3月3日(土)アートラボあいちにて、澤隆志さん(映像作家/キュレーター)をゲストにお迎えしての
トリエンナーレスクールが開催されました。
愛知県文化情報センターの越後谷卓司学芸員の進行で、<実験映画>や<アートフィルム>と
呼ばれている、映像作品のお話を中心に伺いました。
1960年代になり日本にも最先端の映像表現が入るようになり、商業的な映画とは異なる、
映像を使った表現方法は、作家個人の表現として、注目を浴びるようになりました。
愛知芸術文化センターでも以前からずっと<アートフィルム>を上映しています。
観客の年齢層は幅広く、それぞれの体験などの背景を通して様々な印象を感じているようです。
今回のテーマである「クリエーターはキュレーター」は、今になって生まれた概念ではなく、
かなり前から自然発生的に生まれたものです。
作家は制作するのはもちろんですが、テーマを決め展覧会を企画することもあります。
作家同士が繋がり、ジャンルを超越して新しい素晴らしいものが生まれる。
きっと感覚的に何か互いに通じるものが有るのではないでしょうか。
21世紀に入りデジタル化が進み表現すること、制作すること自体のハードルが大きく下がり
さらには発表のハードルも下がりました。
上映の場もこれまでのように暗く密閉された空間だけでなく日常の広く雑音がある場所でも
それが可能になりました。このことは1つの大きなターニングポイントだったそうです。
アートラボあいち地下1階で特別上映された映像プログラムもスクールの受講生で賑わっていました。
トリエンナーレスクールは来年度も続きます。お楽しみに。