写真家。1933年山形県生まれ。東京を拠点に活動。1952年、東京写真短期大学(現東京工芸大学)入学。美術家の瑛九と交流を深める。大学卒業後はフリーの写真家として活動。1959年に、川田喜久治、佐藤明、丹野章、東松照明、奈良原一高らとともに写真家のセルフ・エージェンシー「VIVO」を設立。その頃に土方巽の舞踏『禁色』に出会い、土方や大野一雄と親交を深めた。1960年、個展「おとこと女」により日本写真批評家協会新人賞を受賞。同年に、唯一の映像作品『へそと原爆』を制作。その後も三島由紀夫を被写体とした『薔薇刑』や、土方巽を秋田の農村を舞台に撮影した『鎌鼬』(1969年芸術選奨文部大臣賞受賞)などを撮影。半世紀以上撮影してきた大野一雄は、2006年に『胡蝶の夢-細江英公人間写真集舞踏家・大野一雄』としてまとめられた。1998年紫綬褒章受章。2003年英国王立写真協会創立150周年特別賞授賞。2010年文化功労者に選出。
『へそと原爆』1960 |