現代美術

作品・展示会場情報

ソ・ミンジョン(SEO Min-jeong)

1972年釜山(韓国)生まれ。ベルリンを拠点に活動。

ソウルの弘益大学と東京の多摩美術大学大学院で版画を学んだ後、2003年から2008年までドイツのシュトゥットガルト州立アカデミーで美術を学ぶ。複数の文化を横断しながら、主題を作品のなかに集約するミクストメディアによるインスタレーションを発表している。
物語性のある建物、歴史的な事件現場、社会構造のために疎外された地域などに関心を寄せるソ・ミンジョンは、これまでシリーズ作品「Sum in a Point of Time」(ある時点の総体)で、ドイツの美術館の展示空間や韓国の売春宿といった実在する建築物をモチーフにしてきた。発砲スチロールで約3/4のサイズに緻密に再現された模型をいったん壊し、それを会場内で一時的に解体された瞬間のように再度組み立て直し、展示する。いつか何らかの理由で失われてしまうかもしれない建物や人々の歴史と記憶の脆さを実際に体感できる作品をつくり出すことで、建物とそこに携わる人々がもつ「過去」、本来は留めることができない「瞬間」、私たちが生きる「現在」といった異なる時点が重なり合う場を創出する。あいちトリエンナーレ2013では、名古屋市市政資料館の地下留置所をモチーフにした新作を展示予定。

  《Summe im Augenblick》2010
展示会場 愛知県美術館 8階(A-18)
作品情報
・《作品名》
・制作年
・上映時間
(映像作品のみ)
・所蔵
《ある時点の総体III》 2013 
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