1957年パリ生まれ。パリを拠点に活動。
2003年にマルセル・デュシャン賞にノミネートされる。また、同年にはニエプス賞を受賞。フランスを代表する写真家の1人である。彼は自動車工場の内部や宅地開発の現場、大都市の建築物などを撮影した写真で特に知られている。これらの風景には世界規模で進む社会の変化の様相が刻まれており、私たちが生きる世界の流動性がダイナミックに表されている。そのため彼の作品は、建築や美術といった文脈のみならずドキュメンタリーや社会学といった視点から見ても興味深いものとなっている。中でも「メルティング・ポイント」シリーズは、複数の視覚的要素を重層的に掛け合わせることで制作されており、まさにハイブリッドな現代社会を反映したシリーズである。人工的ながら奇妙な現実感をも備えたそれらのイメージは、見る者の視線を捉えつつもはぐらかし、多様な要素が絶えず結合と切断を繰り返す現代社会の複雑な現状を指し示すかのようである。
《Melting Point, Havana no.2》2006-2007 courtesy of the artist |
展示会場 | 愛知県美術館 8階(A-32) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《メルティング・ポイント ハバナ#2》 2006-2007 作家蔵 《メルティング・ポイント バルセロナ_パラレル#1》 2008 作家蔵 《メルティング・ポイント ブラジル_スーパーカドラ#7》 2007-2010 作家蔵 《チャンディガール・リプレイ_チャンディガール_最高裁判所》 2006-2007 作家蔵 |