国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2013」(会期:平成25年8月10日~10月27日)の開幕に先がけ、台湾出身のアーティスト劉國滄(リュウ・クオチャン)が率いる打開連合設計事務所が、今週末(4/27)から、名古屋市中区にある伏見地下街の地上出入り口、地下街の壁と天井、ショーウインドウ、空き店舗等に、昭和時代を思い起こさせるきっかけとなる作品を制作・設置します。
 なお、今回の制作にあたり、台湾から熟練の職人も複数来日し、名古屋に滞在しながら制作を行います。
 今回の作品が「あいちトリエンナーレ2013」展示作品の第1号となります!


1 制作期間及び場所
 日 時 平成25年4月27日(土)~5月10日(金)
 ※詳細スケジュールは、別添を参照してください。
 場 所 伏見地下街とその地上出入り口(名古屋市中区内)

2 出品アーティスト
 打開連合設計事務所(Open United Studio)(だかいれんごうせっけいじむしょ)
 2001年設立。台南を拠点に活動。
 1972年生まれの劉國滄(Liu Kuo-Chang)が率いるグループ。

3 展示作品 ≪昭和時代階段(仮称)≫

 

打開連合設計事務所.JPG 

「昭和時代階段(仮称)」の制作について
 昭和の時代をコンセプトに、伏見地下街とその出入り口に現実と幻想が交錯する情景をつくりだす作品です。作品の敷地となる伏見地下街は名古屋市内で2番目に古い地下街であり、最も古い地下街と同じ1957年に開業し、現在も開業当時の雰囲気を色濃く残しています。「Blue Print」の手法によって、地上の地下街出入り口、地下街の壁と天井、ショーウインドウまたは既に休業した店舗空間に昭和の時代を思い起こさせるような仕掛けを設置し、古い地下街の活発化を目指しています。
 ※「Blue Print」とは、日本語でいう青図であり、未来と現在と過去をつなぐテーマのもと、青い背景に白い線を描く手法です。

(参考)
 打開連合設計事務所 (Open United Studio)
 2001年設立。台南を拠点に活動。
 1972年生まれの劉國滄(Liu Kuo-Chang)が率いる。2006年、ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展に作家として参加し、2011年のヴェネツィア・ビエンナーレでは台湾パビリオンの展示デザインを担当。
 代表作の《 Blue Print 》は、台南の道路拡幅によって削られた築100年の建物のリノベーションである。切断されむき出しになった壁に室内の断面パースが描かれ、さらに梁や家具が路上に飛びだし、失われた都市の記憶を喚起する。同シリーズの作品は、ベルリン、深?・香港都市/建築ビエンナーレ、台中の国立美術館でも発表された。コンペで勝利した安平の「Tree House」(2003)は、廃墟と化し、樹木に浸食された倉庫群を解体するのでもなく、復元するのでもなく、鉄のフレームを縦横に絡ませる。ほかにも家型を随所に散りばめた「JJ-W HOTEL」の増改築を手がけ、アートと架橋するリノベーションを得意とする建築家である。
 打開連合設計事務所 ウェブサイト: http://www.oustudio.com.tw/


4 取材について
 詳しくは別紙資料をご覧ください。
記者発表資料 

〈取材連絡先〉
連絡先:あいちトリエンナーレ実行委員会事務局(調整グループ)
担当者:菊池、石黒
電 話:052-971-6111(ダイヤルイン)
FAX:052-971-6115
E-mail:geijutsusai@pref.aichi.lg.jp