1964年韓国生まれ。ソウルを拠点に活動。
ニューヨーク近代美術館、カルティエ現代美術財団、森美術館などで個展を開催している。奇怪な生物の手足を持つソフトスカルプチャーを着たパフォーマンスや、生魚の腐敗臭を漂わせる過激な展示で注目を集め、軍事政権から民主化へと急激な変化を遂げた韓国社会における抑圧と権力、あるいは人々の欲望をもとにした作品を発表してきた。また、機械と人間が融合したようなサイボーグ、あるいは触覚などが異常に発達したモンスターなどの彫刻によって身体的な造型において異彩を放つアーティストでもある。近年はブルーノ・タウトやウラジミール・タトリンらが参照され、光り輝きながらも崩壊していきそうな都市の模型の作品を数多く制作している。政治や資本が作り出す現実と理想の間で揺れ動き、誰もが自身の実像を捉えることが難しい現代社会。彼女の作品は、なかなか到達できない理想を追い求める私たちを鏡のように映し出しているようにみえる。
展示会場 | 名古屋市美術館(B-03) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《星の建築 16》 2008 個人蔵 |