現代美術

作品・展示会場情報

ヤノベケンジ (YANOBE Kenji)

1965年大阪生まれ。大阪と京都を拠点に活動。

幼少のときに体験した大阪万博の跡地、すなわち「未来の廃墟」を創作活動の原点と位置づけ、サブカルチャーによる造形美と物語性とを巧みに織り交ぜながら、ロボットや生活必需品などの大型機械彫刻を制作。90年代は、ガイガー・カウンターを装備した《アトムスーツ》を自ら着用し、原発事故後のチェルノブイリを訪れるなど、世紀末的なサバイバル・プロジェクトで注目を集めた。しかし、新世紀を迎えると、制作テーマをリバイバルへと移行させると同時に「太陽」をシンボルに掲げ、「未来の廃墟」から2本足で立ち上がる3mの人形《スタンダ》や、解体されたエキスポタワーの断片から生命の塔を再生させる計画など、次世代に向けてポジティブな想像力とメッセージを強く打ちだしていく。また、2010年発電所美術館での「ミュトス」展では、天井に吊り下げた水瓶に5tの水をしたため一気に放出するインスタレーション《大洪水》を手がけ、予言的なまでに時代に鋭く斬り込む作品で人々を震撼させた。そして東日本大震災後、希望のモニュメントとして、防護服のヘルメットを脱いだ6mの子ども立像《サン・チャイルド》を発表し、太陽の塔の広場や第五福竜丸展示館、モスクワやイスラエルなどの世界規模で巡回を続けている。

《ヤノベケンジの太陽の結婚式》
http://aichitriennale.jp/participate/2013/08/222.html

《ヤノベケンジの太陽の結婚式》フェイスブック
https://www.facebook.com/weddingofthesun

  《 サン・チャイルド 》 2011
courtesy of the artist
展示会場 愛知県美術館 10階(A-01)
作品情報
・《作品名》
・制作年
・上映時間
(映像作品のみ)
・所蔵
《アトムスーツ・プロジェクト:保育園4、チェルノブイリ》 1997 作家蔵
《ウルトラ・サン・チャイルド》 2013 作家蔵
《クイーン・マンマ》 2011 株式会社イッセイミヤケ所蔵              金沢21世紀美術館寄託
《幻燈夜会?有隣荘》 2010 大原美術館所蔵
《サン・チャイルド島/太陽の神殿 構想模型》 2011 作家蔵
《サン・チャイルド島/太陽の神殿  構想ドローイング》 2011 作家蔵
《ステンドグラス サン・チャイルド》 2012 作家蔵
《太陽の結婚式》 2013 
《太陽の礼拝堂》 2013 作家蔵
《チャーチ・チェアーズ》 2013 作家蔵
《ファンタスマゴリア》 2007 作家蔵
展示会場 愛知芸術文化センター 地下2階フォーラムⅡ(A-01)
作品情報 《サン・チャイルド No.2》 2011 作家蔵
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