※プロジェクトタイトルの仮称名が決まったため、記事タイトルを変更しました
※7月の作業日程が決定したので、掲載いたします。

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《福島第一原発神社》2012
宮本佳明「N-shadow(仮称)」の制作について

日本屈指の複合的な大規模文化芸術施設である愛知芸術文化センターを主会場として、あいちトリエンナーレ2013は8月から開催されます。「揺れる大地-われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活-」をテーマに、2011年3月に起こった震災、津波、原子力発電所事故後の社会を意識した展開を試みます。出品作家である宮本は、福島第一原発3号機の図面を、カッティングシートのラインテープを使用して、愛知芸術文化センターのオープンスペースの床、壁、天井に貼り付けます。映像や写真でしか見たことのない、原子力発電所の建物を原寸サイズで、イメージとして再現しようとする壮大なプロジェクトです。この作品は、あいちトリエンナーレ2013の中で、最も規模が大きく、多くの人が必ず目にする作品となります。制作期間も長期に渡るこの作品の、制作アシスタントを募集します。

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参考図版:愛知芸術文化センター地下2F部分完成イメージ
宮本佳明 (MIYAMOTO Katsuhiro)
1961年兵庫生まれ。兵庫を拠点に活動。
阪神淡路大震災の後、全壊判定を受けた実家を改造・補強を行い、「ゼンカイハウス」として甦らせたことで注目される。磯崎新、宮本隆司らと参加した1996年のヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の日本館では、被災地の瓦礫を持ち込み、「亀裂」をテーマにした展示によって金獅子賞を受賞した。著作『環境ノイズを読み、風景をつくる。』では、建築を単体としてとらえず、地形、歴史的な要素、インフラなどを含む総体的な環境から捉える視点を示している。こうしたモノの見方は本格的な山登りの経験からも培われたものだ。澄心寺の庫裏コンペでは、空間の使い方が変わっても、コンクリートの大屋根が100年残ることをコンセプトに掲げ、設計者に選ばれ、プロジェクトを実現させた。東日本大震災の直後、いち早く被災地に入り、記憶を手がかかりに、復興支援活動を始めている。木造家屋が流れ、コンクリートの基礎だけが残る街に対して、花を植えて花壇をつくる「基礎のまち」、阪神淡路大震災後に提出したアイデアを継承し、瓦礫を利用して防浪機能をもつ地形を造成する「鵜住居川河口堆積体」、建屋に和風屋根を載せる「福島第一原発神社~荒ぶる神を鎮める~」などを提案している。
宮本佳明建築設計事務所 ウェブサイト:http://www.kmaa.jp/
あいちトリエンナーレ2013公式ウェブサイト:http://aichitriennale.jp/artist/miyamoto_katsuhiro.html                  
【募集内容】
制作アシスタント・・・各日10名程度
作業内容・・・レーザー墨出し作業の補佐、カッティングシートラインテープの貼り付け作業など

【作業日時】
日程: 4/30(火)、
  8/5(月)
時間:9:00?22:00の間で4時間?8時間 
この他、平日で週2日(6月は週3日)ほど作業を予定しています。
日時に関しては個別に調整させて頂きます。

【作業場所】 愛知芸術文化センター【オープンスペース】(名古屋市東区東桜1-13-2)

【応募条件】
・4月30日(火)から8月5日(月)までの期間中、5回以上参加できる方。
・建築の図面が読める方歓迎。

【待   遇】 
ボランティア(交通費相当分の支給あり。一律1,000円/1日、500円/半日)

【申込方法】
下記の項目および作業可能日、時間帯を明記のうえ、お申込み下さい。定員に達した時点で終了と致します。調整状況によってはご希望の日時にご参加頂けない場合もありますのでご了承ください。
(申込はFAX、E-mailにて受け付けます。なお、お問合せは電話でも受け付けます。)
1.氏名(ふりがな)
2.郵便番号・住所
3.電話番号(作業当日に連絡が取れる連絡先) 
4.性別
5.生年月日/年齢
6.職業/学生の場合は学校名・所属・学年
※頂戴した個人情報は、当プロジェクトに関してのみ使用させていただきます。
※制作アシスタントは、ボランティア保険に加入します。

【問合せ・申込先】
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局 アーティストサポート係
〒461-8525 名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内 
TEL: 052-971-6127 / E-mail: artistsupport@aichitriennale.jp
主催: あいちトリエンナーレ実行委員会