1970年京都府生まれ。京都を拠点に活動。
京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。國府理の作品の最大の魅力は、少年時代に夢みた不思議な発明や心躍る冒険をそのまま形にしてしまうところである。船の帆がついた自動車。パラボラアンテナの中にある小さな移動式の庭。クジラ型ロボットの骨格標本。國府は、これらSF小説に出てきそうな魅力的なメカを、自ら機械を加工して作り出す。けれども彼の作品は、科学技術がもたらす輝かしい未来ばかりを唱えているわけではない。科学技術が時に、大きな破壊と絶望をもたらしうることは、誰もが認めるところだろう。ひっくり返った乗用車の内部に美しい湿原を出現させた《虹の高地》 (2008)は、人類なき後のユートピア的な世界を想像させる。さらに、水槽にガソリンエンジンを沈めた《水中エンジン》 (2012)は、機械エネルギーの矛盾や暴力性をより直接的に痛感させる。エンジンは排気ガスを辺りにまき散らしつつ機動するが、その動力はどこへも行き着くことはない。核分裂を水で制御する原子炉をも彷彿させる作品である。
《Parabolic Garden》 2010 photo:豊永政史 |
展示会場 | 中央広小路ビル(A-38) |
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作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《焦熱の大地》 2013 作家蔵 《虹の高地》 2008 作家蔵 《暗い庭》 2011 作家蔵 |