1967年レバノン生まれ。ニューヨークを拠点に活動。
主にビデオ作品、写真、文章を制作し、レバノンの現代歴史、特に1975年から1991年のレバノンの内戦を主題とした作品を発表してきた。ラードの作品は、レバノン内戦中の集団的トラウマや意識を表象するものとして、そして身体的・心理的暴力や不条理を内在する記録としても機能する。
1999年から2004年までは、アトラス・グループという架空の財団を創立し、レバノンの現代歴史を研究し記録していくプロジェクトを立ち上げる。内戦中執筆されたもの、内戦後に見つかったもの、そして新しく制作した記録媒体を集積させたアーカイブの形式を使い展示する活動をおこなった。
複雑な出来事の真偽を正確に知ることの可能性と不可能性の両面を突きつけるような作品を作り続けている。
《 Scratching on things I could disavow_plate 1 (2,3,4) 》 1989 (c) Walid Raad courtesy of Paula Cooper Gallery, New York |
展示会場 | 名古屋市美術館(B-04) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《Untitled (1982-2007), Beirut/New York》 2008 |