映像プログラム

上映スケジュール

加藤秀則(かとう ひでのり / KATO Hidenori)

1991年宮城県生まれ。2009年より映画製作を開始。高校卒業を機に上京。東京を拠点に活動。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科在学中。主にコメディ色の強い劇映画を製作。『あの日から村々する』(2012年)が「第34回ぴあフィルムフェスティバル」PFFアワード入選。この中編映画は、2021年の日本を舞台に、福島の原発事故を契機に原子力発電を全廃し、電力の半分が新種のクリーン発電方式「なめこ汁発電」によってまかなわれている、という設定を持つ。安全と言われている「なめこ汁発電」であるが、実は使用済みなめこ汁には、人体をカニ化させる危険性が潜んでいた。そして、発電所の事故により、人類がカニ化する事態が引き起こされ、日本に再び混乱が訪れる…。放射能という目に見えない恐怖を、身体がカニ化するというビジュアルに置き換えたり、3.11当時の政府対応を、首相を幼児に演じさせることでユーモアを交えつつ表象している。

  『あの日から村々する』2012
アーティスト一覧