濱口は、1978年神奈川県生まれ。映画監督。神戸を拠点に活動。東京大学文学部を卒業後、映画の助監督やテレビ番組のADとして働いた後、2006年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『PASSION』(2008年)。酒井は、1979年長野県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は東京。東京農業大学在学中に自主制作映画を手掛け、卒業後、社会人として働いた後、2005年に東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学。修了制作は『creep』(2007年)。『なみのおと』(2011年)は、二人の共同監督による、東日本大震災の被災者へのインタビューによるドキュメンタリーで、人物を正面から捉えたショットにより、被災者が対話形式で当時を思い出しながら体験を語り合う構造は、観る者に意識的に聴くことを促して、体験する映画ともいうべき独自性を獲得している。本プロジェクトはその後も継続し、『うたうひと』、『なみのこえ 気仙沼』、『同 新地町』(いずれも2013年)を完成させている。
『なみのおと』2011 |