1969年ロンス(ベルギー)生まれ。ブリュッセルを拠点に活動。
1994年ベルギーのゲント王立美術アカデミー卒業。実験映画の文脈に連なる短編や、中・長編の劇映画、映像インスタレーション作品まで、多様なスタイルの作品を制作し、国際的な映画祭から美術展まで、様々な機会を通じて発表している。その作品は、映画を成立させている文法に着目して、その構造を露わにするもので、観る者に映像とは何かを意識させ、再考を促す、知的なアプローチに基づいている。近年では《プロット・ポイント》(2007)など、過去の映画から引用した映像を、本来の作品とは異なる文脈で再構築するファンド・フッテージと呼ばれる手法を摸して、自らハリウッド映画風のショットを撮影、編集した、手の込んだパロディ的ニュアンスの作品も発表。日本ではイメージフォーラム・フェスティバル2007で2作品が紹介された後、あいちトリエンナーレ2010映像プログラムで11作品をまとまった形で上映している。あいちトリエンナーレ2013では、前述の《プロット・ポイント》、《スターダスト》(2010)とともに、三部作(トリロジー)を構成する、日本映画を再編集し、東京でも撮影された最近作である《東京ジャイアンツ》(2012)を加え、三本まとめて、上映する予定。
《東京ジャイアンツ》2012 |
展示会場 | 愛知県美術館 地下2階アートスペースX(A-35) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《プロット・ポイント》 2007 15分 《スター・ダスト》 2010 20分 《東京ジャイアンツ》 2013 23分 |