1946年東京都生まれ。神奈川を拠点に活動。
多摩美術大学のバリケードの中で展覧会を開いた美共闘のアーティスト。このときの作品から展開し、1970年、自宅の八畳間にラテックスを大量に流すフロアイベントを行ったり、ウッドペインティングのシリーズを制作している。また、ラカンの精神分析を背景にした芸術分析の理論を構築し、ブログを通じて発表するほか、歴史への深い関心から連続シンポジウムのアートスタディーズを企画した。2009年より立教大学大学院の特任教授に就任。近年は『空想 皇居美術館』(2010)など、建築界との交流を通じたプロジェクトも手がける。東日本大震災の後、京都に疎開したが、福島県南相馬の仮設住宅地の塔のある集会場では、外壁に「復活」という絵文字のグラフィティを描く。設計段階からアートが組み込まれた仮設住宅地は、ここだけである。そして彦坂は被災者の和歌を集めた『3.11万葉集・復活の塔』(2012)を刊行した。
彦坂尚嘉+気体分子ギャラリー:福島県南相馬グラフィティ《FUKUSHIMA 復活》2011 (建築設計:東北大学都市建築理論研究室+芳賀沼整・はりゅうウッドスタジオ) photo: 彦坂尚嘉+senkichi |
展示会場 | 愛知県美術館 8階(A-25) |
---|---|
作品情報 ・《作品名》 ・制作年 ・上映時間 (映像作品のみ) ・所蔵 |
《復活の塔》 2013 《木の城郭》 2013 |