、実は地層のように何層にも塗り重ねられているそうです。表紙には色数が多い方が良い、と伊藤氏が選ばれた表紙用のアートワーク。ジェリー氏の作品を鑑賞する際には、たくさんのパネルの中からぜひ探してみてください!

また、ガイドブックには岡崎や豊橋の街のイメージカットが豊富なことにもふれ、旅をイメージした写真であること、“見たことのない視点で”とカメラマンにオーダーしたことなどが語られました。岡崎や豊橋への旅ごころが湧く、新鮮なイメージカットにも注目です。

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最後はあいちトリエンナーレ2016芸術監督の港千尋氏の登場です!作品紹介と街歩きに便利な情報が組み合わせられた、公式ガイドブックの構成を絶賛されていました。暑い時期の開催なので、作品鑑賞の合間にはブレイクが必要。そんな時に立ち寄った場所や楽しんだ味なども一体となって、あいちトリエンナーレ2016の記憶として残るものだ、とあらためて感じられたそうです。

港氏お気に入りの店として、公式ガイドブックでも取り上げている豊橋の「伊勢路」を紹介。ジェリー・グレッツィンガー氏を案内したこともあるそうで、お好み焼きや焼きそばに初めて出会ったジェリー氏が「これは何だ?」と言いながらもその味に感激し、全メニューを制覇したという逸話も披露してくれました。

さらに、港氏は公式ガイドブックに収められている、モデルコース・カードもとても面白いと思われて、さっそくコース1を実践してみたとか。コース5のベビーカーツアーは大人気で初回は抽選制になったそうですので、次回参加されたい方はお早めに申込みを。

また、今おすすめの作品として映像作品や短編集を挙げ、地下鉄伏見駅内の旧サービスセンターを活用した映像の上映が斬新だと紹介。駅を利用しながら、知らないうちに作品を目にする人もいるかもしれないと話し、街全体を使った大規模な芸術祭の魅力をあらためて伝えてくれました。

ガイドブックを手にしながら聞き入る方も多かったトークイベント。それぞれのゲストならではの視点で語られたあいちトリエンナーレ2016の魅力や楽しみ方にふれて、作品鑑賞と街歩きがより一層楽しくなりそうです。

★公式ガイドブックの詳細はコチラ!

TEXT:豊野 貴子(エディマート)

  

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